shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題40.6

 

 

みなさんこんにちは、shanです。

今回はまいてつ本編とは別に、進行豹さんがCi-en上で公開されたSSと、特典ボイスドラマ群について、重要な設定が含まれていると思われるものをピックアップして紹介していきたいと思います。

なお、lose解散に伴い、今までCi-en上で展開されてきた進行豹さんのレヱル・ロマネスク関連の設定資料とSS群は、進行豹さん個人のnoteへと移行されています(未購入)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、常体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはSSについて

 

〇2018年日々姫誕生日記念SS「日々姫という名、真闇という名」

 

昔、日々姫と真闇の父と、祖父の汰斗が、近々産まれてくる日々姫の名前について会話している場面。

汰斗は、父親がつけた「真闇」という名前の字が、人名にそぐわないのではないかという思いを常々抱いており、それを父親にぶつける。それに対して、父親は、「闇」という字には「門の中に音を閉ざす」という意味があり、汰斗の行った8620買収強行により荒れていた右田家内外の騒音を、封じ込めるような子になって欲しいという願いを込めてつけた名前だと反論する。また、子に悪い意味を持つ字をあえてつけるのは、魔除けの意味があることが古来から慣習として広く伝わっていること、また「まくら」という音には、枕木のように蔵を支えるたくましい存在になって欲しいという想いが込められていると、父親は語る。

それに対して「日々姫」という名前には、日々毎日、その子がその日のお姫様であれるように、という想いが込められており、騒動を乗り越えた右田家にはもう魔除けの力は必要ないため、綺麗な名前をつけたかったと、父親は語る。

ゲームにありがちな珍妙ネームを、ゲームだからで切り捨てるのではなく、きちんと意味を持たせていたことがよかった。

 

〇2020年オリヴィ誕生日記念SS「Olivi's Birthday @Hisatsu Mikan Line」

 

まだオリヴィがみかん鉄道にいた時の話。オリヴィはゴミ処理施設に捨てられていたC56 99とレイルロオド九十九(ツクモ)をまだ動くと進言してみかん鉄道に引き取り、実践復帰させていた過去があった。それゆえ、みかん鉄道で働く九十九はオリヴィのことを尊敬していた。そんなオリヴィが御一夜鉄道に移籍することになり、最後にみかん鉄道で誕生日イベントを行う。オリヴィは御一夜鉄道へ移籍することによる不安と宗方と別れることになる寂しさを隠し、九十九もそれをわかっていながら踏み込むことができない。それでも最後に、九十九はオリヴィにハッピーバースデイを伝える。

オリヴィ関連のSSはオリヴィの持つ儚さが文章全体に漂っており、どれもとてもよくできていると思う。

 

〇2020年稀咲誕生日記念SS「右田家のピザ」

 

主人公が稀咲と付き合った後の世界線。稀咲の誕生日のために主人公はこっそり稀咲の好物であるピザをプレゼントすることにし、その体験ごと楽しませてあげたいと、2人でピザを手作りすることにする。稀咲は手作りで作るピザを気に入り、主人公に右田家で真闇と日々姫が手作りするピザはどのようなものかを尋ね、もうすぐ右田家の一員となる自分と2人で、「新しい右田家のピザ」を開発しようと主人公に提案する。そこで主人公と稀咲は指切りをして約束をするのだが、「ウソをつくなら騙されてあげる、ボクがキミを嫌うまでは何度でも。」というセリフが個人的に好きだったのでここで紹介した。

 

〇2021年ハチロク誕生日記念SS「真闇様からのプレゼント」

 

ハチロクルート本編後、主人公とハチロクが夫婦になって初めて過ごすハチロクの誕生日がやってくるが、主人公は急な仕事が入ってしまい、中々帰ってこられない。仕方ないと思いつつもどこか不満げに帰りを待つハチロクに、真闇がプレゼントとしてハチロクを甘やかしてあげる話。この時点でハチロクが、自分の寿命が後10年ほどだということを自覚しているという設定が出てくる。

 

〇2021年みくろ誕生日記念SS「みくろの瞳。ハチロクの瞳。」

 

グランドルート後の話。みくろとハチロクは2人でみくろの勤めていた大武田にある動物園へと遊びに行く。グランドルートではみくろの機体38696も現役復帰しているが、それは豊河(豊川)に保存されていた58623とこはるから部品をもらって、修理した結果だった。しかし、38696の耐久値が限界に近付いていることをみくろとハチロクは気付いており、いつまで走り続けられるかを不安に思っていた。2人は以前、38696が静態保存されていたスペースで想いを馳せるが、今は将来の事よりも、みくろの誕生日を祝おうと動き出す。

グランドルートで大団円を迎えたように思えて、長期的には緩やかな衰退に向かっているのだという空気感がわかるいい話だった。

 

〇2021年ニイロク誕生日記念SS「Happy Birthday dear ニイロク」

 

