みなさんこんにちは、shanです。
今回は公式大会である「ジムチャレンジ」に参加してきたので、その構築記事を書きたいと思います。
今大会はガラル地方のジムリーダーが使用しているポケモンのみが使える大会で、以前行われた「ウォーターパラダイス」よりもさらに使用可能なポケモンのプールが狭い大会になっています。
使えるポケモンが限られてくるルール上、サイクルを回すことが非常に難しくなり、対面構築になりがちな大会であることに加えて、同じポケモンでも型が非常に多彩になり、いわゆる☨ご自慢☨のポケモンが多く存在する大会でした。
そこで今回は自分も☨ご自慢☨のポケモンを使い、できるだけミラーに強くすることを意識して構築を組みました。
せっかくの制限ルールなのにミミッキュがいるせいでその対策に構築の幅が狭まるのはどうなのか...。
以下、常体。
・パーティ紹介
・構築経緯
「ウォーターパラダイス」の時にも述べたが、剣盾大会では仲間大会が解禁され、連日練習のための仲間大会が開催されているため、一番最初に考察したポケモンは高確率で対策され、環境のメタが回ってしまう。今回の例では、コオリッポの通りが良いと考えていたが、ロックブラスト持ち、ルチャブル、特殊ポケの増加により使えなくなったと判断した。
そこで最初に、先に展開すればトップメタのミミッキュを含めてぶち抜くことができる型破りルチャブルを採用。次にこのポケモンを採用しない理由がないのでミミッキュを採用。
もう一体のエースとして、ダイマックスしたときの鋼+竜の範囲が広く、受けられないと判断したのでジュラルドンを採用。さらに初手でほぼ何かしらの仕事ができる頑丈ギガイアスを採用した。
最後にドヒド+ヌオーのサイクルを一体で崩すため、そして電気技の一貫を消すために両刀フライゴンを採用した。
ここまでの5体は仲間大会の時点で固まっていたが、こちらのミミッキュを相手のダイマックスターンをしのぐのに使ってしまい、相手のラス1ミミッキュが止められないこと、相手が先にルチャブルを展開したときのストッパーがいないことが判明し、大会当日にウインディをぶっつけで採用した。
・個別紹介
ジュラルドン 控えめ ライトメタル @突撃チョッキ
148(20)-×↓-136(4)-187↑(236)-94(188)-113(60)
徹底光線 流星群 10万ボルト ラスターカノン
攻めにおける最強ポケモン。当初は雑に初手ダイマから荒らすことを考えていたが、ミミッキュ+鋼半減ポケモンでうまくかわされることが多くなり、次第に選出率が落ちていった。ダイマを切った後、Bは上がっているがHが削れており、かつSも上がっていないので裏のミミッキュやルチャブルに簡単に起点にされるのがつらかった。
調整はミラーを意識していて、ダイマックス時に相手の臆病珠CSジュラルドンのダイドラグーンを最高乱数2連続以外耐えで、もちろん返しのダイドラグーン2回で落とせる。そのD耐久を維持しつつできるだけHに振った。Cは極振りにするつもりだったが何となく11nにし、その分をSに回した。ここまで振れば耐久調整をしているストリンダーやバンギラス、Sに振っていないジュラルドンを抜けるため使いやすかったが、Sラインに関してはもっといいところがあると思うし、何ならもっといい調整が探せると思う。
技構成はダイマックス時の打点を取って最高威力の一致技2つに、ドヒドイデを意識して、かつ非ダイマ時でも連打できるように10万ボルト、最後はミミッキュに強くなる岩石封じが欲しかったが、鋼技を連打したい時がかなりあったのでラスターカノンをいれた。なお徹底光線があれば、相手の起点にならずに退場できるのでこの技も便利だった。技枠が5つ欲しかった。切るとしたら10万→岩封。
特性のライトメタルはけたぐり意識だが、発動しないので正直何でもいい。
ルチャブル 陽気 型破り @弱点保険
159(44)-128(124)-127(252)-×↓-84(4)-163↑(84)
☨ご自慢☨のポケモン。命の珠を持たせた型はミラーでの運ゲーが不毛だと思ったので、ルチャブルミラーで確実に勝てるルチャブルを採用した。
ダイマックス時に相手の陽気珠ルチャブルのダイジェット、意地ガラルヒヒダルマの五里夢中氷柱落としを耐えて弱点保険を発動させ、返しの技で倒す。それに加えて後続から出てくるミミッキュの意地珠影うちを最高乱数以外耐え。Sは最速ミミッキュ抜きまで振り、残りをAに回した。これは私がよく制限ルールで参考にしているア〇キさんの雑談枠からアイデアをもらったもので、最初はHBSで使っていたが、耐久が過剰かつ火力が貧弱すぎたために、ア〇キさんの動画にあった調整をパクった使わせてもらった。
