shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題19

 

 

みなさんこんにちは、shanです。

前期は久しぶりにポケモンを頑張っていましたが、合間に進めていた作品をご紹介します。

 

今回の作品はこちら。

 

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PRIMAL×HEARTS2

 

ま~まれぇどから2015年10月30日に発売された、「PRIMAL×HEARTS2」です。

前作「PRIMAL×HEARTS」から約1年後に発売され、前作と同じ学園を舞台に、前作の6年後を描いた作品で、前作のキャラも新規のセリフ付きで少しだけ登場します。

 

また、前作のことは弊ブログ、無題18で紹介していますので、よければそちらもどうぞ。

無題18 - shanの落書き帳

 

また、あらかじめ謝罪しておきますが、前回の私は少々精神状態がおかしかったようで、必要以上に作品に関するマイナスの感想が述べられています。このブログは、美少女ゲームのいいところを共有し、少しでも作品に対する楽しさを皆さんと共有することが目的なので、これについては反省しています。

確かに今回の作品も、前作に負けず劣らずの薄いシナリオと浅いキャラだと感じましたが、今回は心穏やかにプレイすることができました。

作品に対する感想が厳しくなってしまうことはこれからもあると思いますが、どうか聞き流してくれれば幸いです。

申し訳ありませんでした。

 

 

それでは、感想に移ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、常体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・攻略

 

攻略可能ヒロインは、キービジュアルの4人に加えて、今作ではサブキャラを1人攻略できる。

また今作も章構成でシナリオが進行するが、前作と異なり今作は2章までが共通ルートで3章以降が分岐する。共通ルートは4~5時間くらいで、個別ルートも4時間くらいで終わる。ルートクリア後、メインの4人は各ヒロインごとに1話10分ほどのSIDE STORYが解放されるがその数に違いがある。

それに関連して回想数も各ヒロインごとに異なり、ルート中+エピローグ+SIDE STORYで

アリス3+1+1

兎姫1+1+4(SIDEの1回はフェラのみ)

真白4+1+2

たては4+1+2

杏那1+1+0

特に推奨攻略順はなし。

 

・あらすじ

 

高校2年生の主人公、幸塚大智(こうづか だいち)が転入してきた間ノ島(あいのしま)学園には「月華会」と「天道会」という2つの生徒会があった。この学園ではことあるごとに生徒会同士の選挙によって物事を決めるという校風があったが、現在では「月華会」を運動部が、「天道会」を文化部が擁立し、部活同士の代理戦争という体をなし、本来の目的は失われてしまっていた。そこに777人目の生徒として転校してきた主人公は、それぞれの陣営からの熾烈な勧誘を受けながら、波乱の学園生活を送るのであった、という話。

 

主人公は前作の攻略不可能なサブキャラであった幸塚美智(こうづか みち)、通称「ビッチさん」の弟であり、引きこもりのアニメオタクだったところを姉に更生させられ、モテのテクニックと鳴神流武術(前作主人公が師範)を叩き込まれ、彼女を作るために転校してきた、という設定。

従って、ビッチさんはシナリオに度々登場することになる。こんな風に前作で人気の高かった攻略不可能キャラを絡ませてくるとはいい意味で予想外だった。

また、前作と同じ構図のCGもあり、前作をやっていると分かる演出もあった。

 

共通1章

 

主人公は天道会書記である館林たてはに勧誘され、この学校の選挙を本来の形に戻し、部活同士の対立を辞めさせるための手伝いをすることになる。議題は空手部と吹奏楽部のどちらが放課後に体育館を使用するか、というもの。主人公は野球部の応援という名目を隠してそれぞれの部活に練習をさせ、ぶっつけ本番でそれぞれの部活を現地で引き合わせることで、野球部の試合展開と相手チームの応援に対するプライドも関わって、なし崩し的にそれぞれの部活を和解させることに成功する。結果選挙議題は取り下げられ、運動部と文化部の和解が実現する、というもの。

前作を知っていると、学園の選挙の変わり果てた姿に少し悲しくなる導入だった。主人公の活躍は、どちらかというと陰で根回しして本番では損を被るタイプで、華々しさはなかったが、ヒロインたちはそんな主人公の頑張りをわかっているところがよかった。

 

共通2章

 

ここからは天道会、月華会のどちらかを選んで進めていくことになり、少しだけ内容が異なる。議題は、文化祭の来場者を地元民だけにするか、チケット制にするか。天道会を選ぶと天道会メンバー、月華会を選ぶと月華会メンバーとの好感度上げイベントが3つほど発生する。その後、個別で詳しく述べるが、極度の人見知りでコミュ障である月華会会長、アリスティアが呪いの力を持っているという噂が広まり、呪いを恐れた生徒たちが呪いを防ぐために月華会に投票することになる。主人公と両生徒会メンバーは、その誤解を解き、公正な選挙を行うために、主人公がアリスと敵対を宣言し、主人公に何も起こらないことを見せつけて、アリスの誤解を解く。正常に行われた選挙は天道会のチケット制案が勝利し、両生徒会が集まった文化祭の打ち入りパーティで主人公は気になる女の子を1人選び、ルートに入る。

