shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題17.5

 

 

もう少しだけ続くよ。

 

 

 

Keyの伝統にもれずサマポケにもミニゲーム要素があり、それをクリアすることで見られる隠しエンディングをクリアしたので簡単にその感想を書いていく。

 

 

 

 

 

〇島モンファイトについて

 

駄菓子屋でうみちゃんを発見し、うみちゃんが買っていたものと同じものを注文すると、駄菓子屋のおばあちゃんから無理やり妖怪ウォッチのようなものを着けられ、島モンファイトに参加することになる。

これは夜寝る前に島のポイントにエサを仕掛け、次の日の朝にそこからゲットできる島モンを戦わせて島モンランキングで優勝を狙うというもの。戦闘方法はムシキング島モンにはクワガタや蝶といった昆虫からタヌキやユリカモメ、はてはヌシやチュパカブラなど様々なものがいる。リョーイチやテンゼンといった人型の島モンもおり、それらは特定のキャラと戦わせることで専用ボイスが聞ける。個人的にはリョーイチを良一と戦わせた時のパージのハウリングが好き。

島モンは全100種類、エサは全20種類あってそれぞれに図鑑がある。図鑑の説明もちょっとジョークが入れてあって見ているだけでもおもしろい。

 

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風子...

 

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遊戯?!

 

また、チュートリアルのうみちゃんを倒したり、最初にエサの設置の仕方などを教えてくれるうみちゃんに嫌がらせをすると専用の称号がもらえたりするのも芸が細かい。

私は称号を回収する途中で入手困難なエサである「 希少焼酎・もりいいぞう」と「うみのパンツ」を手に入れていたので、序盤から最強クラスの島モンを手に入れて楽に勝負ができたが、シナリオと並行してコツコツ進めていくのも面白いと思う。ただし島モンファイトをするとAMとPMの行動どちらかを消費してしまうのでシナリオが進められなくなってしまう。

また一度手に入れたエサは別のループでも引き継げるので安心。基本的な攻略法としては最初はエサの設置場所を増やすためには島モン図鑑の登録数を増やす必要があるため、何度も周回して図鑑を埋め、設置場所が増えて強い島モンが手に入るようになったら1位を目指すのがいいと思う。ちなみに島モンファイトだけをやり続けると。8月7日の時点で誰ともフラグが立っていないので主人公が島から帰ってしまう。なので7月30日~8月7日の間に決着をつける必要がある。

ランキング8位のうみから順に徳田、鏡子、蒼、紬、のみき、駄菓子屋のおばーちゃん、しろはの祖父と倒すと、真のボスである藍と戦うことができる。

もし蒼より先に島モンファイトをクリアしてしまうと、藍の存在がネタバレになってしまうがそれはいいのか...。

藍はこちらが出す島モンに対して有利な属性の島モンを必ず繰り出してくるため苦戦するらしいが、私は運よく一発でクリアすることができた。藍を倒すと、島モンファイトの世界が、藍がもう一度蒼と遊ぶために作り出された世界であるということが明らかになり、藍の敗北によって世界が崩壊してしまう。せっかく楽しく遊んでいたはずなのに、最後は少ししんみりして終わる、というのがこのゲームのKeyたる所以であるところだと思うが、蒼ルートクリア後まで島モンファイトは解禁しなくてよかったのでは、とも思う。

島モンファイトのランキングは主人公を含めて全部で37位まであって、それぞれのキャラに二つ名とセリフが用意されており、また特定のキャラすべてを倒した時に聞けるセリフや称号もあって意外とやりこみ要素がある。またエサの設置場所とエサの組み合わせで確定でゲットできる組み合わせがあり、例えばリョーイチは「かいがん」に「賢者になれるHな本」、テンゼンは「やまのおく」に「うみのパンツ」を置くことで確定で手に入る。そういうちょっとした小ネタを拾っていくのも面白い。

 

 

 

〇島ポンファイトについて

 

RBで追加されたミニゲーム。島モンファイトのウォッチではなくリストバンドを選択すると、島ポンファイトに参加できる。ちなみに島ポンとは鳥白島ピンポンの略。名前の通り、天善との卓球ミニゲームを膨らませたもので、8月4日までに島の各プレイヤーを倒し、その後行われるトーナメントでシングルス、ダブルスで優勝するというもの。ちなみに参加プレイヤーは、しろは、蒼、鴎、紬、のみき、静久、識、良一、鏡子、しろは祖父で天善は前回優勝者なので参加しない。これも各プレイヤーごとに必殺技が異なって特色が出ているうえに、ダブルスを組んだ時の主人公の相手によってチーム名が変わるのもおもしろい。

ちなみにゲームとしてはカーソルをピンポン玉に合わせてタイミングよくクリックしていくというものになるが、マウスなので操作性が最悪でかなり難しい。難易度は無双級(easy)、挑戦級(normal)、絶望級(hard)の三種類が選べるが、正直無双級でもかなりしんどい。

ちなみにリストバンドをもらうときに駄菓子屋でおばーちゃんからかき氷をもらうと呪われるのだが、その状態で島ポンを行うと、呪いが伝染してキャラクターが「きええええええええ」としか叫ばなくなる。ダブルスの場合4人がその状態になるので地獄絵図であり、初見だと笑いが止まらなくなる。また主人公も必殺技を叫ぶ必要があるからか、このときだけ声がついている。