技構成は最高打点としてブレイブバード、上からBとDを上げて保険発動の機会を増やすための鋼技と地面技、最後はインファイトと迷ったが、どうしてもダイウォールが欲しかったために非ダイマ時でも耐久と火力を上げられるビルドアップを採用した。ストリンダーがつらいため地面技は切れず、またインファイトが無くて困る場面には遭遇しなかったため、一応この技構成でもなんとかなった。ただ、ビルドアップが有効に働いたケースは無く、火力が欲しいなら剣の舞、相手の火力を下げたいならフェザーダンスでよかったと思った。
間違いなく今大会のトップメタで、かなり対策されており動かしづらかった。ガラルヒヒダルマ対面で相手がとんぼ返りで下がったのを見て、弱点保険が読まれていると感じ、選出機会を増やすことができなかった。弱保発動から3タテの流れは2回ほどあった。
ミミッキュ 意地っ張り 化けの皮 @アッキの実
143(100)-154↑(236)-105(36)-×↓-126(4)-133(132)
シャドークロー ドレインパンチ 剣の舞 影うち
最強ポケモン。特に語ることがないほど強い。型破りルチャブルやコオリッポ、連続技持ちに気をつければほぼ100%仕事をしてくれた。
今回は相手のミミッキュミラーに強くなれるよう、アッキ発動時に皮ダメ込みで相手の陽気珠A+2影うちを耐える調整を使った。しかし、それまでにステロや砂で余計なダメージを受けていることが多く、素直に最速珠ミミッキュを使って運ゲーを仕掛けた方が勝率は高かった気がした。
技構成は今回はじゃれつくを撃つ相手がいないと思ったので、バンギラス、ラプラス、ジュラルドンその他に広く刺さるドレインパンチを採用した。さらにミミッキュミラーでのダメージレースを有利にしたいことと、ダイホロウの火力が欲しいこともあり、シャドークローを採用。個人的に遅いゴーストダイブは弱いと思っている。後2枠はいわずもがな。実際このパーティはラプラスを止められないこともあって、ドレインパンチを撃つ機会はかなり多かった。
フライゴン 無邪気 浮遊 @達人の帯
156(4)-152(252)-100-100-90↓-167↑(252)
☨ご自慢☨のポケモンその2。このルールは地面技の通りがいいが、まともな地面タイプがいないため、一番まともに見えたフライゴンを採用。
火力、素早さともにギリギリのためAS振り切り。下降補正は相手の岩技に受けだしすることを考えてDを下げた。
技構成は最大打点の地震、ヌオー、カジリガメに撃つギガドレイン(確1にはできない)、ドヒドイデを起点にするための身代わり、そして受けだしてくるルチャブルとトゲキッスに何もできないのは嫌だったのでストーンエッジを採用した。圧倒的に火力が足りないが、身代わりを採用する以上耐久を削りたくなかったので達人の帯を採用した。これによりHBドヒドイデをヘドロ込みでも確2に持ち込むことができる。
このパーティはストリンダー、ウインディも重いため、それらが相手にいたら前向きに選出を検討する、くらいの気持ちで選出した。また全体的に足の遅い環境のため、ダイジェットのないラプラスなどの相手には身代わり連打でダイマックスを枯らす動きもとった。身代わりはほかにもウインディの威嚇を防ぐこともできるのでかなり役に立った。最初に考えていたヌオー+ドヒドイデの並びには一回も当たらなかったが、結果的に活躍してくれたので満足。
ギガイアス 意地っ張り 頑丈 @イバンの実
191(244)-205↑(252)-150-×↓-100-47(12)
ロックブラスト 地震 こらえる 大爆発
今回のMVPポケモン。仲間大会で相手のギガイアスにボコボコにされたことで、じゃあこっちも使ったろ!の精神で採用。
全体的に岩技の通りが良い環境だったので、特に活躍してくれた。努力値はHAぶっぱだが、何となくHを奇数調整して、ミラー意識でSに振っている。しかし、ミラーが発生した試合は無かった。陽気珠ルチャブルのインファイトで28%の乱数で落ちてしまうことだけに注意する必要がある。
技構成はミミッキュの皮をはがしたり、上振れが狙えるロックブラスト、ストリンダーやジュラルドン、バンギラスに撃つ地震、イバンを発動させ、ダイマックスターンを稼ぐためのこらえる、最後にイバン発動で相手の起点になるのを避け、さらに最大打点となる大爆発を採用した。ダイマバンギやラプラスを落とせる馬鹿力も欲しかったが、撃った後にAが下がって大爆発の威力が下がるのを嫌って不採用にした。ステロも欲しかったが切る技がなかった。大爆発があることにより、イバン消費後で舐めて剣の舞をしてくるルチャブルを何体も葬った。一方で砂起こしが発動しない時点でイバンが読まれることも多く、発動タイミングでダイウォールをうたれることも多かった。
