shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題40.4

 

お久しぶりです。前回でメインヒロインは全て攻略してしまったので、サブヒロインルートをみていきます。

 

 

 ニイロク

 

クハ26専用レイルロオド。旧帝鉄最末期に製造され、帝鉄の再生の象徴となるはずだった「電車」のための試験機用レイルロオドで、レイルロオドとしては最新の性能を誇る。しかし帝鉄の解体に伴い自身の機体及び整備体は廃棄され、運転体のみとなって当時試験機の運転士をしていた赤井清春の元で暮らしている。本編時のニイロクは、赤井清春宮司のいる神社の手伝いという鉄道とは関係のない仕事をしており、空虚な日々を送っている。また、包帯で顔を隠しており、表情を変える機能が壊れてしまっているが、ハチロクアフターなどで登場し、最終的には少しだけ微笑むことができるくらいまでは改善がみられる。

ニイロクルートは本編開始前、帝鉄が解体される直前の、ニイロクと赤井清春との粉蔵(小倉)での生活を描く。このときのニイロクはまだ表情が豊かであり、また清春に積極的に好意をアピールするなど、製造されて半年のレイルロオドらしい、初々しい接し方を見せていた。しかし清春は電車の試験という仕事を優先した結果、5年前に妻子と離婚しており、それ故ニイロクの好意には気づいているが臆病になってしまい、応えられていなかった。そんなとき、帝鉄が解体されるという話が盛り上がり、清春は労働者側として経営者側に反対するための旗印とされてしまう。清春らは経営を民営化・分社化して、黒字路線のみをこちらで買い取り、鉄道を存続させるという案をもって経営者側と話し合いに臨むが、帝鉄の解体は冥国(米国)がバックについた国家レベルでの動きであり、止めることができないということを知らされる。しかし帝鉄再生の象徴であるクハ26の解体と条件に、いくつかの非電化路線(田舎にあり、残ったとしてもエアクラの普及に影響を与えないような場所)は職員のガス抜きのために残されるという話を聞き、清春たちはいつか電車が復興するときを信じて、それを承諾する。さらに帝鉄の従業員は代替として作られるエアクラ=バス社へまとめて再就職させ、技術の散逸を防ぐことにする。

クハ26の解体は公的に行われる必要があったが、清春はどうしてもニイロクを守りたかったため、策を考える。レイルロオドの解体は解体場所への出発時と到着時に2度の動作確認を行い、タブレットが途中で抜き取られていないかを確認する手順になっていた。そこで、ニイロクの先輩にあたりいつも貨物機の運用を行っていた「シロ」という蒸気機関車用レイルロオドが、ニイロクの代わりにニイロクの整備体を動かし、タブレットを廃棄する身代わりとなることを提案してくれる。さらに他の廃棄が決まっていたレイルロオドが、ダミーの運転体を廃棄させて運転体を一つ余らせ、ニイロクのために運転体を残してくれた。廃棄当日、何世代も前のタブレットで最新の機体を動かすという無茶をシロは遂行し、無事に動作確認をすり抜けることができたが、解体場所での動作確認手順が省略されており、共感を切っていなかったニイロクは廃棄されるシロの叫びを受け取ってしまう。これによりニイロクの表情は失われてしまい、清春とニイロクは帝鉄を退職して実家である赤井阿蘇神社へと帰り、本編へ...という話。

本編では表情がないことから話し方にも抑揚がなくなってしまっていたが、感情を表に出すだけでこんなにも印象が変わって見えるのだと感じた。特に清春に対してキスをねだるときの声がかわいかった。

元々Hシーンは0だったが、全部入りプロジェクトで1つ追加されており、解体が決まる前、ニイロクの告白を清春が受け入れた後の初夜を描いている。特に語ることのない王道シーンだったが、「次」を約束するところが少しエモかった。

 

CVは本編時は藤森ゆき奈さんだが、2017年に声優を引退したことに伴い、本編アフター及びニイロクルートは赤月ゆむさんに変更となっている。正直本編ではほとんど登場しないし、話し方も平坦なので、本編との違いに関しては特に何も思わなかった。

 

 

 右田 真闇 みぎた まくら 163-92-60-86

 