ダブルストーナメントで優勝すると、前回優勝者の天善、イナリペアと戦うことになる。これに勝つと天善が覚醒し、ボス天善1人と、主人公ペアで戦うことになる。この戦いではExcellentのタイミングで打ち返さないと天善がキレて高速スマッシュを打ってくるのでかなりしんどい。これに勝つと、天善と主人公だけが秘密基地で倒れており、この世界は天善の願望だったことがわかる。しかし、島民は意識の奥底で島ポンのことを覚えており、島では卓球が流行し、主人公も夏休みが終わって水泳部を止めて卓球部に入り、再び天善とコートの上で会う事を誓う。

1年後、全国の舞台に立った主人公の前に現れた鳥白島代表は天善ではなく、徳田だった、というところで終わり。

おまけエンドなのでこれくらいの笑いのオチのつけ方がちょうどよく、おもしろかった。操作性をもう少し何とかできないですかね...。

 

 

〇「Summer Pockets」ショートストーリー ~夏の眩しさの中で~ について

 

サマポケ公式がサマポケの本編では語られなかった前日譚や、物語の裏側で起こっていた秘話を公式サイトにSSとして掲載している。

Summer Pockets -サマーポケッツ- (サマポケ) オフィシャルサイト | Key Official HomePage

全部で12の登場人物を主人公にしたものがあげられており、どれもクオリティが高くて本編との補完に優秀だった。とくにしろはSSの手紙の内容はすごく笑ってその空気感がすごくよかったし、紬SSの主人公が灯台神隠しにあっている間の紬と静久の会話シーンは物語の補完になってよかった。また本編ででてこない、イナリの設定についての話もあり、この話はここで出さずに本編に入れてよかったのでは、と思った。

 

 

〇「Summer Pockets」ドラマCDコレクションについて

サマポケ無印の時に、4人のヒロイン+うみを主人公にしたドラマCD全5本が別売りされている。1つ20~30分で値段は5000円。高くないか...。

この内容についても触れていきたいと思う。

 

・新婚様いらっしゃい

 

しろはと主人公の蝶番の儀の前日に見た、しろはの夢のお話。新婚さんいらっしゃいのパクリ。かりそめの夫婦であることがばれないように必死に誤魔化すしろはが全編を通じてとてもかわいい。夢が終わったと思ったら、またアタックチャンスが始まる、というオチも使い古されていて割と好き。

 

・駄菓子屋看板娘育成計画

 

蒼が駄菓子屋でバイトを始めたてのころのお話。おばーちゃんが不在で店番をしている蒼の元に次々と客が現れる。のみきは「ハイドログラディエーター」の改造部品。ここでのみきが改造することによって本編開始時には「ハイドログラディエーター改」になっていることがわかるなど、設定が細かい。また名前の変遷が「ハイドロイド」、「ハイドログラヴィティ」、「ハイランドマロングラッセ」、「ハイドログラディエーター」と変わっていったというどうでもいいことがわかる。

良一はエロ本、しろははスイカバー、天善はピンポン玉を買いに来るが、そのお代が全てセリフなのも面白い。しろはの「蒼ちゃん大好き」がかわいすぎてその後のフォローも含めてとてもよかった。

 

・かもめたちの夜~ピンク色の栞~

 

主人公と鴎がテントを持って冒険に出かけ、洞窟の前で野宿をすることにしたときのお話。良一から借りたテントはピンク色であり、中にはラブホのような機能がたくさんあった。またそこで酔っぱらってしまった鴎と主人公はむごっほな夜を過ごすというもの。特に中身はないが、オチで良一と天善のホモネタに走るので、Keyはホモネタが好きだなあと思うなどした。

 

灯台もと暮らし

 

夏休みが始まる1日前、紬と静久が灯台でお互いに耳かきをする話。2人の反応がエロによっているが、それ以外は特に中身がない。しかしこれも紬ルートや静久ルートの前日譚ととれるので、そういう意味では2人の空気感が味わえてよかった。

 

・うみのチャーハン伝説

 

夏休みのループの1回をチャーハンを極めることに使う事を決意したうみちゃんのお話。ここで島民がチャーハンに厳しい理由が、昔しろはの父が経営していた食堂のチャーハンが絶品で、皆がその味を覚えていたからだという事が明らかになる。うみはチャーハンのコツを聞きに、島を巡って蒼、鴎、紬、しろはに話を聞く。紬が「炒飯」を「イタメシ」と読んでさらにリゾットを作りこれもまたチャーハンだね、と言わせるシーンは着眼点がすごくて感心した。

うみはしろはとチャーハン勝負をすることになるが、卵を半分後入れする、という鳴瀬家の秘伝を知らなかったために負けてしまう。うみのチャーハンレシピはこの時点で主人公に教わったものであり、ALKAルートでしろはが主人公にチャーハンを教えるわけだが、まだ秘伝までは教えていなかったんだろうな、と思わせる場面である。そこでうみは初めて母親の手料理を食べ、泣いてしまう。しろははこの夏を使ってうみにチャーハンの特訓をし、チャーハンを作り方を教えることを約束する。図らずともしろはと一緒に夏を過ごす、といううみちゃんの目標が達成された形になるが、主人公が絡んでこないので正解にはたどり着けていない。

 

サマポケ全体を通してだが、チャーハンがものすごく大事な役割を担っており、こういった何気ないものが重要になってくるというセンスはすごいと思った。

 

 

 

 

 

以上でサマポケ関連のコンテンツは大体終わったので、いったんこれでサマポケは終わりにします。夏休みが終わり、先に進めることを願って。