本編開始前の話。赤井宮司はニイロクのメンテナンスに行くが、そこで自分がニイロクと共依存の関係にあり、本心ではニイロクを直したいと思っていないことを見透かされてしまう。赤井宮司はそれを受けて自分を見つめ直し、ニイロクが自分の足で再び立ち上がったうえで、もう一度自分を選んでくれるような道を進むことを決める。

これだけではないが、本編外の赤井宮司はかなりキモおっさんゲージが溜まっていく。

 

〇2021年双鉄誕生日記念SS「正解の無い誕生日」

 

主人公の誕生日に二人っきりで過ごしたかったハチロクだったが、主人公は急な仕事で呼び出され、しかもうまくいかずに夜遅くに消沈して帰ってくる。なんとか誕生日を祝いたいハチロクと、そんな気分になれない主人公との心のすれ違いが描かれる。最後には仲直りするのだが、こういった日常での感情のすれ違いや思いやりの描写がうまく、雰囲気がとてもよかった。

 

〇2021年オリヴィ誕生日記念SS「2010/6/13」

 

オリヴィの誕生日は6月13日なのだが、2010年6月13日は小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還した日である。2003年当時、オリヴィと宗方は発射されたはやぶさを見ようと2人で空を見あげ、その帰還が2007年予定であることを知る。オリヴィはまた2人で帰還したときも見届けたいと、指切りをしようとするが、2人ともがそのときまでオリヴィがもたないことを理解していた。心情的に約束をしたくなかった宗方の心がわかったオリヴィは、冗談だということにして指切りをしなかった。

それから年月が経ち、オリヴィがいなくなった2010年6月13日、宗方ははやぶさ帰還のニュースを知り、オリヴィを思いだしながら空におかえりを言うのだった。

オリヴィの誕生日を、これを狙って設定していたのだとしたら、本編で一ミリも触れないことがもったいないぐらい、すごくいい話だと思った。

 

 

まいてつ本編関連のSSの更新は2022年の正月を持ってストップしており、2022年11月現在はレヱル・ロマネスクに登場するキャラクターを主人公としたSSが随時note上で公開されている。

 

 

特典ボイスドラマについて

 

無印の内容とLRの内容がある。

なお、ボイスドラマは店舗特典や、グッズ(抱き枕、タペストリーなど)に付属していることが多く、キャラの衣装が異なっている場合、そのシチュエーションに沿ったものとなっている。

 

まずは無印の方から。

内訳は

ハチロク 5

ポーレット 4

日々姫 1

凪&ふかみ 1

ふかみ 1

 

メインヒロインなのに日々姫が1本しかないのが悲しい。

この中から特に気になったものを紹介していく。18禁の話と、そうでない話が混在している。以下、特に言及しない限り、聞き手は双鉄と同義である。

 

ハチロク

まいてつ世界で初めて列車に乗ることになった「あなた」に、ハチロクが説明をしてくれる話がある。また双鉄も「あなた」とは別人物として登場しており、こういったボイスドラマは大体が「あなた」=主人公であるだけに新鮮だった。

 

〇ポーレット

鉄道に関連したことを学びたかったため、高校はわざわざ工業高校の機械科に通っていたことが明かされる。フォークリフトの免許ももっているらしい。

そのほかの話は新婚の甘い雰囲気のものが多く、ポーレットのボイスドラマが一番家庭的な雰囲気が出ていてよかった。

 

〇日々姫

絵を描かれる側の気持ちを学ぶため、主人公が日々姫のヌードデッサンをする話。

 

〇凪&ふかみ

主人公がハチロクに会う前、御一夜に来てすぐ、当日キャンセルをくらってしまった凪&ふかみが客引きをしていた所、時間の余っていた主人公がクマ川下りに誘われる話。

 

〇ふかみ

耳かき音声。DLsite限定の特典ボイスドラマで、他のものより長い。佐倉江美さんが他の音声作品にも多く出演しており慣れているからか、ふかみは耳かきボイスが多くなっている。

 

LRについて

 

内訳は

ハチロク 7

ハチロク&オリヴィ 1

オリヴィ 1

電車姫 1

日々姫 2

日々姫&真闇 1

ポーレット 1

ポーレット&稀咲 1

ポーレット&れいな 1

ポーレット&れいな&ひかり 1

ポーレット&西瓜 1

ふかみ 6

ふかみ&みくろ 1

 

こちらでも音声作品と相性がいいからか、ふかみの本数が多め。

 

ハチロク

北開道(北海道)へ御一夜鉄道として主人公とハチロクで視察に行き、馬車鉄道に乗る話がある。レヱル・ロマネスク第二期登場予定のレイルロオド「かにこ」に関する言及がある。

ゴスロリを着て熊本地裁資料館でデートをする話では、日々姫がハチロクにくれた、タータンチェックのクマのぬいぐるみ「ちぇっくまくん」を連れてくるが、自分がもう100歳のおばあちゃんであるために、ぬいぐるみを抱っこしているのは恥ずかしいと言及するシーンがあってかわいい。