全体的に、呪いを本気で信じて、選挙の票にまで影響するという一般生徒のアホさ加減が極まって???となってしまった。アリスがかわいそうだったが、その分アリスの可愛さが見れたのでよかった。

それぞれの生徒会を選んだ時に起こるイベントについてはどれも普通で、特に語ることはなかった。

 

ここまでが共通ルート。

前作ヒロインの駒形ゆづきが働いていた喫茶店が引き続きレギュラーで登場したりと、前作要素があるのはよかった。主人公は姉から教わったモテテクニックで共通時点でヒロイン全員の好感度を稼いでいるが、根がオタクのため相手からの好意には鈍感で、ひたすら勘違いを繰り返すところは、少し古さを感じた。

 

ここからは個別ルートで、攻略順にヒロインを紹介していく。

 

 

・キャラ

 

 

f:id:shanxdl:20201008204358p:plain 栗生 真白 くりゅう ましろ 168-85-57-90

 

主人公の1つ下の1年生。月華会では副会長を務める。アリスティアとは幼いころから家ぐるみで付き合いをしており、人前で話せないアリスの代わりに選挙時の演説を行っている。見た目通り花が好きなお嬢様だが、共通時点で主人公に惚れており、積極的にアピールしてくる。この作品は選んだルートによって主人公のクラスが文化祭でやる出し物が変わる。真白ルートでは主人公のクラスでミスコンを開催することになり、主人公に頼まれて真白が出場することになる。ミスコン当日、主人公は真白のことを女の子として意識するようになり、その後主人公の鈍感補正によりいろいろあるが、付き合うことになる。そして、今まではアリスを助けるために生徒会活動を行っていたが、これからは自分のために学園をよくしていきたいと考えるようになり、生徒会長を目指すことを決意してシナリオは終了。

内容は無く、コンセプトの2大生徒会による選挙が全く絡んでこなかったのが残念だった。

ちなみにこのルートでは前作主人公は聖良と結婚していることが語られる。

また、初H時に手で隠して恥じらうCGが最高に可愛かったが、主人公が間違えてアナルに挿入して初体験が終わる、という流れにするのはいかがなものか。その流れで、真白にはアナルセックスシーンが2回あるが、大事な初めてをギャグチックに流されてしまうのは萌えゲーとしてどうなんだ、と思ったりした。ギャグパートでは痴女キャラとして扱われるが、それはギャグなのでよし。

前作でいうと歌奈と同じ立ち位置のキャラで、他人のために頑張る、というところまで似ているところももう少しひねりが欲しいと感じた。もしかしたらわざと同じ感じのキャラを出しているのかもしれないが。

CVは夕季鈴さん。知らない人だったが、このキャラの印象から受けるよりも少し声が高く、またシーン時には明確に声のトーンが上がる演じ分けが可愛くてよかった。

 

f:id:shanxdl:20201008205752p:plain この顔がかわいい。

 

 

 

f:id:shanxdl:20201008205821p:plain 綿貫 杏那 わたぬき あんな 155-78-56-81

 

主人公のクラスメイト。サブキャラ。選挙時に必ず現れる正体不明の通称選挙DJの中の人。こいつのルートでは、正体がばれると引退することが決まりの選挙DJをやっていることが主人公にばれ、主人公と秘密を共有することになる。その後主人公に発声練習に付き合ってもらい、デートをするうちに主人公に惚れ、主人公に自分のオナニーシーンを見せることで告白する。←?

サブキャラなので主人公と付き合ったところで話は終了。特に語るところもないが、数字に対してCG中の胸が大きすぎると思っている。

CVは月野きいろさん。最近流行ってきているのではないかと個人的に思っている人。このキャラは元気系の、声を張り上げるタイプのキャラだが、主人公に甘えるときの声が可愛かったので、その路線での声が聞いてみたいと思った。

 

 

f:id:shanxdl:20201008210527p:plain 館林 たては たてばやし たては 158-80-55-83

 

