みなさんこんにちは、shanです。
今回は公式大会「レジェンドオブラウンド」に参加したので、その構築記事を書こうと思います。
今大会は禁止伝説、準伝説、幻のポケモンのみが参加できる大会であり、USUM終盤にあった「ウルトラファイナル」のような、お祭り気分が味わえるのではないかと思い、参加を決めました。なお、アルセウスはガラルに出禁になっているため、今回は使用できません。
以下、常体。
・使用パーティ
・構築経緯
種族値の暴力で殴り合う大会になると思ったので、サイクルはあきらめて対面構築を組むことにした。初手からダイマックスを切って相手を荒らした後、対面性能の高いポケモン達で逃げ切るという方法を考えた。
まず最初に対面最強のポケモンであるザシアン、スカーフカイオーガを採用し、次に初手ダイマックス役として最も範囲が広いであろうと考えたディアルガを採用した。
ディアルガを選出できない相手の初手として
カイオーガ(Dが高くお互い有効打が無くてダイマターンを枯らされる)
イベルタル(ダイアースでDを上げられず、ダイアーク2発で飛ぶ)
の2体が主に考えられたため、この2体に強く出れる駒としてダイマするとカイオーガの雨潮吹きを無振りでも耐える耐久を持つホウオウを採用した。
最後に相手も積み展開、弱点保険を抑制するためのマーシャドーと、相手のカイオーガの一貫を切り、きつい相手を誤魔化すためのムゲンダイナを採用した。
・個別紹介
パーティ紹介欄とは順不同になる。
ディアルガ 控えめ プレッシャー @命の珠
206(244)-×↓-140-222↑(252)-120-112(12)
徹底光線 時の咆哮 大地の力 吹雪
初手ダイマ要員その1。鋼竜という恵まれたタイプから、禁止伝説戦ではほぼ対面有利を取れる。技構成はダイマ前提でできるだけ威力が高くなる一致技2つに、ほぼメインウエポンとなる大地の力と、グラードンを飛ばすための吹雪を採用した。命の珠をもたせることでダイアイスでHDグラードンすら高乱数でもっていく。本番前の仲間大会ではステログラードンが多くみられ、マーシャドーの襷を潰させないためにステロを撒かれる前に倒せるようにし、またディアルガやグラードン意識でSを少しだけ上げたが、本番では早いグラードンが多く、あまり役に立たなかった。
ディアルガミラーでは先にダイアースを撃てた方が有利になるが、こちらよりも速いディアルガが多かった。また弱点保険ディアルガはあまりいなかった印象。どこまでSラインを上げればよかったのかが気になる...。雷を切ったためにカイオーガが重たくなったが、カイオーガはDが高すぎて倒せず、結局ダイマターンを使わされるため、影響はあまりなかった。
レートが上がると身代わりザシアンですかされたり、ダイアースを飛行ですかすプレイングを多くされるようになったが、ディアルガミラーでダイアース読みで引くかどうかは相手によって全く異なったため、そこが難しいところだと思った。
ホウオウ 陽気 プレッシャー @フィラの実
181-182(252)-111(4)-×↓-174-156↑(252)
初手ダイマ要員その2。AとDの高い組み合わせは禁止伝説の中では希少かつ、刺さっている組み合わせであり、ダイマックスするとカイオーガの臆病雨潮吹きを確定で耐える化け物耐久を持つ。その分Aは禁止伝説級の中では控え目だが、一致ダイジェット使いであり、上から2回行動できるようになるため、Aの低さはそこまで気にならなかった。さらにB方面ももろく、HSザシアンのワイルドボルトで高乱数で飛んでしまうので注意が必要。
技構成は代名詞の聖なる炎、飛行技には威力重視でブレイブバード、地面技の通りがいいので地震、最後の1枠にはダイウォール媒体かつ、ダイジェットで上がったSを活かして相手の後続を弱体化できる電磁波を採用した。初手ダイマ構築であり、かつホウオウが打ち合う相手は主にイベルタル、ディアルガが多く、AやDが下がった状態で相手の後続と対面したときに自己再生を使ってもあまり意味がないと考えた。実際相手の後続に麻痺を入れたことが有効に働いた試合があったため、この選択は間違いではなかったと思う。
再生力も強いが、今回は初手ダイマ前提で交換をしないため、プレッシャーで採用した。これにより、遅いカイオーガが判定できるようになったので悪くなかったと思う。また、初手でカイオーガと対面してもダイマックスして潮吹きを耐えることで返り討ちにできるため、当初は弱点保険での採用を考えていたが、今回のルールでは電光石火持ちのザシアン、不意討ち持ちのイベルタル、影討ち持ちのマーシャドーと先制技持ちが多く、せっかく保険を発動しても倒されることが多いと考えたため、それらの先制技圏外に逃げられる回復実を採用した。何度か回復のおかげでマーシャドーの影討ちを耐えた場面があったため、間違いではなかったように思う。
Aが控え目なため評価されにくいポケモンだが、思った以上に使いやすかった。
岩雪崩持ちのイベルタルに2回出会ったが、両方よけた最強ポケモン。
ザシアン 陽気 不撓の剣 @朽ちた剣
199(252)-190-135-×↓-136(4)-220↑(252)
巨獣斬 じゃれつく ワイルドボルト 電光石火