御一夜を代表する焼酎蔵、右田一酒造元の若き杜氏にして、主人公の義姉、日々姫の実姉。年齢に関する正確な言及はないが、25歳を超えているとのこと。主人公とは6歳差。ロリが多い本作品において貴重な巨乳担当で、Wが60なのもいいし、体重が60なのも現実味があっていい。隈元弁でおっとりしたしゃべり方で、一人称は「うち」もしくは「おねえちゃん」。酒造りの腕はもちろん、経営センスもあり、商工会においても頼られている。手がかからなくなれば勝手に離れていくのだから、手をつないでくれる間は過保護にした方がいい、というのが信条で、頼れば無限に甘やかしてくれるが、それ故に主人公や日々姫からはできるだけ頼りたくない、と思われている。日々姫との間は少しギクシャクしており、それは日々姫の絵の才能を見た真闇が、日々姫を蔵に埋まらせておいてはいけないと考え、日々姫を外に出した時の対応を間違えてしまったから。このあたりの事は日々姫ルートでも語られている。日々姫と同じで主人公のことがずっと好きだが、妹の欲しがっているものを姉がとってはいけない、とずっと遠慮を重ねていた。

真闇ルートは物語序盤、主人公に対して2億円の融資を真闇が持ち掛けてくれたところから始まる。主人公はそのことについて真闇と2人で話をし、真闇が反対派の旗印にならない理由は、古くから御一夜にある右田家が主導となれば、今回の騒動の後で賛成派との間に遺恨を残してしまうと考えている事を知る。また賛成派の頭である宝生元忠が、何年も前から私財を投じて御一夜振興のための策を試していたことも知る。しかし、古い体質の町である御一夜は変化を受け入れられず、それ故元忠は荒療治として工場誘致に踏み切ったのだと考えられた。そこで主人公は外様である自分が旗印として適していること、また元忠に工場誘致以外の振興策を示すことができれば、誘致を撤回できる芽はあると考え、真闇のためにも反対運動を頑張っていこうと決意する。

主人公は九州の各地で、それぞれの地の酒造が作る、帝都では中々手に入らないプレミア焼酎の飲める、「焼酎列車」を走らせるという案を考えるが、今のままだと御一夜の知名度が他と比べて低く、九州の鉄道の振興としてはいいが、御一夜の振興としては今一つのものだった。そこで真闇は新しく開発していた8620と同じ石炭で蒸留する「蒸気焼酎」を、ハチロクにすべてのデータ管理を任せて杜氏の感覚によるムラをなくし、高品質での製造を安定させる、という案を考える。さらに知名度を上げるため、この酒を世界的な蒸留酒の品評会であるISC(International Spirits Competition)(現実ではInternational Spirits Challenge)に出品することを考える。主人公は新しい焼酎のアイデアのため、また自分の仕事を真闇に見てもらいたいという思いから、真闇を8620の運転台に乗せる。真闇は自分が鉄道の「チーム」に入っていないことを寂しく思うが、それはそれとして、蒸気機関車の力強い走りから、玄米をそのまま使い、無濾過で野性的な風味を残すことを思いつき、蒸気焼酎「精髄-ひとしずく-」を完成させる。

鉄道の仕事をしているときの、日々姫の主人公に対する接し方を見た真闇は、遠慮から主人公によそよそしくなり、避けるようになってしまうが、それを不思議に思った主人公に問い詰められ、「おねえちゃん」だから我慢しないといけないということを主人公に話す。主人公はそれが具体的に何かはわからなかったものの、自分は路子に対し、本当に大事なものは譲ったことが無く、1人の人間として本当に欲しいものは譲らなくてよいということを伝える。主人公はその話を真闇とした後、日々姫にその内容を話し、日々姫は真闇の気持ちを察して、さらに主人公の気持ちが真闇に向いていることにも気づく。日々姫は2人の関係を進めるため、脈がないのをわかっていながらわざと主人公に告白し、フラれることで主人公に真闇に対する気持ちに気付かせる。

これは主人公のことも真闇のことも大好きなので、幸せになって欲しいという日々姫の気持ちがそうさせたもので、日々姫はフラれる率が高くてかわいそうなものの、そこをきちんと毎ルート書いているのは好感が持てた。また、主人公のそばにいることはやめられなくて、また主人公の妹ポジションに戻ることを自虐している日々姫がかわいかった。