主人公のクラスメイトで、天道会で書記を務める。元気系でドジっ子系さらに押しに弱い。前作でも重要な役割を果たした喫茶店ラプンツェル」の店長の姪に当たり、田舎からこの学園に通うために上京して来て、ラプンツェルでバイトをしつつ、1人暮らしをしている。彼女のルートでは主人公のクラスは喫茶店をやることになり、たてはがリーダーになる。主人公は彼女を手伝い、無事文化祭は成功し、またたてはが主人公に告白し、付き合うことになる。しかし、主人公はオタクだという本当の自分を隠したまま彼女と付き合う事に罪悪感を感じ、たてはとの間で気持ちがすれ違ってしまう。しかし、主人公はオタクな自分をたてはに見せることを決心し、その結果たてはがとっくに主人公を受け入れていたことに気付くのだった。

ラプンツェルで働いていることといい、主人公との間で気持ちがすれ違うことといい、ここまでは完璧に前作のゆづきと同じだったのが残念だった。一応たてはが忙しいときに、代理としてゆづきがラプンツェルにバイトに来てくれるという形で登場する。またこのルートでは前作主人公はゆづきとつきあっている模様。

その後、運動部と文化部の対立が再燃し、たてはは自分の学園への想いを演説で生徒たちに伝えることで、対立を治めて終わり。

SIDE STORYではゆづきと同じでラプンツェルで隠れてHするシーンがあり、またそれをゆづきがわかっている、という演出はよかった。

つきあってから呼び方が「幸塚くん」から「大智くん」に変わるのはよかったが、主人公からの呼び方が「たてはちゃん」になるのは、ちゃんはいらないだろうと思った。

また、せっかくのツインテキャラなのに、風呂でのシーン中もツインテをほどかないのは非常に残念だった。個人的にツインテキャラは、普段の可愛さと、髪をほどいたときのギャップで2回楽しめると考えているので、全ツインテキャラは髪をほどいたCGを実装してほしい。

CVは秋野花さん。文句なしに最高だった。秋野花の演じる元気系ヒロインは最強。

f:id:shanxdl:20201008212345p:plain 八重歯かわいい。

 

 

 

f:id:shanxdl:20201008212423p:plain 月夜野 兎姫 つきよの うさぎ  162-86-54-87

 

主人公のクラスメイトで天道会会長。生徒会活動とアイドル活動の二足の草鞋を履いており、多忙。アイドルとしてのキャラを保つため、学校ではぶりっ子をしているが、主人公の前では腹黒な素がでる。口癖は「バッキューン♡」(専用立ち絵あり)。しかし実際は誰よりも気を遣い、陰で努力している。兎姫ルートでは、主人公のクラスは演劇としてロミジュリをすることになり、兎姫はジュリエット、主人公は村人Aの役に選ばれる。その準備の途中、兎姫がアイドル活動との両立から過労で倒れてしまい、主人公がお見舞いに行くことになる。そこで主人公は兎姫が母子家庭で、体の弱い母親に変わって家計を助けるためにアイドルを行っていることを知る。多忙な兎姫のために主人公は劇の練習に付き合い、兎姫は主人公に惚れていく。劇当日、ロミオ役の生徒が怪我をして出られなくなってしまい、代わりに練習役としてロミオのセリフを暗記していた主人公がロミオの代役をすることになる。ラストのキスシーンで兎姫は主人公にキスをして告白する。主人公も劇の終了後、兎姫の想いに応えようとするが、そのことがスキャンダルになって事務所にばれ、また母親が入院したこともあって兎姫は母親のために主人公と友達のままでいることを決める。しかし騒ぎはなかなか治まらず、とうとう兎姫は事務所によって転校させられてしまいそうになる。主人公は兎姫と冗談で話していた助けの合図を見て兎姫をさらい、1日だけ自由な時間を得て、お互いの事を忘れないためにセックスをする。その後、主人公は兎姫の転校を阻止するために前作のキャラである天神平陽姫にお願いに行き、天神平グループのSPの仕事をするのと引き換えに兎姫の借金を肩代わりしてもらい、兎姫を自由にして終わり。

このルートでは前作主人公は陽姫と婚約しており、しかも声がついていたのはびっくりした。

正直、ぶりっ子キャラは年増の、自分がやるのがキツいとわかっているお姉さんがやるのはかわいいと思うが、年齢相応のキャラがやるのはイライラしてあまり好きではなかった。しかし、このルートのストーリーは割と好きだった。兎姫が残された最後の時間を使って、これから一生抱える思い出を作るために、絶対に好きとは言わずに泣きながら主人公とセックスをするその雰囲気はすごくよかった。また、冗談で言った合図を、本当に大切な時に使って、それを主人公が覚えていて助けに来てくれる、という展開もすごく好きだった。一方で話の流れ的に本ルート中でシーンが1回しかなく、その代わりSIDE STORYに他キャラの倍である4回もシーン数を持ってくるのは、ライターの腕が未熟だと言わざるを得ないと思った。登場するヒロインのシーン数が異なるのはあまりよくないと思う。

SIDE STORY中でも一貫してお互いに苗字呼びなのは、よくないなと思っていたが、最後の最後に兎姫の借金を全て返したら、名前で呼んで本当の恋人になる、という決意が明かされ、理由づけがなされていたのはよかった。

このキャラは前作の陽姫と同じ立ち位置のキャラだが、割と異なる展開になっていてよかったと思う。

CVは萌花ちょこさん。2006年頃から活動している古株の声優さんで、顔出しOKらしい。演技に関しては特にいう事はなかった。

ホテルとテレビ局の楽屋の背景が同じなのはさすがに何とかならなかったんですかね...?

