shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題11

 

 

家に引きこもりがちなこんな状況だからこそ、エロゲをはかどらせていきたいなと思う、そんなこの頃です。

みなさんこんにちは、shanです。

 

今回は積みゲー消化記録ということで、私が未プレイの最後のゆず作品、2007年6月1日に発売された「E×E」の感想を書いていきたいと思います。

 

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++++E×E(エグゼ)公式サイト++++

 

この作品はゆずソフトとしては2作目のゲームであり、前作のぶらばんとはうって変わって、シリアス要素が多めのシナリオとなっています。(ゆずソフト比)

一方で、前作の評価と合わせて今作で一度ゆずソフトから離れたという感想を目にしたこともあり、ゆずソフトが自身のブランドの特徴に迷走していたことがうかがえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、常体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・攻略

 

攻略可能ヒロインはメインヒロイン3人、サブヒロイン(ルート)が3人。

プレイ時間は共通3~4時間。個別1~2時間といったところ。

回想シーンは各ヒロイン3回で、サブヒロインは1回。

アフターストーリーは無し。

 

 

・シナリオ

 

今作は、前作よりはシナリオゲーを意識して作られているのだと思われる。

キャッチコピーは「魂(コード)を解読せよ!」で異能力バトル的な路線を目指していたのだと思われるが、内容はまあ...うん...。

一応シナリオについて触れておくと、

交通事故に遭い入院していた主人公・伏見籐矢は病院で火災事故にあい、運良く生き延びたが、その病院でとある研究を行っていた母親を亡くしてしまう。大きな悲しみを背負いながらも、当時知り合いであった白峯沙耶の保護の元、まだ幼い妹・伏見真姫奈と共に暮らすことになる。

そんな火災事故から10年後。学園生活を送っていた主人公の前に、死んだはずの母親が姿を見せる。その姿を追いかけ対面した籐矢であったが、彼の記憶にある母親とはどこかが違っていたうえ、主人公は母親に、謎の力で襲われてしまう。その場は同じく、魔術なるものを使うクラスメイトの助けにより逃げることができた。

死んだはずの母親が生きている理由や、母親が携わっていたという病院での研究を知るため、主人公は行動を始めた。

というもの。謎の組織に怪しげな研究、魔術といった厨二要素が散りばめられたダークな作風だと思いきや、設定を活かしきれていない感がすごい。個別キャラのところで述べるが、ヒロインの一人の設定については完全に死んでいる。

 

また、これは個人的な意見なのだが、今作の主人公は最初何の知識も持たず、また力も持たない。一応特訓()により魔術を習得するというチートはするのだが、それでもストーリーに登場する敵キャラやヒロインよりは弱い。それでも主人公は自分の母親の事を知るため、また女の子を危険な目にあわせないためという自分本位の理由で物語に介入し、ヒロインに助けられることを繰り返す。

私はこういった自らが弱いにもかかわらず、レベルが上の集団の中に無理やりでしゃばってきて、主人公補正のみで死なずに無能をさらしている系の主人公が大嫌いなのである。最近だとリゼロの主人公がこれに当たる。確かに終盤主人公の力が上がって戦力になったり、謎の力(愛とか)で覚醒する展開は往々にしてあるし、どんな主人公も序盤は弱いところもある。しかし、まだ自分が弱いと自覚しているにもかかわらず、ヒロインを助けるために戦いに介入して逆に助けられる展開は本当にみるに堪えないと考えており、今作の主人公はそういった面から好きになれなかった。

 

力がないんだったら、モブ面して画面外にいるべきなんだよなぁ...。お前が無能なせいでヒロインに迷惑をかけているのがわからないのか。

 

 

という過激な意見は置いておいて、今作はキャッチコピーにもある通り、魂の情報をプログラム的な言語に置き換え、それを書き換えることで力を得たり、人格を書き換えたりするといった研究がおこなわれている。また魔術により魂を人の体から剥離させたり、移し替えたりといったことができ、主人公は幼いころ母親によってその能力を体に植え付けられている。

その力が物語に大きくかかわってくるわけだが、正直なところあまりよく理解できなかった。

ゆずソフトなんだからキャラが可愛ければいいよね!

 

・キャラ

 

f:id:shanxdl:20200404145321p:plain 野宮 悠 のみや ゆう

 

一応メインヒロイン。主人公と同じ病院で過去に実験されていた過去をもつ。能力はパイロキネシスで、感情が高ぶると無意識にあたりを発火させてしまう。過去に能力が勝手に発現して恐れられた経験から他者と関わろうとせず、学校では猫をかぶっている。

このキャラの一番大きな問題点は、魔術ではなく超能力を持っているという点だろうか。それまでプレイヤーは超常現象=魔術ということで頭を整理させてきたのに、作中でこのキャラだけは超能力を持っている。これはその設定いる?と思われても仕方ないと思う。

こいつは主人公と同じく、10年前の火事で行方不明になった父親を捜していて、実はその父親の魂は主人公の母親の体の中に入っていた。しかし再開した父親は実は悠のことを実験体としてしか見ておらず、悠の事を死ぬまで被験者としてこき使おうとする。最後には主人公と協力して主人公の母親のカタチをした父親を殺し、過去と決別して前を向いていきていくというシナリオ。

CV青山ゆかりツンデレというそれだけで勝ち確定というキャラ。またこの見た目で意外とおっぱいが大きいのもプラスポイント。本音を言えばもう少しデレてほしかったが、このあたりからゆずソフトキャラゲーとしての片鱗が見えてきたように思う。

やっぱりゆかり大先生の「...バカ」というセリフは最高やな!

