shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題24-2

 

 

みなさんこんにちは、shanです。

今回はこちらの作品、

 

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「ショコラ」、「パルフェ」、「この青空に約束を―」のまるねこ三部作合同ファンディスクであり、2006年12月22日に発売された、「フォセット - Cafe au Le Ciel Bleu -」を紹介します。

なおAdobe Flash Playerのサポート終了に伴い、公式サイトも動かなくなっていました。

またこのFDは「ショコラ」については追加シナリオがなく、クイズモードに登場するのみで、実質「パルフェ」、「この青空に約束を―」の2作品のFDとなっています。

また追加シナリオに関しても全て丸戸先生の執筆というわけではなく、様々なシナリオライターが参加した、公式アンソロジーともいえる作品になっています。

 

パルフェ」追加シナリオ分に関しては、本編クリア後にプレイ済みなのですが、当ブログに載せるのを忘れていたため、今回は紹介はありません。気が向いたら、追加しようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、常体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丸戸先生以外のシナリオライターに関しては、私では知識が足りず、名前の知らない人が多かったので、今回は省略する。気になる人はwikiに担当一覧が載っているため、参照のこと。

なお、本編と比較して、キャラの性格や描写に違和感は感じなかった。

 

〇たたかう幼なじみ

海巳ルート間話。寮の女性用洗濯機が壊れたため、肝試し大会をやって購入用の資金を集めようとする寮生たち。もう一つの理由として、海巳の心を鍛え、主人公との別れの後に一人でやっていくことができるようにするためのものだった。催しは無事成功し、海巳は少しだけ強くなれた。

 

〇「静」と「しず」の憤慨

静ルートアフター。島に帰ってきた静と主人公はつぐみ寮へ向かうが、主人公が昔の静の話ばかりをするため、静は怒って昔のように部屋に閉じこもってしまう。静の外見の変化に主人公は戸惑っており、静もまた、今の姿が主人公に受け入れられるかが不安だった。2人は仲直りのHをして終了。

 

〇いけない!さえちゃん先生

沙衣里ルート間話。主人公の図鑑(イケナイお宝)がなくなってしまった。寮に怪しい人影を見たとして、図鑑を盗んだ犯人を島中探し回る主人公。しかし、怪しい人影は主人公の忘れ物を届けに来た茜で、図鑑を持っていたのは静だった。イケナイお宝とは沙衣里のゼミの同級生が主人公に渡した、沙衣里の「お嫁にイケナイ写真集」だったのだ。

写真集を見た寮生の笑い声とセリフがバックグラウンド再生されていたのは細かくてよかった。

 

〇わたしのかけら

凛奈ルート間話。主人公の合わせ石の相手が誰か気になって仕方のない凛奈は、主人公の本気で解決しようとしない態度に苛立ち、喧嘩になってしまう。主人公はクラスメイトに相談し、茜が主人公の合わせ石の相手を見つけるシンデレラ選手権を勝手に開催する。しかし、石の相手は見つからず、凛奈に過去よりも今のお前の方が大事だと抱きしめて仲直りする主人公だったが、その夜、茜が石が絶対合わないと分かっていたとの言葉が引っかかり、茜が石の相手だと思いだす。深夜に茜を探して島を駆け回る主人公は、港で石を海に捨てるところだった茜と出会う。茜は結局石を捨ててしまい、また主人公に対してシラを切りとおす。茜は石の相手だと認めないことで、主人公に対してそのことを謝らせない、という罰を科したのだ。主人公は茜の想いに気付けず、茜の王子様にはなれなかった。茜と主人公の物語は始まる前に終わってしまったのだ。ただ最後に、茜は石を交換したときに約束した灯台まで一緒に行ってほしいとお願いする、という話。

凛奈が主役に見せかけて、茜が主役の話。これを書いたのは丸戸先生ではなく、「蒼の彼方のフォーリズム」などで有名な木緒なち先生。

この話はすごくエモかったし、本編でやっていいレベルだと思った。最後までシラを切り通す茜に感動した。

 

〇あたしにも、翼をください

奈緒子ルート間話。奈緒子の手料理が食べたいとねだる主人公に、料理を作ったことのない奈緒子は海巳に頼んで教えてもらい、主人公がテストを頑張ったご褒美にハンバーグをご馳走してくれる。時は飛んで、同棲初日、奈緒子は主人公のためにそれまで練習していた料理を振舞ってくれ、主人公はエプロン姿の奈緒子とHする。

 

獅子身中の虫より腹の虫

誰のルートでもない話。つぐみ寮取り壊しを進めるため、学園長と教頭は海巳と静を料亭へ拉致し、炊飯器型隠し監視カメラを寮に設置することを求める。脅された海巳はそれを認めそうになるが、主人公、奈緒子、宮穂、茜がそれを助ける。

