
ナツイロココロログ Happy Summer | Hearts 4th Project
Heartsから2017年3月24日に発売された「ナツイロココロログ Happy Summer」です。略称は「ロロログH」。前作ロロログのFDであり、ヒロイン5人のAfterルートと、ハーレムルートが収録されています。Afterルートは本編後のイチャイチャを主としたものであり、キャラゲーのFDとして王道のものだと思います。
本編の感想はこちら
以下、常体。
・攻略
本編で攻略可能だったヒロイン5人をタイトル画面から選択してAfterルートに入る形式。それに加えて、現実世界ハーレム、電脳世界ハーレムの2つのハーレムルートがある。それぞれのルートは2時間ほどで終わる。
回想シーン数は
鈴 5
久遠 5(フェラのみ1回)
綺新 5(足コキ+パイズリのみ1回)
小都音 4(フェラのみ1回)
香菜恵 3
現実ハーレム 2(久遠×綺新、鈴×小都音)
NDハーレム 2(ライ×キサラ、リン×クオン)
・シナリオ
5人のルートに共通して、本編終了から1年後、3年生となった主人公たちが、「リアルリンクプロジェクト」の新機能である「プライベートモード」(ND世界のどこでも、自分たちだけが隔離された個別空間に入れるモード)のテストプレイをしてほしいと頼まれる導入になっている。
〇久遠After
主人公は久遠と付き合って2回目の誕生日にプロポーズし、婚約指輪を渡す計画を立てる。そのために夏休みにバイトを掛け持ちするが、それを見かけた久遠は頑張っている主人公のために何かしてあげたいと思う。結局主人公に主導権を取られてすねる久遠がかわいい。テストプレイは無事に終わり、2人でND世界の思い出の場所を巡る。現実でもデートをし、思い出の場所であるプライベートビーチに行く。昔は久遠が悲しいことや辛いことがあったときに来ていた場所だったが、今は主人公と一緒にいられるようになったことで、過去を乗り越えて前を向いて生きていけるようになっていた。誕生日の前に主人公、久遠、久遠の父は3人で久遠の母の墓参りに行き、墓の前で主人公は久遠を守り、2人で幸せに生きていくことを誓う。その後は婚約者として父親公認で久遠の家に泊まり、両親のためにも主人公のためにも、産まれてくる子どもたちのためにも、久遠は自らが幸せでい続けられるよう約束するのだった。
久遠の家族周りは本編であらかた消化しているが、改めて将来を誓い合ったのはよかったと思う。母親の墓参りのシーンは雰囲気が出ていてよかった。
ツンデレキャラのデレ成分がたっぷり見られて満足した。本編は9.5:0.5くらいで作っておいて、FDでデレ100%を見せるのは1つのフォーマットとして成り立つのではないかと思った。
〇鈴After
プライベートモードのテストでND世界でイチャイチャした主人公たちは、現実に戻ってお互いに距離感がわからずギクシャクしてしまう。兄妹の関係、恋人の関係、どちらも大切にしたいという鈴の想いを大切にしたいと考えた主人公は、できるだけ現実ではいつも通りに過ごすことにする。鈴は商店街の福引で旅行のチケットを当て、前作「恋咲く都に愛の約束を」の舞台である、島全体がテーマパークの島に2人で旅行に行くことになる。鈴は自分たちの関係を部の皆に内緒にしていることに対して罪悪感があり、誰も自分たちのことを知らない場所で恋人としてふるまいたいと考えていた。しかし主人公は、鈴が言っていたように兄妹の関係も大事にしたいので、どちらかにこだわる必要はないと鈴に言う。自分たちの気の持ちようでどこでも2人きりにもなれるし、過剰に周りを気にする必要はないと気づけた鈴は、吹っ切れて旅行を楽しむことができた。
さらに1年が経ち、2人は毎年やっている夏祭りにデートに行くことにした。夏祭り中、主人公は考え事をしていて鈴とはぐれてしまう。この展開は昔と同じであり、焦る主人公にどこからか"鈴"の音が聞こえてきた。次は鈴が主人公を見つけ、思わず泣きそうになった主人公に対して鈴は手をつないでくれる。そして2人は周りを気にせず花火に紛れてキスをし、主人公は2人の関係がどうなるにせよ、鈴を幸せにするよう隣にいる事を決意した。
鈴と付き合ってからのイチャイチャシーンが物足りないと思っていたので、ここでたっぷり見られて満足だった。鈴ルートのみセックス中のセリフに「♥」が付くので、これは賛否だと思う。また、鈴だけフェラチオがないのも残念だった。
〇綺新After
主人公はND世界のみにデータとして存在する綺新の父に教えてもらい、ゲーム開発についての勉強をする日々を過ごしていた。