ISCの結果は8位入賞に終わるが、これは鴎洲(欧州)外での初入賞という快挙であり、海外からの注文電話が殺到する。その対応の喧騒が終わった後、主人公は真闇に告白する。主人公が真闇に頼りたくなかったのは、右田家への恩を返さないといけないからではなく、真闇に男としてかっこいいところを見せたかったからだと気づき、一人前になったと認めてほしかったからだった。今回鉄道の仕事を見せたことで、真闇は主人公が一人前になったことを認めることができ、2人は恋人になった。

それからしばらく経ち、真闇の焼酎が入賞したことで、水質の面から工場誘致は撤退、さらに焼酎列車も九洲全県へと拡大していた。また、詠国(英国)からレイルロオドが醸造の研修に来るようになり、2人は新しい流れが動き出すのを感じたのだった、というところで終わり。

プレミア焼酎のキャパ足りるのかという問題は置いておいて、工場誘致撤回の手段としては一番あり得る話で、変に鉄道を絡ませなければこれで十分なのではないかと感じた。日々姫と真闇両方のルートをプレイすることで、お互いの気持ちが理解できたのはよかったが、幼少期の真闇、日々姫の回想が全くなかったので、それがもう少しあればよかったと思った。

 

あとパロディはいいとして、「孤独」→「蟲毒」はさすがに怒られないか...?

 

アフターでは真闇と主人公の新婚旅行が描かれる。結婚はしたもののお互い忙しく、中々新婚旅行の時間がとれなかった2人だったが、どうにか1泊2日で日を確保することができた。真闇は評判の観光地となった御一夜を、観光客の目線で見てみたいと前から思っており、新婚旅行は御一夜で行うことになる。そこで真闇にも、主人公にも忖度しないガイドを探した結果、れいなに白羽の矢が立つ。

旅行当日、れいなのガイドで観光地を巡ったり、れいなの面倒を逆に見たりして、3人は日々姫とハチロクの運転する8620の姿を見る。それを見て真闇は日々姫の成長した仕事ぶりを認め、また真闇も日々姫に自分の蔵の見学ツアーを行い、お互いにやっと本心から認め合うことができた。一日を通してれいなの面倒をみて、共に遊ぶことで、真闇は日々姫を、主人公は路子のことを思いだし、真闇は昔日々姫を蔵から追い出してしまった後悔を主人公に吐き出すが、主人公はそれがあったからこそ今の成長につながっていると真闇を説得する。2人は自分たちの変化を成長と受け入れ、新しい家族の形成に向けて一緒に歩んでいくことを誓うところで終わり。

話としては短いものの、真闇と日々姫の和解シーンがあったのがよかった。さらに恋人となり、主人公といちゃつくことに遠慮がなくなった真闇がかわいかった。

 

回想数は2+1+1+1。かわいいと言われたくて猫耳H下着をつけてくる年増というシチュが特に好きだった。

 

CVはかわしまりのさん。安定のうまさで、特にHシーンの演技がずば抜けて上手だと感じた。ただ、アフターの収録時には間があいていたためか、話すテンポが少し早くなっており、真闇の持っていた間が変わってしまったのが、慣れるまでは残念だった。

 

 

 

 蓑笠 凪 みのかさ なぎ 130-62-47-67

 

蓑笠鍛冶屋店の一人娘で、剣術修行が大好き。学園の初等部に通っている。考えるより先に体が動くタイプで、今は幼馴染のふかみと一緒に、クマ川下りの手伝いをしている。御一夜にきた主人公とハチロクと知り合い、石炭をスコップですくって釜に入れる動きが剣術の修行になると考え、クマ川下りが無い時には主人公とハチロクの元で機関助士として手伝いをしている。隈元弁しか話せず、敬語も話せない。一人称は「うち」たまに「凪さま」で、主人公のことは「にーさん」と呼ぶ。

 

CVは早瀬ゃょぃさんで、凪の元気のよい感じが良く出ていたと思う。

 

  早瀬 ふかみ はやせ ふかみ 143-69-52-72

 

病弱で入院中の母に代わって、1人で御一夜の重要な観光資源の1つであるクマ川下りを必死に切り盛りしている、凪と同じく初等部に通う少女。引っ込み思案でオドオドした性格だが、必要に駆られて営業であればきちんとトークができる他、普段から標準語で話すが、語尾に「、です。」がつく。背が高くスタイルがよいことを妬まれ、学園では同級生にからかわれていたが、主人公が堂々と背筋を伸ばしている姿が美しいとほめた事で自信がつき、また主人公に惹かれるようになる。主人公のことは「双鉄おにいさん」と呼ぶ。