 

 

f:id:shanxdl:20201008214708p:plain アリスティア・ヴァレンベリ・華蔵寺

アリスティア ヴァレンベリ けぞうじ 149-83-54-82

 

主人公と同じ学年だが別のクラスで、月華会会長を務める。極度のコミュ障で他人とうまく話すことができず、また目つきが悪くて生徒たちからは「邪神さん」と呼ばれて恐れられている。金髪ロリ巨乳のCV小鳥居夕花なので勝ち。ちなみに英語ではAlicetia Wallenberg Kezojiと書き、由緒ある家柄のお嬢様。現実世界でもヴァレンベリ家というのは存在するらしい。

彼女は共通で少し進展があり、睨むような目つき、笑顔が怖い、ぼそぼそと何を言っているのかわからない、ということで恐れられていたアリスが、主人公に「もこもこさん」というあだなをつけてもらい、話し方が改善して徐々にクラスや学校になじむようになる。個別ルートでは主人公のクラスが焼きそばをやることになり、主人公が実行委員になる。一方アリスのクラスは占いをやることになり、主人公もアリスの人見知りを治すために手伝った結果、アリスの占いが評判になって文化祭売り上げ一位を達成する。またこのルートでは歌奈が陽姫の秘書兼アナウンサーとして出演し、アリスは人前で話しても緊張しない方法を聞く。このルートでは前作主人公は歌奈と付き合っている。歌奈からそのコツは大切な人のことを思い浮かべることだと聞いたアリスは主人公への恋心を自覚し、遊園地デートで主人公に告白する。つきあい始めてからは呼び方が「アリス」と「大智くん」に変わる。悪くないが、「大智くん」だとたてはと被るのでどちらかは変えてほしかったところ。その後主人公は月華会として選挙活動に協力するが、庶民を嫌う月華会支持者の一派から反発を喰らい、捏造した容疑で主人公の退学を要求されてしまう。アリスは主人公の名誉を晴らすため、聖良の演説DVDを見て練習し、生徒たちの前で見事に演説をして主人公の疑いを晴らして終わり。

聖良だけ昔の映像、という形でしか登場しないのだが、これはどういうことだろうか。

また、最初はどもるように話していたアリスが、最後の演説では堂々と話せるようになっているところは成長が感じられてよかった。

SIDE STORYではなぜかソシャゲのようにアリスの全身をタッチして反応ボイスを聞けるシーンがある。

CVは小鳥居夕花さん。最高過ぎて逆に語ることがない。コミュ障という設定を見事に反映させた演技も上手だったし、前述の通り、物語の最初と最後で話し方が改善しているところが細かくてよかった。

ただ、このキャラには期待しすぎたせいか、確かに金髪ロリ巨乳という属性は素晴らしかったのだが、何かあと一歩足りなかった印象を受けた。ロリキャラの宿命としておもらし属性がついているのはいいが、3回くらいするのでさすがに飽きてしまう。ただ主人公が頭を撫でただけで嬉ションしてしまうところはかわいくてよかった。

ちなみにこのキャラは第1回、第2回人気投票で両方とも1位になっているらしい。

 

 

・その他

 

アリスの母親をはじめとして、立ち絵のないサブキャラの所々に歩サラさんがいて自分的にはうれしかった。

また前作に引き続き、CV松田理沙さんの先生が続投しているのもよかった。個人的にはCVかわしまりのさんの、兎姫に心酔している天道会副会長のキャラが受け付けなかったので、そこのCVがもったいなく感じた。

生徒会の男キャラは、前作檜山ほどのインパクトはないものの、プレイしているうちに好意的に思えてきたのでよかった。

あとシーン中にヒロインの顔を><みたいにするのだけはやめてほしかった。

 

 

・終わりに

 

主人公としてのかっこよさ、は前作主人公の方が高かった印象を受けた。また今作は2大生徒会の対立というよりは、生徒会VS部活、という構図が多く、両生徒会が仲良くしているのはいいが、世界観からは外れているのではないかと感じた。

前作プレイ者へのサービスが多いところはよかったが、シナリオ全体としては薄く、かといってキャラの可愛さも突き抜けているわけではないと感じた。

キャラゲーとして評価は普通、にしておきたい。