shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題37-3

 

 

さ  い  ご

 

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聖の少女 -美娼女学園3-

 

シリーズ3作目、2021年3月26日に発売された「聖の少女 -美娼女学園3-」です。

意外と最近にでた作品なの、なんか面白くないですか?(なにが)

シリーズ1作目からちょうど1年ほどでの完結となります。

 

詳しくは後述しますが、事前評価の通り風呂敷の畳み方がうーーんという感じ。ただ自分はそこまでひどくは感じられませんでした。鍛えられてるからかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、常体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・攻略

攻略ヒロインは1人でルート分岐もなし。プレイ時間もこれまでの2作と同じ4~5時間ほど。回想数は16と一番少ない。抜きゲーなのにプレイのバリエーションが少ない(ように感じた)のもマイナス。

 

 

・あらすじ

 

さらに前作の続きから。

前回ラストで肉塊に戻って崩れてしまった主人公が自室の部屋で目を覚ますところから始まる。主人公は目を覚まし、いつもとなりで寝てくれていた愛美璃がおらず、学院から姿を消していることに気付く。主人公はそれについて理事長となっていたシスター九津見に尋ね、彼女が「売られて」しまったことを知る。それに喪失感を感じた主人公だったが、ほどなくして愛美璃が「不感症」という理由で学院に戻されてくる。主人公はシスター九津見に言われ、愛美璃の不感症を治すための調教を行うことになる。

主人公はシスター九津見から次は情を移さないように、と釘を刺されるのだが、最初から愛美璃の主人公に対する好感度が高いことが目に見えており、それはフリなのか?としか思えず、さらに主人公の感情について学習しないシスター九津見が面白かった。

 

・キャラ

 

f:id:shanxdl:20220205165710p:plain 御園 愛美璃 みその えみり

 

学院に通う3年生で、主人公のお世話をするメイドとして主人公と一緒に住んでいる。その関係上1作目から登場していたが、今回やっと攻略ヒロインとなる。

主人公は最初、自分以外の人間との同居に対して面倒に思っていたが、彼女に対しては初対面から特別な、懐かしい感情を覚えていた。これまでと違い、すでに愛人として売られてしまったため、愛人の家からの通いで主人公の調教を受けることになる。しかい、調教と言っても主人公側も感情が豊かになってきており、愛美璃のことを大切な存在で他の男に渡したくないと思っているため、イチャラブエッチしかしない。

彼女も両親がおらず、シスター九津見に拾われて学院にやってきた1人で、最初からシスター九津見の駒としての役割を期待されており、学院の事情についてもある程度知っている。主人公のことが好きだと自覚しており、過去の事情から自分のことが嫌いで、自分を顧みず主人公を救うためなら何でもするという考えを持っている。

 

愛美璃は、逆らうと主人公を酷い目にあわすと言われ、脅されて愛人契約を結ばれていたことを明かし、それ故セックスが嫌だったから不感症になったのだと語る。主人公も愛美璃のことを好きだと思っており、本当は彼女を愛人に戻すような調教はしたくないのだが、シスター九津見から逃げる手段が思いつかないため、なし崩し的に調教を行う。主人公は不感症を治すためには愛美璃の心を開くことが必要だとして、愛美璃の過去についてシスター九津見に尋ねるがはぐらかされてしまう。さらに主人公にはもうすぐ代わりができるので用済みで処分できる、という不穏なことを言われる。それはそれとして、主人公は愛美璃の調教を進め、愛美璃は主人公限定では不感症が治るところまで開発に成功する。

主人公が昏睡期に入る日、2人は初めてセックスをして結ばれ、愛美璃は自分の過去について主人公に話す。愛美璃には実の両親はおらず、引き取られた先の義父と義母と暮らしていた。しかし、愛美璃は毎日義父に犯されており、義母もまた家を出ていった。愛美璃は義父を灰皿で殴り殺し、少年院にいたところをシスター九津見に拾われたのだった。主人公はそれでも愛美璃を受け入れるが、シスター九津見が乱入し、新しい「智哉」ができたため古い主人公は用済みだとして処分しようとする。愛美璃は隠し持っていたナイフで新しい「智哉」を刺し、主人公と学院から脱出しようとするが、リミットが来て主人公は肉塊に戻ってしまう。絶望する愛美璃だったが、シスター九津見が作り出した「智哉」は、シスター九津見の力が不安定で崩れてしまったため、後1回は主人公を再構築する必要があると告げられる。

主人公は再び昏睡から目覚めるが、次は愛美璃が隣で眠っていた。主人公は愛美璃と恋人になる、とはっきり宣言し、愛美璃もそれを受け入れて恋人のような生活を送る。しかし、黒猫を通してその調教を監視していたシスター九津見は、愛美璃の不感症がすでに治っていると判断し、愛人の元へ送り返すことを決める。さらに不感症のフリをしないように自らも監視として愛人の元へ赴くが、なぜか愛人相手だと愛美璃は不感症になり、相手は怒って愛美璃との契約を破棄してしまい、愛美璃は再び主人公の元へ戻ってくる。

ここでさらに愛美璃の過去が語られる。愛美璃は義父との間に子を孕んでいたが、戸籍が無く保険証がなかったことやお金の無い劣悪な環境下にいたことなどから病院に連れて行ってもらえず、堕胎ができなかった。そんな中、愛美璃はトイレで子どもを出産するが、生まれた子は人間の姿をしておらず、それにおびえた義父によって子どもは殺されてしまった。愛美璃は自分の子を殺されたことで、義父を殺すことを決めたが、その出産の代償として愛美璃は子どもの産めない身体になってしまった。