 

CVは佐倉江美さんで、このブランドお抱えの人。特にいう事は無し。

 

凪&ふかみは2人で1ルートとなっており、8620の客車への煙流入問題を、凪とふかみの協力で解決策を考えているシーンから始まる。このルートはハチロクルートと共通となるもので、ふかみは主人公への恋心を自覚しており、ポーレットの秘書にならなかった、日々姫は妹である、ハチロクはレイルロオドである、ことから主人公の好きな人は確定していないと考え、自分にもチャンスがあると考えて積極的になろうとする。主人公は昼間に煙流入に関する試験を行うことで、学生である2人の時間を奪っていることに気付き、試験を夜に回して昼は2人にお礼としてクマ川下りを手伝う事にする。主人公たちは船を漕ぐ練習をしたり、川で遊んだりするうちに、凪が河原でバーべキューをしたいという発言をしたことからバーベキュー列車の構想を思いつく。

それからしばらく経った台風の日、ふかみは増水する川から船を陸揚げするため、凪と主人公を応援に呼ぶ。いつもはふかみの祖父たちが手伝ってくれるが、その日は別の案件で不在だった。作業の途中、ふかみが川に流されそうになるが、主人公が何とか助けた事で2人からの好感度は大幅に上がる。また、作業終了後、3人で一緒に銭湯に入り、主人公の背中のキズを見せることで、主人公は自分の過去の事故について2人に話す。それがきっかけで2人は主人公に、失った感情を取り戻してあげようと考えるようになる。2人は失った感情を学び直す「修学旅行」を御一夜で行おうと主人公に提案し、3人で御一夜の観光地を巡っていく。8620への乗車のとき、ポーレットと日々姫は、ふかみと凪が主人公を好きなことに気付き、また主人公も2人に心を開いているようだったので、身を引くことにする。そしてふかみと凪は2人で主人公に告白し、主人公もまたこれからも3人で修学旅行を続けていきたい、と2人を通じて他人への接し方を学ぶことにする。しかし、2人と同時に結婚することはできず、また主人公は右田家に対して責任があるため悩むが、ハチロク・日々姫・真闇から、主人公が幸せであることが一番重要であり、好きにしていいと言ってもらう。主人公は自分の心に決着をつけ、2人の告白を受け入れることにしておわり。

主人公が一番犯罪者臭がするルートだったが、たくさんあるうちの1つなのでまあいいかという感じ。

さらにこのルートはHシーンでも話が進む。分類すると

凪&ふかみ 2+0+1

凪     1+1+2

ふかみ     2+1+2

でかなり多くなっている。ふかみの提案で、「一緒」は無理でも「公平」はできるため、デートの回数などを「公平」に決めることにした3人は、初めての3Pで凪に最初に貫通したため、デート回数をふかみが+1することにする。凪とのデートは特筆すべきところはないが、ふかみとのデートでは、主人公の昔のアルバムを見て、日々姫が昔から主人公にアピールしていたことにふかみは気付くほか、日々姫が主人公の部屋でセックスをしている主人公とふかみに対し、見て見ぬふりをしてくれるシーンなどが存在する。

 

アフターは、まだふかみと凪が成長していないところから始まる。ふかみは主人公と付き合ってから、呼び方が「双鉄おにいさん」から「双鉄さん」に変わっていたが、アフターではまた元に戻ってしまう。これはうっかりかわざとかわからないが、個人的には2人の時だけ呼び方を変えてほしかった。

