shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題37-2

 

 

つ づ き

 

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月の少女 -美娼女学園2-

 

シリーズ2作目、2020年9月25日に発売された「月の少女 -美娼女学園2-」です。

1作目から5か月後に出ていることとタイトルのナンバリングから、やはり最初から分割商法でのリリースが計画されていたのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、常体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・攻略

 

今回も攻略可能ヒロインは1人。プレイ時間も同じく4~5時間ほどで、ルート分岐は終盤の1回のみでエンドは2つ。回想数は前戯のみを含めて19と前作よりも1回少ない。

 

・あらすじ

 

一応前作の続きから始まる。

芽衣子を逃がし1人学院へと戻った主人公、智哉はシスター九津見の元、学院で日々を過ごしていた。芽衣子は退学処分となり、主人公はシスター九津見に芽衣子の居場所について聞かれるが、わざと連絡先を聞かなかったため、わからなかった。また主人公はシスターたちが急に燃えたのは芽衣子に特別な「力」があったためではないかと考える。実際シスター九津見が芽衣子を殺すときに間接的な方法をとったことからもその説は信憑性があるように感じられた。そのことをシスター九津見に尋ねるが、はぐらかされたうえ、次に調教対象の少女と親密になったら許さないと釘をさされることになる。

むしろ殺人を犯しているような組織なのに1回目の失態(しかも芽衣子は歴代最高額で落札されていたためかなり大きな失態)はお咎めなしになるのがおかしい気がするが...。

また、前作の最後で怪物に襲われて骨折したはずの主人公の腕がなぜか治癒しているなど不可解な点も挙げられるが、そんな中主人公は新たな調教対象と引き合わされることになるのだった。

 

今作でわかったが、このシリーズは調教というワードが出てくるし、作品HPでもそれについてフォーカスされているが、調教モノではないのでそっち方面の期待をしてはいけない。

 

・キャラ

 

f:id:shanxdl:20220127200734p:plain  鷹取 詩鶴 たかとり しづる

 

今回調教する少女はしづるっ()。

学院に通う2年生で大手事務所に所属する現役アイドルだが、社長との枕を断ったために望まないグラビア活動ばかりやらされて干されている。また、シスター九津見とは昔からの知り合い、仲間だと表現される。そんな彼女の夢は歌手になることであり、そのため社長の誘いを受けることを決心した。主人公は生意気で高飛車な彼女に男性への奉仕の精神を根付かせるようにと言われる。

しかし、設定に反して最初から主人公に対して素直に接し、主人公にタメ口ではあるものの性的なことに初心なところから生まれる純真さと可愛さから、調教モノでメジャーであるようないわゆるメスガキを躾けるような展開には全くならない。

主人公はキスは好きな人としたいからNGだといった詩鶴の注文を受け入れ、それ以外の面で奉仕プレイを行わせていく。詩鶴は嫌々ながらも徐々に奉仕プレイができるようになっていくが、それは男性へ奉仕するというより、主人公への好感度が上がり、主人公を気持ちよくしてあげたいという気持ちからくるものだった。そうとは気づかない主人公は詩鶴の調教がうまくいっていると考える。また、詩鶴は奉仕プレイのレッスン以外でも主人公に積極的に話しかけて交流をはかり、主人公もまた詩鶴と話すうちに「この学院を逃げ出したい」という自分の初めてのやりたいことに気付いていく。

話をするうち、詩鶴には歌手にならない理由があることがわかる。詩鶴はそれを教えてはくれなかったが、それは学院のことに関係しており、詩鶴の意志とは別の思惑があることがわかる。また、詩鶴は主人公を自分のマネージャーへと勧誘し、理事長を説得して主人公の外出許可をとってくる。

主人公はアキバの100人規模の小さなライブハウスで行われた詩鶴のライブにマネージャーとして同行し、そこで初めて見た詩鶴の歌う姿に感動を覚える。これは詩鶴のうっぷんのガス抜きを行うため、事務所の社長が許可してくれたものだった。詩鶴も自分のステージで、感情のない主人公が感動してくれたことを知り、さらに好感度が上がる。主人公と詩鶴が学院に戻るとシスター九津見が出迎え、外出すると主人公が感情を覚えるからよくないこと、詩鶴が芽衣子と同じ目をしていることを一方的に吐き捨てられる。

