shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

トリックマジック使用構築

 

 

みなさんこんにちは、shanです。

今回は発売からほぼ2年間が経過したにも関わらず、初のSV環境でのシングル公式大会となる「トリックマジック」に参加したので、その構築について備忘録がてらに残しておきたいと思います。

 

 

この大会はゴーストタイプを持つポケモンのみが参加できる大会で、テラスタイプは自由となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、常体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・パーティ紹介

 

 

・構築経緯

 

ゴースト統一大会は、他のタイプ統一大会と違って一致技をお互いに抜群で打ち合うためサイクルができない点、無効タイプが存在するため、不毛なノーマルテラスの読み合いが発生して運ゲーになりがちな点が特徴だと考えた。

そこで、いかにしてゴースト技でない高火力技を通すか、というのを念頭に置くことにした。

最初に化けの皮で行動保障があるミミッキュ、同じく唯一のノーマル複合であり、見せ合いにおいて相手にゴースト技を撃つことをためらわせることができるヒスイゾロアークは入れない理由がないので採用。

次に火力、素早さ共に頭一つ抜けていると感じたハバタクカミ、ヤミラミなどの搦め手やゲンガーの毒菱に対抗できるサーフゴーを採用した。

最後に初手に選出したときにミミッキュ以外のポケモンに有利をとれると考えたミカルゲを採用し、相手のラウドボーンが重たくなったため、牽制の意味を込めてイダイトウ(♂)を採用した。

 

剣盾の時に数回タイプ統一大会を経験した身からすると、相手のパーティが3~4体はほぼ固定されるため、こちらの選出も4~5体の中から選ぶことになり、大会を通して6体全てを選出する事は不可能だと考えたため、選出段階において圧力をかけられるポケモンを優先して採用した。

 

 

・個別紹介

 

ミミッキュ 陽気 化けの皮 @カシブの実 テラスタイプ:無

131(4)-142(252)-100-×↓-125-162↑(252)

シャドークロー じゃれつく 影うち 剣の舞

 

サイクルができないこの環境において行動保障があるだけで偉いポケモン。さらにカシブの実を持たせることで、疑似的に化けの皮が2枚になる。

カシブがあることで耐久は確保されていると考えたため、ミラーと相手への負荷を考えて最速のAS振り切り。

技構成は、いくらノーマルテラスを警戒せざるを得ないとはいえ、一致技はきれないためシャドークロー、ノーマルテラス警戒時に撃つじゃれつく、先制技が強い環境なため影うちまでは確定で、後1枠は後出しされるラウドボーンに負荷をかけられる呪いと迷ったが、HBサーフゴーやビルドソウブレイズに隙を見せない剣の舞とした。実際剣の舞で拾った試合の方が多かったため、技構成はこれで正解だった。

この環境における1つの完成形といっても過言ではないポケモンだと思った。実際カシブは所持率が3位だったが、以外と最速はおらず、数々の影うち同速を制したポケモン

 

ヒスイゾロアーク 陽気 イリュージョン @気合の襷 テラスタイプ:無

131(4)-145(196)-87(52)-×↓-81(4)-178↑(252)

シャドークロー 叩き落とす ローキック 影うち

 

見せ合い最強ポケモン。初手からゴースト技を撃つのを躊躇わせる他、2匹目からうまく出せればほとんど考慮されないため、無償で動くことができる。また影うちが効かないのも偉く、初手の1対1交換を制すれば、2匹にも何らかの仕事を行うことができる。

実際は初手適正が高いポケモンを出すと、普通に見抜かれてゴースト技を撃たれたりした。

努力値はミラーを意識して最速、かつ叩き落とすが強いと考えたため、物理型での採用。後は相手の陽気ドラパルトのドラパルトを95%耐えするまでBにふった。

技構成は、物理型にした以上シャドクロ、叩き落とす、影うちまでは確定で、後1枠はノマテラハバカミとノマテラミミッキュに何もできないのを防ぐためにローキックを採用したが、ハバカミがブーエナでローキ1回では抜けないのもあって、1度も撃たなかった。

またこの技構成だと、初手で出した時に相手のゾロアークとの同速ゲーになるのが嫌なので、こご風採用の特殊型でもよかったかもしれない。実際叩き落とすは、初手ミミッキュのカシブを落とすのには役立ったが、その後はテラス択になるため明確に有利なわけではなく、また他の道具はあまり有用なものを落とせなかった。

技威力、火力ともに控えめなのが致命的で、テラスしてゴーストを消したサーフゴー、ラウドボーン、ソウブレイズあたりに何もできないため、使いどころが難しいポケモンだと思った。

 