ロックブラストを外さず、それどころか何度も5回当ててくれたり、急所に当ててくれたりしためちゃえらポケモン。イバンを読まれなければ本当に強かった。前からギガイアスには可能性を感じていたので、今回の大会でその片鱗を感じることができてよかった。
ギガイアスには足を向けて寝られない。
ウインディ 図太い 威嚇 @オボンの実
197(252)-×↓-145↑(252)-120-100-116(4)
火炎放射 朝の陽ざし 吠える 鬼火
最後に入ってきたポケモン。制限ルールでの受けポケモンは信用していなかったが、このポケモンにより評価が変わるくらい、無難に強かった。
努力値はHBぶっぱでミラー意識でS4振りと特に語るところはない。
技構成は朝の陽ざし、鬼火は確定で攻撃技には火炎放射、最後に形だけでもバトンに抗うために吠えるを採用した。火炎放射はほぼ撃たず、炎耐性が活きることもなかったため、ここは燃え尽きるでもよかったかもしれない。さらにバークアウトが欲しかったが、切る技がなかった。吠えるは、バトン構築には当たらなかったが、火傷状態でも強引に剣舞を連打してくるミミッキュを飛ばすのに何度か役だった。
相手のルチャブル、ミミッキュが起点にしようと剣舞を撃ってくるタイミングで引き、威嚇+オボン+鬼火で強引に次の攻撃を耐えるようにするムーブが本当に強かった。
一度スカトリミミッキュに機能停止させられたが、相手のルチャブルとミミッキュに鬼火を入れ、ダイマックスによる拘り解除とダイバーンによる晴れ、朝の陽ざし連打で火傷ダメを稼ぎ、勝ちを拾った時には脳汁が止まらなかった。
受けポケモンにダイマックスを切る必要性という自分の概念を変えてくれたポケモン。(ダイマックス環境になってから何年たった???)
・きついポケモン
〇ラプラス
水+氷技の一貫があり、またキョダイセンリツを撃たれると解除する手段がなく、粘っている間にパーティが半壊する。
初手に出てきてくれてギガイアスのロックブラストを4回当てる、または先にダイマックスを切ったところをミミッキュの皮を犠牲に剣の舞を積んで切り返すようにしていた。
〇カジリガメ
水+岩の一貫がヤバイ。ダイストリームで自分でSを上げられるのも強く、当たったらほぼ勝てない。ペリッパーと組まれているのもきつい。帯フライゴンのギガドレイン媒体のダイソウゲンは陽気ASダイマックスカジリガメを落とせないため、ここだけ考えるならソーラービームだが、ヌオーのことを考えるとソーラービームは採用できなかった。
〇オーロンゲ
壁展開を阻止できない。電磁波が全員に入るのもきつく、フライゴンには効かないがソウルクラッシュがあって不利。幸い必ず初手に出てくるのでジュラルドンを合わせて何とか仕事回数を稼がれないようにしていた。
〇ポットデス
からやぶバトンを阻止できない。ウインディの吠えるをピンポイントで当てないといけないので、それを読まれてポットデス自身がダイマックスされると無理。当たらないことで対策とした。
・基本選出
+oror+
最初はラプラスにおびえてウインディを選出できなかったが、相手のラス1にミミッキュがいるという強い意志を持って、ミミッキュ相手にはウインディを絶対選出するようにした。実際相手のパーティにルチャブルとミミッキュがいた場合、ほぼ必ず選出された。
逆に全てを対策することは不可能なので、相手のパーティでてこないポケモンを決め打つのも大切だった。例えば自分のパーティだとバンギラスは100%選出されなかったので、最初に予想から外していた。それ以外だとトゲキッスやヒヒダルマも選出率は低かった。逆にラプラス、ミミッキュ、ルチャブル、ウインディはほぼ必ず選出された。
相手のパーティにオーロンゲがいたらを初手にだした。
・戦績
10-5
11-1
合計21勝6敗
最高レート1708 最終レート1708 85位
何とか1700までは上がれたが、5回出場した仲間大会で結果を残せておらず、自分の構築に自信がなく、立ち回りでの対処が限界に感じたこと、ラプラスがあまりにも重いかつ上位陣にはラプラスが多く採用されていることが予想されたこと、このレートでも最終2桁に残れそうだったことから、今回はチキってこのレートで保存してしまった。
・終わりに
1桁順位を取ると豪語しておきながら情けない体たらくとなってしまったが、今回は本当に綱渡り的な勝負が多く、これ以上勝ち続ける勇気がわかなかったことを謝罪する。ロクブラ、鬼火と命中不安技をメイン選出に組み込んでしまう事の弊害を感じた。
この大会はただでさえ狭いプールの中でさらに強いポケモンと弱いポケモンが存在したと思う。制限ルールは好きだが、あまり縛り過ぎるのもミラーが多発して、選出ジャンケンのようになってしまうのではと思った。
次の制限ルール大会があれば、次こそ自信の持てる構築で1桁順位を目指していきたい。