 

〇この冬空に歌声を―

丸戸先生のシナリオ。約束の日間話。つぐみ寮卒寮までの最後の1か月間の寮生たちの日常を描いたお話。すべてのヒロインの個別ルートでの卒寮後の将来が統合されている。正直、これを本編でやっていたらもう少し約束の日のときに感動できたと思うレベルで、求めていたシナリオ。なぜ本編でやらなかったのか。

この短編では、約束の日で流れるED「さよならのかわりに」の練習と称した、いわゆるテイクゼロバージョンが聞ける。

 

2007年、ボーカロイド初音ミク」のキャラ付けの火付け役の一端を担ったと言っても過言ではない、OSTER Projectさんが作った「恋スルVOC@LOID」という曲を知っているだろうか。この曲は今までは単なる「声」でしかなかったボーカロイドに、キャラクターとしての命を吹き込んだともいえる、ボカロ黎明期の代表曲の一つだと考えているのだが、この曲を初音ミクが初めて歌った時、という設定で作られた「恋スルVOC@LOID -テイクゼロ-」という楽曲が存在する。

今回の「さよならのかわりに」もこれに該当すると考えるが、こういう作りこまれた設定っていいよね、という話。

 

閑話休題

 

〇陽だまりのヴァージンロード

海巳ルートアフター。海巳との結婚式当日の話。高見塚学園の学園祭を借りて行った結婚式や、海巳、そして主人公のスピーチが聞ける。新婚初夜は2人でつぐみ寮へ出向き、Hする。また結婚の報告を駆け落ちした主人公の父親と海巳の母親にもしたいと考え、その2人から手紙が届くところで終わる。

これも本編でやってほしかった内容。これがあれば、海巳ルートの最後も締まり良く終われたはずなのに。

 

ファンディスクなのに宮穂だけシナリオすらないのがかわいそうで泣けてくる。また凛奈も実質茜に乗っ取られているので、かわいそう。

 

 

ここからはゲーム内のクイズモードにてポイントをため、ポイントと引き換えに入手できるシナリオ。クイズは「ショコラ」、「パルフェ」、「この青空に約束を―」+αから出題され、ゲームをプレイしていれば誰でもわかるものから、各キャラの身長を比べたり、作中に出てきたどうでもいい数字、はたまた一瞬しか出てこないキャラの漢字などの難問も存在する。私は「ショコラ」をプレイしておらず、また体感4割ほどは「ショコラ」からの出題が目立ったため、ポイントを集めるのが結構苦痛だった。

シナリオ執筆はすべて丸戸先生で、その中身は公式サイトで公開されていたwebドラマの再録や、予約特典のドラマCD、FV特典シナリオなど。

全体的に短く、特に語ることもなし。

 

〇桐島沙衣里シリーズVol.1 女子大生沙衣里 甘い罠・恥辱の就職活動

沙衣里が高見塚学園に就職を決めた、就職活動の1シーン。

 

〇新入生は専業主婦?

海巳の入寮初日の話。まかないの人を辞めさせられるという学園の妨害に遭うが、海巳が料理ができたことで命拾いする。

 

〇すべてはつぐみ寮のために

奈緒子が生徒会長になった日の話。つぐみ寮を守るため、生徒会役員をつぐみ寮生で固めて、カットされた予算を回すことを決める。

 

〇いっしょにはいろ

静が寮にきてすぐの話。海巳、奈緒子、沙衣里、そして主人公と一緒に風呂に入る。

 

〇おこたとおせちとおとそとお年玉

宮穂が始めて寮に来た帰り、酔っぱらった宮は嬉しそうに寮の事を話す。

 

〇プレ・プロローグ

サザンフィッシュでの凛奈と主人公の最初の出会いを書いた1コマ。

 

〇プレ・プロローグ2

上の続き。寮で主人公の帰りを待つ、ヒロインたちの会話。

 

〇パシられて南栄生島

主人公が島を回ってヒロインたちに会う。

 

〇この星空に思い出を―

花火をしながら、静が始めて寮に来た時の事を振り返る。

これも静ルートに入れていい内容で、中身の薄い静ルートも、これがあれば少しは厚みが出たように感じた。もったいない。

 

 

・おわりに

 

ファンディスクなのにヒロイン間で格差をつけるのはどうかと思った。Hシーンに関しても静と奈緒子と海巳しかない。

また、特に「この冬空に歌声を―」シナリオに関しては、丸戸先生本人の執筆で、かつこれを本編に入れておけば、もっと感動度が上がったと間違いなく言える出来なので、本当にもったいないと思った。