ハバタクカミ 臆病 古代活性 @ブーストエナジー テラスタイプ:無

135(36)-×↓-107(252)-173(140)-156(4)-181↑(76)

ムーンフォース シャドーボール 電磁波 挑発

 

そこそこの火力と圧倒的な素早さを併せ持つポケモン。特防も高く、シャドーボールぐらいならテラス無しでも1発耐えたりする。

相手の意地っ張りミミッキュのシャドクロを耐えるくらいまでBにふり、悪の波動で無振りゾロアークを確定で倒せるまでCにふり、残りをSがブーストするように振り分けた。なお、考察途中で悪の波動は抜けていった。

技構成はメインウエポンとしてのムンフォとシャドボ、相手の展開を止めるための挑発、後ろのポケモンのサポートとなり、ワンチャンが期待できる電磁波を採用した。

考察当初は初手に出してゾロアーク、毒菱ゲンガーあたりを止める役割を持たせようと思っていたが、初手に出してブーエナが発動し、本物だとばれてしまうムーブが弱いことに気づいてからは使わなくなった。先制技がないため、ミミッキュ、イダイトウ、ソウブレイズあたりの先制技で縛られてしまうのが使いにくかった。

 

 サーフゴー 控えめ 黄金の体 @拘り眼鏡 テラスタイプ:水

167(36)-×↓-115-203↑(252)-111-132(220)

ゴールドラッシュ シャドーボール 10万ボルト トリック

 

崩し担当。相手のHBorHDサーフゴー、ビルドソウブレイズ、テラスしたラウドボーン等を止める役割を持つ他、ヤミラミに対する唯一無二の対策となる。

この環境では練習会時にアッキorタラプサーフゴーが大流行し、それを崩すためのポケモンとしてCSベースの眼鏡で採用した。素早さは準速イダイトウ抜き+1にし、少しでも耐久を上げるためHに回した。水テラスラウドボーンやノマテラソウブレイズを一撃で落とすため、火力は特化。

相手のサーフゴー対面ではほぼ上を取れ、遅いソウブレイズやミミッキュを抜いたこともあるのでこの選択は正解だった。

相手のラウドボーン、ソウブレイズに対抗するため、テラスタイプは水にした。

技構成は、メインウエポンのゴルラとシャドボ、通りの良い打点として、また水テラスのラウドボーン、サーフゴーに撃つ10万ボルト、ラストは耐久ポケモンを詰ませるトリックとした。

テラスを水にすることで、イダイトウを返り討ちにしようと考えていたが、大会日数が進むにつれて水テラスが認知され、ノーマルテラス無警戒のお墓参りを撃たれる回数が上がっていったのは向かい風だった。また、同じく最速イダイトウの使用率もあがっていき、上からお墓参りを撃たれることも多くなった。

ヤミラミに対してふいうちにトリックを撃ち、交換を駆使して詰ませた試合は気持ちよかった。なお、サーフゴーがいるにも関わらず、ヤミラミの選出率はほぼ100%近かった。

 

ミカルゲ 勇敢 すり抜け @ロゼルの実 テラスタイプ:悪

157(252)-158↑(252)-128(4)-×-128-36↓ S個体値0

しっぺ返し 不意打ち 影うち 呪い

 

初手要員。タイプ一致で打てる悪技が本当に強かった。ミミッキュ以外のほとんどのポケモンに初手で勝つことができるが、読まれてミミッキュを出されることもそこそこあった。一応じゃれつくを2連続で当てないと倒れないため、19%で生き残ることはできる。

持ち物はハバカミとミミッキュに対して1ターンを確保するためのロゼルの実、この環境でミカルゲを使う場合はこれしかないと思う。

技構成は、悪技として最大打点であるしっぺ返し、先制技として高火力である不意打ちは確定とし、ゴースト技が欲しかったため、一番強いと思った影うちを採用。ポルガイは命中率や相手の持ち物消費の事を考えて採用できなかった。最後に自らが起点にならないための呪いを採用した。すべての技を撃つ機会があったため、技構成はこれで完成形だった。しっぺ返しは交代されると威力が50になってしまうため、うっぷんばらしと迷ったが、それよりも対面において火力を出す事が重要なため、これで正解だった。また不意打ちと影うちの両採用は読まれない他、初手で頻発したハバカミ対面においては、しっぺ返しで削った後にノマテラで影うちを回避するムーブは一度もされなかったので、補助技で防がれる可能性のある不意打ちではなく、影うちをうつのが正解。また、ひるみ運ゲーになる悪波ではなく、ムンフォを押してもらえる可能性が高いのも偉い。眼鏡妖テラスムンフォで死ぬが、そんなハバカミは存在しなかった。