スイープ要員その1。禁止伝説級の中では頭一つ抜けた素早さを持ち、耐久を伸ばして2回殴った方が強いことから最速にしてHSで採用。技構成は代名詞の巨獣斬、カイオーガやホウオウに撃つワイルドボルトのほか、対面でのリーチを伸ばすための電光石火、残りはサンダーやゼクロム、イベルタルに撃つじゃれつくを採用した。インファイトは先に撃つことになるのでディアルガや黄昏ネクロズマなどに返され、不利になると思って不採用にしたが、ふたを開けると削れたディアルガや、メルメタルに撃つ機会があり、じゃれつくを切った方がよかった。また電光石火は相手のザシアンによく撃たれたが、こちらのザシアンではあまり打つ機会がなかったため、ここは身代わりや剣の舞でもよかったかもしれない。
相手ザシアンとの同側勝負が頻発したが、ほとんど勝ってくれた優秀なポケモン。半面スカーフランドロス、スカーフグラードン、スカーフWキュレム、ボルケニオン、我武者羅マーシャドー、ゴツメ黄昏ネクロなど、対策されまくっていて、初見殺しを喰らう事もあったが、それでも強かった。
カイオーガ 臆病 雨降らし @拘りスカーフ
176(4)-×↓-110-202(252)-160-156↑(252)
潮吹き 雷 冷凍ビーム 熱湯
スイープ要員その2。語ることもない、登場当時からずっと使われている最強の型。雨潮吹きはHSザシアン程度なら一撃でもっていくほどの火力があり、対策していないパーティであれば潮吹きを連打しているだけで勝てる。
しいていえば、オーガザシアンという並びで選出した際、相手のゴツメネクロの朝の陽ざしの回復量を減らすための交換を読まれて被弾することがあり、その時に熱湯だと火力が足りなかったことがあったので、命中を怖がらずに根源の波動を採用すべきだったかもしれない。
マーシャドー 意地っ張り テクニシャン @気合の襷
166(4)-194↑(252)-100-×-110-177(252)
スイープ要員その3。USUM以来久々の出張。その当時は伝説戦では無類の素早さ種族値125を誇っていたが、ザシアンと黒バドレックスの出現により、そのアイデンティティは失われた。また考察初期はザシアンのA上昇をシャドースチールで奪うムーブが強いと思われていたが、HSザシアンであれば陽気A+1シャドースチール+影うちを耐えるため、評価を落としたポケモン。しかし、Bキュレムやジガルデの積み展開を止めるためにパーティに採用せざるを得なかった。そこで今回はミラーを捨てて意地っ張りにすることでHSザシアンを飛ばすことを考えた。技構成は代名詞のシャドースチールと影うちに格闘技は打点を取ってインファイト、最後の1枠はホウオウに撃つ岩石封じを採用した。しかし、ホウオウは選出されなかったうえ、岩石封じではイベルタルに押し負けたため、ここを我武者羅にしておけば性格を陽気にしてミラーでのチャンスを残せ、かつザシアンにも勝つことができたためにそれが反省点。
また、コスモパワームゲンダイナに対しては、コスモパワーをシャドースチールで奪ってしまえば不利になることはないと考えていたが、弱点を突かないと火力がないので倒しきれず、プレッシャーでPPを枯らされて自己再生で粘られて負けるという負け筋をうんでしまった。さらにHB黄昏ネクロには、意地っ張りでも確定2発を取ることができずに負けてしまうヒョロガリと化してしまった。
前述のディアルガでの素早さ勝負に負けてステロを撒かれてしまい置物になったり、火力が無さ過ぎて負け筋をうんだり、弱点保険を奪おうと意気揚々と出ていったらそれを読まれて引かれ、それが負け筋になったりと踏んだり蹴ったりだった。ここをもっと強い襷枠にできなかったことが反省点。
ムゲンダイナ 臆病 プレッシャー @黒いヘドロ
241(204)-×↓-121(44)-166(4)-116(4)-200↑(252)
誤魔化し枠。主に選出画面でカイオーガの選出を抑制する役割を持つ。実際役に立っていたかは不明だが、体感でカイオーガはあまり選出されていない気がする(小並感)。レジエレキの壁からの積み展開をされると負けてしまうので、せめてそれに勝てるようにいれたが、そんな選出は1回もされず、レジエレキを見ておびえて選出した1回では普通に初手にグラードンが出てきて地震を撃たれて消えていった。
相手のコスモダイナで詰まされた試合が何試合かあったので、相手を見てもっと選出してもよかったポケモンだと思った。
・きついポケモン
〇速いグラードン
〇トリルディアルガ、マギアナからのメルメタルや白バドレックス
・基本選出
or+から2
・戦績
13-2
2-2
16-10
合計31勝14敗
最高レート1715 最終レート1715
いつもの序盤元気の後、上位陣に勝てずに一生1650付近をうろついていたが、最後に上振れて1700までは上がることができた。
・終わりに
今回は練習の仲間大会にかなり参加して構築を考えたが、本番当日まで勝てる構築を組むことができず、結局当日に某〇シキさんの対面構築を参考にして構築を組んだ。そのため、完成度を上げられなかったことが悔やまれる。
伝説戦はお祭りで、かつ資産価値もある程度はものをいうためポケモン廃人としては楽しいものであったが、「環境に刺さっているポケモン」を見つけられることができなかったのが残念。