主人公は半月の昏睡フェイズに入り調教は中断されるが、詩鶴は主人公のお見舞いに行こうと主人公の部屋を訪れる。しかし、そこで詩鶴が見たものは主人公も愛美璃もいないからっぽの部屋だった。詩鶴は入院しているのかと気にしないが、前回主人公が目覚めた時は自分の部屋である描写があったため、ここにも謎が生じている。

詩鶴はシスター九津見に主人公の居場所を聞きに行くが、それは芽衣子と同じ行動であり、シスター九津見に決定的な不信感を与えてしまう。シスター九津見は、殺しをやったことのないやつは本当の仲間ではないとして詩鶴に主人公のことを教えず、また主人公を処分したいができないことを仄めかす。

そうして主人公の昏睡が明け調教が再開されるが、行為の後にピルが用意されていなかったことから、詩鶴の目的の1つが主人公との子を孕むことだとわかる。さらにそれはシスター九津見も了承していることだったが、その理由は教えてもらえない。

ここで場面が変わり、シスター九津見視点に変わる。シスター達の正体は人間ではなく、穏健派で自分たちの「種」の滅びを受け入れている理事長と、自分たちの活動を拡大しようとしている過激派のシスター九津見との間で隔たりがあることがわかる。ここでシスター九津見が理事長を殺し、「力」を奪ったところで場面は終わる。

なんだかどんどんよくわからない展開になってきたが、さらに進める。

さらに主人公と詩鶴は調教という名の逢瀬を続け、詩鶴の主人公への好意はどんどん大きくなっていく。そんなとき、主人公と詩鶴は理事長の姿が見えなくなっていることに気付く。理事長は主人公の名前の名付け親であり、また主人公の素性を知っている重要な人物だということで2人は理事長を探してシスター九津見に会う。シスター九津見は明らかに人間ではない正体がにじみ出ており、顔に青筋が浮き出ているが、2人はずいぶん顔色が悪い、で済ませる。それなら描写をもっと抑えてもいいのでは...。シスター九津見は主人公に、詩鶴は歌手になって学院の広告塔になり、不幸な女の子を集める必要があるのだと語る。シスター九津見は、「力」がなじんだら始末すると主人公を脅すが、主人公は特に何も対策せず、詩鶴とのセックスを繰り返す。

詩鶴は社長と仕事で会うことになり、主人公にも一緒についてきてほしいことを語る。主人公も詩鶴の調教は完成に近づいており、今日でレッスンが終わることを伝える。詩鶴は最後に「普通の」セックスを主人公に望む。そのセックスが終わった時、詩鶴は意識が朦朧となり、主人公の首に牙を立ててしまう。詩鶴はすぐに我に返るが、甘い雰囲気は霧散してしまい、詩鶴は自分がシスター九津見たちの仲間であり、広告塔となって犠牲者を集めることをうけいれられるかと主人公に尋ねる。

 

ここで詩鶴を受け入れないとBADルートに入る。

詩鶴は主人公とのレッスンを終了し、社長の愛人になって歌手としてデビューする。主人公とは疎遠になり、また学院には入学希望の女の子たちが大量に応募してくるようになる。ある日、主人公はシスター九津見に詩鶴のライブ映像を見せられるが、その中の詩鶴は顔に生気がなく、主人公はそれを見ても全く感動しなかった。詩鶴も日々社長に抱かれる日々の中で虚しさを感じていく、というところで終わり。

 

詩鶴がシスター九津見たちの仲間であったとしても、殺人に関与していないなら立場が違うとして詩鶴を受け入れるとTRUEに入る。

主人公と詩鶴は社長の元に向かうが、校門の前でシスター九津見と会う。シスター九津見は「力」を使って使い魔である黒猫と同期し、主人公と詩鶴(芽衣子のときから)のレッスンを全て見張っていたことを明かし、裏切らないように最後の釘を刺す。詩鶴は社長と会い、枕を断って事務所を退所する。これは詩鶴が自分の夢は歌を歌いたいことであって必ずしもアイドルを意味しないことに気付いたからだった。また詩鶴は自分が誰かに照らされないと輝けない「月の少女」であることが嫌だったと語る。詩鶴は主人公とデートをして最後にセックスをするが、詩鶴が再び我を失い、今度は主人公の血を吸い過ぎて主人公を失血死させてしまう。詩鶴は我に返ってパニックになり、主人公の携帯に登録していた番号から愛美璃を呼び出す。愛美璃は主人公をひどい目に合わせた詩鶴に憤るが、それはそれとして主人公が生き返る。詩鶴はそれをわかっており、また詩鶴も自分やシスター九津見たちが吸血鬼であることを明かす。