御一夜鉄道「結婚式列車」PRのためハチロクが白無垢、主人公が紋付を着て撮影した後の話では、疲れてしまった主人公にハチロクが添い寝し、8620のキャブの中より主人公の腕の中の方が安心できると語り、主人公の心臓の鼓動を聞いていると、自分が人間であると錯覚でき、主人公と赤ちゃんを産む夢を見れるのだと語るシーンがある。

 

ハチロク&オリヴィ

お風呂ポスター付属のボイスドラマで、主人公と全ヒロインが一緒に風呂に入っているという設定の話。同様のシチュエーションは後2組ある。

主人公は目隠しをされているため、ヒロインたちの裸は見えないという設定になっており、それ故全年齢音声となっている。なお、目隠しは赤井宮司特製で、完璧に見えないものとなっており、その理由がニイロクの裸を見られたくないから、ということが判明してキモおっさんゲージが上がっている。

オリヴィも主人公に裸を見られることは恥ずかしいが、いつか宗方と一緒にお風呂に入った時に背中を流してあげたくて、その方法をハチロクから教えてもらう、というシチュになっている。

 

〇オリヴィ

主人公たちに招待されて、海水浴に来たオリヴィの話。グランドルート後の話で、聞き手は宗方になっている。泳げないオリヴィを日々姫がデザインしたⅨ号型のゴムボートに乗せて宗方が引っ張り、干潮時に歩いて行けるという小島まで向かっているシチュエーション。オリヴィは自分と同年代機がもう残っていないことの寂しさを語り、今まで頑張ってきた自分を認めてもらいたいが、いつまで続けられるかが不安だと語る。それでもオリヴィは今の境遇に関して感謝を述べ、宗方はそれが鉄道の神様のおかげだと語る。一神教の国から来たオリヴィは、多神教の考えをもつ宗方に感心し、レイルロオドは神様に見てもらえていないと思っていたが、鉄道の神様なら自分のことを見てくれているのだと納得する。また、オリヴィはそれならレイルロオド用の天国もあるのかと宗方に尋ねるが、宗方は暗い雰囲気を消し飛ばすため、そんなことよりも今日一日に全力を尽くす方が大事だと答える。オリヴィもまた、それに同調し、後ろ向きになるのを止めて宗方に告白しようとするが、大きな波が来てうやむやになってしまう、という話。

オリヴィの話はいつでもどこでも儚さの中にあり、また今回は声がついていることもあって、余計に良さを感じた。

 

〇電車姫

主人公、電車姫、ひよこは3人で海に来たが、ひよこが思考モードに入って自分の世界から出てこなくなったので、電車姫と2人でスイカ割りをして遊ぶ話。

 

〇日々姫

主人公に、自分が主人公を想ってオナニーをしているところを見てもらうのが夢だったことがわかる。

 

〇日々姫&真闇

本編での日々姫&真闇3Pの続きの話で、事後の69と、日々姫が真闇のアナルを舐めるシーンが描かれている。

がっつり本編からシームレスでつながるところなのでより本編との関連度が高く感じた。また真闇はこれしか出演していないが、他にもシナリオ重視のものを一つ作ってほしかった。

 

〇ポーレット

アフターで家族旅行に行った旅館の夜、れいな、ひかりが寝た後のHシーンのアナザーバージョンが聞ける。

 

〇ポーレット&れいな

妊娠中のポーレットをれいなが気遣う話。れいなが、自分が姉になることへの不安と心配を話すが、主人公とポーレットはそれを優しく説得する。

 

〇ポーレット&れいな&ひかり

家族旅行での旅館の中で、ポーレットの一言から、主人公に耳かきをしてあげることになったれいなとひかりの話。

 

〇ポーレット&稀咲

本編でのポーレット&稀咲での3Pの話の続き。3人で69をした後、稀咲に二穴挿しをして攻める。

 

〇ポーレット&西瓜

お風呂設定第二弾。湯あたりしてしまった主人公にポーレットが膝枕をしてあげて耳かきをする。すると西瓜が耳かきの技術を学びたいと、ポーレットの元にやってくる。西瓜もポーレットに教えてもらいながら、主人公に耳かきをする。

 

〇ふかみ

すべて耳かきやヘッドスパなど、普通の音声作品と同じような話なので割愛。

 

〇ふかみ&みくろ

お風呂設定第三弾。今回の全ヒロイン入浴イベントは、日中交流特別列車「かささぎ」の成功を祝ってのものだったと判明する。目隠しをしている主人公がふかみに手を引かれて洗い場に向かうが、目隠しをしている主人公を珍しがってみくろが寄ってくる。2人は主人公の頭を洗ってあげ、ふかみはみくろを先に湯舟に返して主人公と2人きりを満喫する。

 

全編を通じて、ヒロインが2人以上いるときに、ヒロイン同士の会話の間が編集の都合か長くとられており、テンポの悪さが気になってしまった。

本編グランド、仲国ルートのその後が見られたことはよかった。

 

 

 

 

まだまだ関連コンテンツは残っているので、また消化次第紹介していきたいと思います。