 

 

f:id:shanxdl:20200404151122p:plain  籠 夏希 この なつき

 

魔術を世の中から秘匿するべきという信条に基づき、秘密裏に魔術がらみの事件を解決している組織に属する鎖の魔術を用いる主人公のクラスメイト。一家は代々魔術の家系だがその中では落ちこぼれであり、誰かの役に立ちたいという脅迫めいた考えを持っている。こいつのシナリオでは、主人公の体に世界すべての人々の魂を剥離してしまう大魔術の魔法陣が描かれてしまう。主人公を排除すべく襲ってくる組織の人間と戦いつつ、主人公が死なずに魔術を消す方法を探すという話。このルートでは、主人公や母親の過去の話が掘り下げられ、事実上のトゥルールートといった扱いになっている。

また共通シナリオ中で拾った猫の中に主人公の母親の魂が入っており、このルートでは猫になった母親の力を借りて、問題の解決に当たる。

CVみるの無口系クールキャラでどういうキャラ付けになるのか興味があったが、終わってみるとすごくよかった。普段無口な分、個別に入って甘えてくるときの破壊力は圧群で、みるの甘い声とマッチしていたように思う。もともと誰かの役に立たなければ、という考えを持っているので、主人公と付き合ってからは主人公に依存しているのもかわいくてgood。またこのキャラはルートに入ると髪を切るのだが、髪を切った後の姿が可愛すぎてヤバかった。

もしかしたらメカクレ過激派の人たちには刺されるかもしれないが...。(メカクシティアクターズ並感)

f:id:shanxdl:20200404152829p:plainめっちゃかわいい。

 

なお、背景に前作のキャラがいるという小ネタはこのころから健在。このピッグテールとも呼ばれる、短めのツインテが大好きなんだよなぁ...。

 

このキャラは、作品中で一番人気があるキャラだと聞いていたのだが、さすがに納得せざるを得なかった。

 

f:id:shanxdl:20200404153249p:plain 貴船 未緒 きふね みお

 

同じく10年前の火災事故に巻き込まれた人物で、その時の後悔から他人を助けたいという考えを持っている。夏希と同じ組織に所属しており、影臣という自分を助けて鍛えてくれた人物と行動している。こいつのルートでは、ある種尊敬していた影臣が実はあの事件を引き起こした研究員の一人であり、過去の失敗をやり直せると知って組織を裏切り、研究を再開させる。それを主人公と二人で止めるというシナリオ。シナリオ全体が、父親代わりともいうべき影臣と戦い、最後には勝利して計画を止めるということに注視しており、主人公の抱える問題がうやむやになっている。また勝利しても影臣とは和解できず、分かり合えないまま影臣が死んでしまう、とビターエンド的な側面を持っている。

またせっかくCV風音様の巨乳お姉さんという属性を持っているのに、出会った当初は冷たく、付き合うようになってからもあまりデレを見せずに振れ幅がなかったことが残念。個人的にキャラのかわいさというのはどれだけギャップがあるかというのも重要だと考えていて、そういう意味ではツンとデレの差が少ないキャラは魅力に欠けるといえる。もったいない。

 

サブキャラの皆様

f:id:shanxdl:20200404155648p:plain 白峯 沙耶 しらみね さや

 

主人公と妹を育ててくれた姉のような存在。実は主人公の事が好き、という展開まではいいのだが、ルート分岐が、夏希と3回中2回目のHを終えた後の最終決戦で、主人公が夏希を危険に合わせたくないと、夏希一人を決戦から遠ざけた場合、という最悪の場面。何もそこにルート分岐持ってこなくても...というマイナス面が強すぎた。

CVは一色ヒカル。お姉さん感が出ていてとてもよかった。

 

f:id:shanxdl:20200404160010p:plain 日向 紅葉 ひむかい もみじ

 

死んだあと、記憶を保ったまま強制的に転生するという能力を持っているせいで世の中すべてに絶望しているラスボス。悠ルートでは最後に戦うことになる。こいつはルートというより、監禁されてレイプされて終わり、というバッドエンドのようなもの。

CVは佐本二厘。懐かしくて涙がで、でますよ...。

 

f:id:shanxdl:20200404160519p:plain 上御霊 円 かみごりょう まどか

 

主人公の幼馴染。こいつのルートは魔術は出てこず、ただ学園でイチャイチャして終わり。特に語ることは無し。CVは榊原ゆい

 

・その他

 

今作は主人公の親友ポジにきーやんを採用しており、また実はこいつも魔術使いで夏希ルート(正確には沙耶ルート)では主人公の事を助けてくれる。夏希ルートでは夏希が助ける。また特に語らなかったが、重要キャラに成瀬未亜を採用しており、声優はなかなか豪華な印象だった。

 

・最後に

 

主人公の使う魔術が弓なせいで異能力バトルのわりにはバトルしていない印象を受けた。やはりゆずにはバトル系シナリオは向いていないことを証明した作品なのではないかとも思うが、ドラクリでは同じようなダークな作風でそこそこなものを出せていたため、今作も無駄ではなかったのではとも思う。

一人でも好みのヒロインがいる時点で、前作からは相当進化したように思う。

 

これにて私のゆずソフトラソンは終わりを迎えたので、大手を振ってゆずソフト信者を名乗ることができるようになった。最新作がいつ出るかはまだ情報が出ていないが、これからもゆずソフト作品をプレイしていきたい。