ファンタジーにおける人間以外の種族、特にホラー系の作品で吸血鬼の登場回数は異常だと思う。

愛美璃は主人公の身体の秘密は理事長が詳しく知っていると言い、2人は無警戒に理事長の部屋へ向かう。しかし理事長はおらず、シスター九津見が来て理事長を殺したことを自白する。理事長は「真祖」であり、シスター九津見が殺して「力」を奪ったらしい。詩鶴も純血の吸血鬼だったが、今まで血を吸ったことがなかった。またシスター九津見は学院の若い少女たちの血を吸う事で永遠の美貌を手に入れていたことがわかる。さらに吸血鬼は女だけしか残っておらず、これは吸血鬼の男が弱く、女たちに精を絞られて全滅したせいであることがわかる。主人公は吸血鬼の現状を憂いた理事長が、自分たちの種の維持のために「力」を使って作り出した肉人形で、人間の種では子を孕めない吸血鬼を妊娠させることができる一方、理事長が弱っていった影響で新たな人形を生み出すことができず、処分することができなかった。また半月の間昏睡するのは肉体のメンテナンスが必要であるからであり、死なないのはそもそも生きていなかったからであることもわかる。

吸血鬼さんたち、計画性が無さ過ぎでは...?

完全に「力」がなじんだシスター九津見は主人公と詩鶴に襲い掛かってくるが、詩鶴の吸血鬼の力を使って逃げることに成功する。

 

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急にバトル始まったな...??

 

主人公と詩鶴は他のシスターたちに行く手を阻まれる。彼女たちは永遠の美貌というエサにつられて集まってきたシスター九津見の眷属であり、元は人間だった。さらにここで前作のラスボスである怪物が現れる。

ここでシスター九津見から、この怪物は眷属の失敗作で、不死身の肉体を持ってしまったが故に死ぬことができず、自らをこんな姿にした吸血鬼という存在を憎悪していることが明かされる。また人間であった時の名前は「ユッコちゃん」であることがわかる。

主人公と「ユッコちゃん」のラストバトルが始まると思いきや、主人公が自らの手首を切って血を飲ませることで詩鶴が覚醒し、「ユッコちゃん」を一撃で倒す。

 

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一瞬で塵と化すユッコちゃん

 

主人公と詩鶴は校門まで逃げ切るが、主人公の肉体のリミットが来てしまう。主人公は最後に詩鶴にキスして自分から告白し、詩鶴は1人で学院から脱出する。また芽衣子は人間側に現れた吸血鬼に対抗する力を持つ人間であることが推測できるため、芽衣子を探し出してまた主人公を救いに戻ってくることを約束する。

最後は学院から走り去る詩鶴が主人公を「パパ」と呼び、主人公の形が崩れてしまうところで終わり。またエピローグで肉塊に戻ってしまった主人公を愛美璃が見つけ、若干ヤンデレ化するところで次作へ続く。

 

抜きゲーをやっていたはずなのに怒涛の展開があり、謎のバトルになったところが一周回って面白いと言うしかない感じだった。

詩鶴に関しては前述した通りもっと生意気な感じをイメージしていたがそんなことはなく、終始イチャラブしていたので可愛かったが、せっかく調教と書いてあるのだからもっと振り切ってもよかったと思った。

最後までキスを(言葉だけで)拒みながら、最後には主人公の方から詩鶴にキスをしたこと、また主人公も明確に詩鶴が好きだということを自覚していたことから、主人公の心の成長が感じられたのもよかった。

 

CVは婦暗多棒(ふぁんたすてぃっく)さん。こういうぶっ飛んだ芸名の人は好き。奏雨さんの別名義らしい。前作の星空ユメさんに引き続いて吐息の演技がすごくうまく、純愛系のゲームとはシーン中の文章が違うように感じたことからも、実は抜きゲーの方が求められる演技のレベルは高いのでは?と考えた。

 

・終わりに

 

1作目を始める前とは全然違う展開になっているのである意味面白いのだが、今回で主人公周りの設定も大分明かした以上、ここからどう畳むのかが気になるところ。

次は純愛ゲーの気持ちで楽しみたいと思う。

 

 

 

 

 

 

お☆ま☆け

 

ユッコちゃん追悼記念写真集(前作から)

 

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主人公を追い詰める凛々しい姿

 

 

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がおーっ☆