場面は代わり、前作ヒロインの詩鶴が出てくる。詩鶴は小さい事務所に移ったが、歌手としてそれなりに知名度を得ており、充実した毎日を送っていた。詩鶴は主人公に自分のステージを見せる、という約束を果たすため、主人公を救い出す鍵となる芽衣子を探偵を使って探していた。一方芽衣子は普通の学校に編入していたが、主人公にもう一度会う、という約束を想って毎日を過ごしていた。詩鶴は芽衣子を見つけ、2人は約束のために協力して学院に乗り込むことにする。

主人公は愛美璃から自分についての話を聞く。主人公はホムンクルスと呼ばれる存在で、まだ主人公と出会う前の愛美璃が学院の秘密を探っていくうちに見つけたものだった。愛美璃はふとしたことから学院の礼拝堂の地下で、シスター九津見たちが行っていた儀式を目撃する。それこそが主人公を生み出すための秘術で、女生徒の死体に精液と経血を煮詰めた秘薬を振りかけると、2週間で死体の胎からホムンクルスが生まれ、すぐに今の主人公と同じサイズまで成長する、というものだった。つまり主人公は2週間ごとに死と誕生を繰り返していたのだ。シスター九津見が主人公の精液の採取に執心していた理由は、それが主人公の再誕に必要だったからだった。愛美璃は学院の秘密を知ってしまった代償として、それからも主人公の再誕の儀式に立ち会わされていた。

シスター九津見は愛美璃が愛人に対して全くの不感症になるのは生理的におかしいと考え、ある結論に至る。それは愛美璃が吸血鬼であるということだった。愛美璃自身もそのことを自覚していなかったが、吸血鬼にとって人間は恋愛対象にならないことから、そう考えると辻褄が合う。吸血鬼にとって人間とのセックスは獣姦と同じらしいが、では人間である社長と枕を強いられていた詩鶴はどうなっちゃうの...??

シスター九津見が理事長から奪った真祖の力がいつまでたっても馴染まなかった理由は、真祖の力が血縁ではなく、その時代に最強の吸血鬼、つまり愛美璃に引き継がれるためだった。シスター九津見は愛美璃と主人公を呼び出して愛美璃の血を吸い、力を奪って真祖としての覚醒に成功する。芽衣子と詩鶴は主人公と愛美璃を助けに学院に乱入するが、芽衣子ルートで出てきた2人の刑事が立ちふさがる。彼らは刑事を首になってシスター九津見の個人的なボディガードとして雇われており、芽衣子の力は人間相手では意味をなさないため、2人はなす術もなく拉致されてしまう。しかし、目の前で愛美璃を傷つけられた主人公は初めて怒りを覚え、完全に感情を得て覚醒し、真祖の力に目覚めたシスター九津見をワンパンで殺す。殺される前のシスター九津見によって、主人公はシスター九津見や理事長が産まれるよりもずっと前に産み出された太古のホムンクルスであること、シスター九津見は過去に主人公との子を孕んでいたが流産してしまい、それがきっかけで子どもの産めない身体になってしまい、それで主人公を一方的に恨んでいることが語られる。愛美璃は力を吸い取られて失神し、生死の境をさまよっていたが、お決まりの過去回想からの過去と決別というプロセスを経て意識を取り戻す。愛美璃はこれまでずっと主人公の死体からの誕生を見守ってきたが、ある時死体から産まれる主人公を可哀想に思い、秘薬を奪って自分にかけた。それ以来、主人公は愛美璃の胎からしか産まれなくなり、また主人公に感情が芽生え始めたことを語る。つまり主人公は毎月愛美璃から産まれていたのだ。この日は主人公が肉塊に戻るタイムリミットの日だったが、感情を手に入れた主人公は完全に人間になり、もう身体が崩れることはなかった。詩鶴と芽衣子もこっそりついてきていた詩鶴のマネージャーの奇襲によって刑事を撃退しており、最後には主人公とヒロイン3人が前を向いて進むことを決意するところで終わり。

 

ヒロインたちとの4Pのシーンがなかったことが一番残念だった。今回のシナリオはこの作品の「オカルト」の部分が強く出ていたが、それについては...ノーコメント! しいて言えば、愛美璃が吸血鬼という設定の伏線がどこにもなく(多分)、そのせいで整合性がめちゃくちゃになっている感があるが、それ以外についてはこれまでの内容から何となくわかるので、話としてはそこまでではないと思う。まあ抜きゲーにこのシナリオがいるかどうかは置いておくが。個人的には過去のヒロインが主人公を助けに来てくれる展開は好き。今回の2人は来ただけで特に何もしてないが...。

愛美璃には母性という属性がついており、公式サイトでもそれが強調されているのだが、それに特化したシーンはなく、あまり感じられなかったことが残念。

あと愛美璃のやたら重い過去、いる?? 出すならもう少し掘り下げたり、愛美璃の闇を感じるシーンも盛り込んでほしかった。

 

CVは手塚りょうこさん。抜きゲーに多く出演している大御所というイメージだったが、詳しく声を聴くのは今回が初めてだった。ちゅぱ音のときの鼻息の使い方が素晴らしく、とても上手だと思った。やっぱり抜きゲーの方が要求される演技力が高いと思う。

 

・終わりに

 

冒頭でも述べたが、個人的に思っていたほどひどいものではなかったが、どちらかと言うとシナリオメインにしてしまったため、エッチシーンの質が下がってしまった感もあって、求めていた所と違うという感じになるのかと思った。シリーズ3作品を通して、最初に思っていた絵がキレイという点は最後まで堪能できたのでヨシとする。