そして1年の時が過ぎ、綺新は高校を卒業して大学へ通いながら「リアルリンクプロジェクト」の開発を並行していた。主人公は電脳研究部の部長として、プログラミングの勉強を続けていた。2人は久しぶりに会い、現実でデートして思い出の場所を巡る。そしてデート終盤、主人公は夜の遊園地を貸し切ってライトアップを行い、綺新にプロポーズする。そしてこれからも2人で支えあって生きていくことを誓うのだった。
綺新がかわいい服を着ようと努力しており、フリフリの服でHすることになるシーンはよかった。
〇小都音After
主人公は電脳研究部の部長、小都音が副部長になっており、鈴は生徒会に入って久遠の手伝いをしていた。さらにND世界では、電脳アイドルとして活動を続けていた「コトネ」のマネージャーを主人公が勤めていた。プライベートモードのテストでND世界に行った主人公たちは、突然ライに再会する。ND世界の小都音のアバターは小都音のままになっている。これは2人がライに会いたいと強く願ったためであり、そのまま3人でデートをした後、ライは再び小都音の中に消えてしまう。
それからしばらくして、コトネにND世界での集合ライブへの出演依頼がくる。コトネは変わった自分を主人公にもライにも見せたい、と決意し、ライブへの出演を承諾する。そしてライブは成功し、コトネは知名度を得て人気アイドルになる。コトネは主人公をND世界の花畑に呼びだす。小都音が花を好きな理由は、奇麗に咲いたところを見てもらえる花と自分を重ねていたからであり、自分が育てた花を褒めてもらうことで、自分も褒められた気になっていたからだった。そして自分が育てた最高の花がライであり、自分には自信がなかったが、ライや主人公と関わったことで主人公と付き合うことができ、自分も変わることができた。そんな小都音の告白を聞いた主人公は、小都音にプロポーズし、ずっと隣で支えていきたいと言う。
数年後、ND世界の大人気アイドルになっていたコトネに、主人公は再び花畑で婚約指輪を渡し、将来を誓う。
ND世界でアイドルをしているのと変わらないアバターで主人公とデートをしたり、男性ファンが付いているのにも関わらず、主人公への好意を隠さないなど、相変わらずアイドル設定には無理があると思う。小都音がサマードレスを着てピクニックをしているCGはよかった。
〇香菜恵After
香菜恵の開発したプライベートモードを自分たちで試すことにした主人公たちはND世界でデートすることになるが、設定をミスって全裸になってしまい、全裸でND世界を徘徊する。その後、香菜恵とケンカすることになったりそのせいで主人公が雨に降られて風邪をひいたり、香菜恵が看病に来てくれたりする。
1年後、2人は夜の学校でデートし、香菜恵は自分を支えてくれる主人公のことが大好きなこと、主人公も香菜恵を支えるためにゲームの勉強をしたいと考えており、いつか結婚したと考えていることを話し合って終わり。
椎菜(香菜恵の弟の男の娘)にネコ耳メイド衣装を着せるシーンがあるのだが、それがかわいかったのでよかった。
このルートだけ小都音の声が違って違和感がある。
〇現実世界ハーレム
共通ルートから分岐する。夏休みに入り、主人公たちは香菜恵の安請け合いのせいで商店街の甘味処で3日間泊まり込みでバイトをすることになる。
ここでOPが流れるので、一応これがFDのメインルートということになると考えられる。
制服は特注された和風メイド風のもので、ヒロインたちは大喜びする。寝泊まりする部屋は1つしかなかったため、ヒロインたちは男の主人公と寝ることに難色を示すが、香菜恵が一瞬で安眠できる安眠用デバイスを持ってきたため、それをつけて寝ることになる。ところがデバイスの不具合により体が発情し、3日目の朝からヒロインたち全員が主人公に迫ってくる、のだが、それはデバイスによって共有された夢だったというオチ。
整合性をある程度保とうとすると、夢オチも仕方ないとは思うが、これがメインのルートだととらえているのであれば、もうちょっと何か考えてほしかった。
〇ND世界ハーレム
共通ルートから分岐する。また小都音はライとして参加している。電脳研究部の皆でND世界で行われるクイズ大会に出場することになり、2位になってND温泉の貸し切りチケットをもらう。そこは混浴だったが、テンションの上がったリンとライによって、全員裸で入浴することになる。さらに香菜恵が開発した入浴剤を使ってみると、その効果によって全員発情してしまう。最後はのぼせて強制ログアウトされ、全員がこの出来事をなかったことにしようと暗黙の同意に至る。
綺新は唯一主人公に挿入されなかったので、扱いに差があると感じた。
・終わりに
キャラゲーのFDとして正しい作品だったと思う。各ヒロインの魅力を補完できた一方で、魅力の少ないヒロインの評価を逆転させるまでには至っていなかった。
約1年後に出た作品のはずだが、新規CGは既存の立ち絵と絵が少し異なっていたことは残念だった。