最初はトリルを採用していたため、素早さが最遅になっているが、この環境ではミカルゲ付近の素早さにメジャーなポケモンが存在しないため、無補正と補正なしの間に差はないと考えた。むしろミラーで下からしっぺ返しを撃って勝った試合が2回あったため、素早さを落としたのは正解だった。

特性のすり抜けも認知されておらず、低レート帯では身代わりを撃たれることもあった。過去のミカルゲの印象から、挑発も何度か飛んできた。

 

イダイトウ(♂) 意地っ張り 適応力 @オボンの実 テラスタイプ:水

 219(188)-180↑(252)-85-×↓-95-107(68)

ウェーブタックル お墓参り アクアブレイク アクアジェット

 

ほぼ見せポケモン。相手のラウドボーンを牽制するための枠。ラウドボーンは出てきたので意味がなかった。一応ミカルゲと合わせて雨トリル偽装に見せることもできる。しかし、最終日に炎テラスラウドボーンを連続で選出されることがあったため、ラウドボーン入りに対しては投げることにした。実際ラウドボーン相手に拾った試合もあった。

努力値は初期に高速移動イダイトウを検討していた時の流用で、S+2でドラパルトを抜ける調整。相手のイダイトウはよく選出されたが、自分にはウェブタの反動で削れる点、耐久があまりなく素早さもあまり早くない点などが使いこなせなかった。

強いて言えば、最速適応力にして、タスキを持たせアクアブレイクor滝登りで攻める型の方が使いやすかったかもしれない。

 

 

・きつかったポケモン

 

〇妖テラスドレキレイスポス

レイスポスより早いポケモンがハバカミしかおらず、身代わりでサーフゴーのテラス択をずらされたり、瞑想で粘られたりすると詰む。

 

〇電磁波、悪波ハバカミ

運ゲー許せねぇよ...。

 

〇壁+ラウドボーン

なまけるで粘られて、フレソンでCを上げられると水テラスサーフゴーでもジリ貧になる。眼鏡トリックはフレソンのタイミングで打てない他、こちらの火力が足りなくなって詰むために撃てない。テラスタイプは大会の経過と共に無→水→電気と変わっていった印象。

 

・基本選出

 

ほぼほぼこれ。相手がこちらのミカルゲを読んでミミッキュを初手に出してくるならこちらのゾロアーク初手が安定するのだが、相手がミミッキュを出さなかった場合はゾロアークのパワーが足りなかったり、相手のゾロアークと同速に負けてジリ貧になったりするので、割り切ってミカルゲを初手に出し、相手のミミッキュは裏のミミッキュで同速に勝って影うちを撃つことで何とかしていた。

相手にハバカミがおらず、ミミッキュがいる場合は初手ゾロアークが安定しやすい。

ラスタルはほぼサーフゴーに切ったが、相手がゾロアークを選出して3体が割れている場合、剣の舞をしたミミッキュを通した方が強いと考えた時はミミッキュにテラスを切ることもあった。

 

・戦績

 

11-4

10-5

8-7

29勝16敗 最高レート1710 最終レート1690 438位

 

最終日は夜にしか潜れなかったので強い人しか残っておらず、空き巣できなかった

ちなみに2桁順位を達成するためには1760が必要だった模様。

 

 

・終わりに

 

この大会に参加するにあたって、最初はゴーストでない一致技を撃てる強いポケモンとして、殴りながら回復でき、ラウドボーンにも強く出れるソウブレイズを考えていた。しかし、練習会でメタが回るにつれて、相手のソウブレイズとノマテラインファの択ゲーになる点、ビルドアップではアッキサーフゴーに勝てず、かといってBを上げないと脆い点が気になり、ソウブレイズのノマテラ一点読みをされるようになって使うのをあきらめた。

結局大会前日までこれといった構築を見つけられず、直前に採用したミカルゲがうまく刺さってある程度は勝ち抜けたものの、他のルートが用意されていなかったために上位で勝ちきることができなかった。終盤、サーフゴーのテラスを水と一点読みする行動をとられることが増えたのも向かい風だった。初手をじゃんけんにしないポケモンを開拓できていればと思うだけに悔しい。

結局、目標としていた2桁順位は達成できず、残念だった。また、電磁波や悪波が飛び交う環境であり、運負けが常に付きまとっていたのも面白くなかった。

 

とはいえ、久しぶりの公式大会はやはり考察、練習含めて面白かったので、是非またやってもらいたい。

 

 

追記

 

ミカルゲの呪い→毒々

ゾロアークのローキック→剣の舞  でよかった。

ゾロアークを初手以外に置く選出についてもっと研究すべきだった。

 

また環境最刺さりポケモンは電気テラスラウドボーンだったと思う。