凪の努力が認められ、凪は機関助士から機関士としての育成訓練をハチロクから受けることになる。また、凪の剣術の師匠に言われ、剣道の全国大会にも出場することを決めるが、これまで凪が習ってきた剣術と剣道は全く異なるものであるため、剣道の経験がある主人公が凪と2人で稽古を行うことになる。主人公と2人の時間が増えることを喜ぶ凪だったが、段々女らしくなっていくふかみに比べてガサツな自分を気にする場面も増える。結局凪は競技としての剣道に慣れることができず、県大会決勝で敗北してしまう。すっかり消沈してしまった凪に引きずられ、ふかみも元気をなくしてしまい、どこか空回りしだした3人だったが、日々姫とハチロクのアドバイスで、3人で仲直りの旅行に行くことを主人公が提案する。旅行中も最初は空回りしていた凪とふかみだったが、乗車していたみかん鉄道で、車掌の食あたりにより代打で乗務していたオリヴィと出会い、一緒に線路内立ち入り案件を解決する。さらにオリヴィのとりなしもあって3人は立ち直り、またふかみは車掌という職業に興味を持つようになる。また、このときオリヴィと主人公が、いずれハチロクと一緒に機関車を引く約束をするのがエモかった。

後日、みかん鉄道から公式なお礼状が御一夜鉄道宛てに届くとともに、日々姫に対してみかん鉄道が計画している観光列車のデザイン案の依頼がくる。イチからの発注だったため、そのコンセプトに悩む日々姫だったが、ふかみがクマ川下りという観光業経営者としての視点を活かして、観光列車のコンセプトを考え、それが正式に採用される。さらにふかみは車掌見習いとして正式に働き始める。これは主人公、凪と共に、自分も鉄道チームの本当の仲間になりたかったからで、かつ凪の居場所をとらないための機関士ではなく車掌という立場だった。凪はふかみが結果を出し、さらに前へ進み続けていることに焦り、鉄道の利用客に接する機会があったときに敬語ができずに恥をかいた経験から、自分も敬語や立ち居振る舞いといったことの講師を稀咲に依頼する。この中で、ふかみの「、です。」という語尾は、方言を直すため「~ばい。」という語尾を頭の中で無理やり変換しているために出てきた語尾であることが語られる。

一方ふかみも、自分は凪に比べればまだまだだと考えており、お互いがお互いのことを考えて努力を続けていた。しかし、2人はまだ子どもであり、主人公のことまでは考えられていなかった。主人公は週6で仕事+休みの日は2人のどちらかと5:00~21:00でデート、というような生活を続けており、過労で倒れてしまう。ここで意識を失った後、目覚めた主人公が最初に誰の名前を呼ぶかでルートが分岐する。

 

〇凪ルート

最初に凪の名前を呼ぶと凪ルートに入る。主人公が倒れた時、一緒にいたのはふかみなので、ふかみは自分の負けを悟る。2人は自分たちがあまりにも子どもで、主人公に迷惑をかけていたことに気付けなかったことを謝り、「修学旅行」を終わらせて大人になることを決意する。ふかみは主人公に対して自分たちに対する気持ちを尋ね、凪:放っておけないからそばで支えたい。ふかみ:生き方がキレイで、色々なことを学ばせてもらっている。という答えだったことから自分が主人公の恋愛対象に入っていないことを確信する。しかし、それを自覚していない主人公と凪に迷惑をかけないように、接客のプロとして笑顔の仮面をかぶり、もう少し2人と一緒にいることを選ぶ。

 

 凪 成長

 

それから7年後、凪は社会人部門の剣道の県大会で優勝し、主人公にプロポーズし、結婚することを決めた。オリヴィはすでに壊れてしまっていたが、宗方さんが南九洲の鉄道会社連合として団体戦の同じチームに入ってくれており、オリヴィも喜んでいるだろうという話が聞ける。またふかみも凪のことを祝福してくれる。

高校生になってからの話があまりにも少ないが、ロリゲーブランドとしては正しい姿なのかもしれない。オリヴィの話が少しでてきたのはよかった。

成長凪は、日々姫アフターで、日々姫がデザインした観光列車に真闇を乗せた時に、ふかみと共に完璧な標準語で接客をしたときの印象が強く、あれがメインでよかったように思った。

 

〇ふかみルート

最初にふかみの名前を呼ぶとふかみルートに入る。凪は、ふかみの主人公に対する「好き」が、お嫁さんになりたい「好き」だと気づく。自分も主人公が「好き」だが、自分の「好き」はまだどういう「好き」かわからない(フリをしていた)凪は、ふかみのために自分は身を引くことを決める。凪にとっての一番は、大好きな2人と一緒にいることだと信じて。

それから7年後、ふかみは御一夜鉄道の車掌として一人前になり、TV取材を受けるまでになっていた。一方主人公にはまだ告白できておらず、関係は変わらないままだった。凪はどうしても一歩を踏み出せないふかみに痺れを切らし、レポーターの女の人に頼み込んで、主人公を誘惑してもらう。レポーターの人に引っ張られて飲みに連れていかれそうになっている主人公だったが、それでも自分に言い訳をしてふかみは動けなかった。そこで凪はそれなら自分が主人公をとっても良いかと尋ねる。7年はもう十分待ったと言える時間であり、これだけ待てば自分にもチャンスがあっていいだろう、と主人公に告白しかける凪だったが、それでようやくふかみは自分から主人公に告白する。主人公もそれを待っていたかのようにふかみに結婚を申し込む。凪は、自分のはふかみに勇気を出してもらうための演技だったとウソをつき、ふかみも主人公もそれがウソだと分かっていながらただ凪にお礼を言う。最後に凪は、ハチロクから立派なレディになれたとほめてもらう。

ふかみには決定的なフラれシーンはないのに、凪にはあるのは不公平感があるが、これがあることで逆に凪の好感度があがるように思う。やはり告白フラれヒロインはかわいい。

 

〇凪&ふかみルート

2人に対して呼びかけるとこのルートに入る。2人ともが大切だと気づいた主人公は、3人で未来までずっと過ごしていくための方法を考える。その結果「新しい家族の形特区」を御一夜に作る案を考える。これは同性愛者のパートナーや、未亡人同士の集まり、そして人間とレイルロオドなど、これまでの法律では認められてこなかった新しい家族の形を国に認めてもらうための試験的な特区を作る案で、主人公はポーレットのコネを使って御一夜出身の国会議員の先生にこの案を国会に提出してもらう。主人公は凪とふかみの親を説得した他、真闇、稀咲なども説得し、了解をもらう。またポーレットが主人公の頼みに対して「私の初恋の人」と書いて「わたしたちのなか」と読ませるのがエモかった。

そして7年後、「認定家族」制度が国に正式に認められる。これは4年に1度、家庭裁判所に申請と許諾が必要になるが、新しい家族の形が認められる法律だった。これにより主人公と凪、ふかみ、そしてハチロクは新しい家族になり、れいなとポーレットも家族となることができた。そして3人はこれからもずっと一緒に暮らしていくことができたのだった、という話。

稀咲が、安易に重婚という発想を持ってきたら却下してやろうと思っていたという発言をするが、これは読者視点の代弁だと思う。まあ新しい法律を作るという突拍子もない方向に動いているわけだが。ポーレットさんのコネすごい。

 

これで終わると思いきや、このルートは最後に爆弾を隠している。それが「凪ちゃんの代わり」というLR追加Hシーンである。

時系列はふかみと凪が高校生になった後で、稀咲が仲国からの視察レセプションに凪とふかみを手伝いとして呼ぶが、凪が急なりんご病で倒れてしまう。そこで日々姫が凪の代わりにチャイナドレスを着て、レセプションの手伝いをすることになる。しかし日々姫が出した条件は「朝まで」凪の代わりを務める、というもので、レセプションが終わり、チャイナドレスに興奮した主人公とのHをふかみと日々姫の3人で行うことになる。最近日々姫は、主人公への想いを振り切れず、ふかみと凪への嫉妬から仕事で失敗することが多くなっていた。凪とふかみは日々姫の気持ちを発散させないと、これからに支障が出ると判断し、1度だけ主人公に日々姫を抱かせることを了承していた。日々姫は主人公に告白し、主人公は決して日々姫と恋人関係になることは無いと言いながら、一夜限りの約束で、日々姫を抱くことをふかみによって承諾させられる。日々姫の夢は今も主人公に抱かれることであり、ふかみはその願いを叶えて現実を見せ、夢から醒ますために日々姫とのHを許す。

このとき、ふかみから日々姫への壁を感じさせるような声色や、日々姫が主人公に恋しないように、主人公とのキスを見せつけたり、主人公の所有権を主張したりしてセックスの特別感を排除するところが、徹底していてよかった。

最後はピルを飲んでいた日々姫に対して主人公が中出しし、日々姫は「おやすみなさい、双鉄さん。」と主人公に聞こえないように言い残して部屋を出る。

他にもお情けで主人公に抱かれるのはいくつかあるが、これはふかみの日々姫に対する無表情感がガチすぎて結構クるものがあった。夢をかなえられてよかったね!