shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題23-3

 

 

そして3つ目へ

 

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9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ

 

「9-nine-」シリーズ3作目、2019年4月26日に発売された、「9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ」です。

キャッチコピーは「2つのカタチ、2人のセカイ。」

この作品では主人公の一つ上の先輩、香坂春風(こうさかはるか)がメインヒロインとなっています。

前回の感想はこちら。

無題23-2 - shanの落書き帳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、常体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・攻略

 

今作はついに選択肢が1つしか表示されないため意味がなく、エンドも1つしかないため、完全な1本道。

プレイ時間は7~8時間くらいで、回想シーンは3回。

 

・あらすじ

 

前作「そらいろ」で天が「リグ・ヴェーダ」に誘拐され、「ヴァルハラ・ソサイエティ」を結成した日からスタート。翌日に春風から天へ謝罪のメールが来る。前作では天が返信をし、春風の勧誘は天に任せることになるが、今作では主人公が天に代わって春風とのやり取りを行う。そんな中で主人公は、「魔眼」のユーザーがゴーストであるという根拠のない確信を感じ、情報を探るために、春風と恋人のフリをして「リグ・ヴェーダ」に潜入することになる。このときの、「ヴァルハラ・ソサイエティ」を裏切ったと見せかけるために主人公が巨乳についてぶちまけるシーンは面白かったし、それに対する司令官の演説も杉田が杉田していて面白かった。その後、主人公はゴーストの監視を欺くため、春風を自宅に泊めることにする。

ここからはキャラ紹介欄にて。

 

・キャラ

 

 

f:id:shanxdl:20210401203257p:plain 香坂 春風 こうさか はるか 158-90-59-88

 

主人公の1つ上の高校3年生の先輩。順序だてて話ができず、思ったことをすぐに口にだしてしまい、空気が読めないという典型的なコミュ障で、友達がおらず学校では常に1人でいる。実はかなりのオタク趣味で、アニメや漫画の話になると饒舌に語り出す。

所持しているアーティファクトはネックレスで、能力は「妄想を具現化する能力」。主人公の自宅に始めて泊まった際、能力を暴走させてしまい、主人公に自分を襲わせてしまう。しかし、主人公に胸を揉まれた時点で羞恥心が勝ってしまい、未遂に終わる。このエピソードからわかる通り人一倍性欲が強く、彼氏と一番したいことはセックス。そもそもこの時点でほぼ接点がなかった主人公の家に成り行きで泊まって、さらに自主的にパジャマとして裸ワイシャツ(ノーパンノーブラ)を着用するくらいヤバイ女。エロい。好き。1作目、2作目でも主人公たちは異常に人を惹きつけ、女王様然と振舞う春風の姿を見ていたが、それも能力によるもので、主人格の逃避先として、能力を自分にかけた結果生まれた人格だった。そのため解離性同一性障害ではなく、記憶や考え方はほぼ一致している。これ以降、春風は主人公に能力を使い、自分の欲望をさらけ出してしまったことで、主人公に対してはおどおどせず、普通に話せるようになる。

主人公と春風とゴーストは司令官(蓮夜)の誘いにより、ファミレスで交流を深めることになる。そこで主人公は「ベトレイヤー」というコードネームをもらう。これがあまりにもそのまま過ぎたことと、杉田の言い方が面白くて笑ってしまった。さらに主人公が春風に惚れたから裏切ったというのは信じられていなかったが、主人公が改めて語った、天を守るため、という理由は蓮夜には受け入れられたように感じられた。主人公は、会合の場にいたゴーストが、水を含めて何も口にしなかったことから違和感を抱き、ゴーストの顔が親友である与一に似ていることに気付き、「魔眼」のユーザーが与一であるという根拠のない確信を抱く。それは主人公の能力によるもので、その能力とは別の枝の記憶を無意識的に視ることができ、過去、未来、現在、運命を司る王のアーティファクト、「オーバーロード」だった。

 僕の王の力があああああああああああ!!

主人公は与一の正体を確かめるために一計を案じ、その結果与一は自分が魔眼のユーザーであることを認める。ゴーストは与一がアーティファクトの力により生み出した幻体で、自立して動いていた。与一は自分は力を使いたくて殺人を行っていたと語り、また眷属化という方法で蓮夜に自身の力を分け与えていた。蓮夜、ゴースト、与一の三人は新生リグ・ヴェーダ、「リグ・ヴェーダ・アスラ」を名乗り、与一の2割程度の力しか出せないと語る蓮夜1人に対し、「ヴァルハラ・ソサイエティ」メンバーは全滅してしまう。ここでOPが流れる。負けイベントがあるのは演出としてかっこいいと思ったし、OPまでが長いのもこれはこれでよかった。あと「リグ・ヴェーダ・アスラ」の3人が立つCGがかっこいい。

今まであまり出番がなかった、主人公の担任で昔から家族ぐるみの付き合いがあり、白蛇九十九神社の巫女であるサブキャラ、成瀬沙月(なるせさつき)が「イーリス」に憑依されていることが明らかになる。イーリスは千年前に起こった、アーティファクト流出事件を解決し、白蛇九十九神社に祀られていた神様的な存在で、主人公たちがソフィーティアに騙されており、ソフィーティアアーティファクトを私利私欲のために集めようとしているとし、自分は平和的にアーティファクトを回収したいので強力してほしいと語る。成瀬先生はイーリスと同じ魂の波長をもつ「同一存在」で、そのため成瀬先生の肉体のみを依り代として憑依できる。しかし、イーリスの話にうさん臭さを感じた主人公は、ソフィが主人公たちに隠し事をしていることも加味し、どちらも信用しないことに決める。そして主人公は、イーリスから前作で使用したアーティファクトとの契約を破棄する霊薬、「アンブロシア」をもらう。

主人公たちは幼なじみで与一のそばにいるが、与一の殺人には賛同していない蓮夜と偶然出会い、与一の居場所を知る。そこでソフィが与一に、主人公たちを殺すよう言っている場面を目撃してしまった主人公は、与一に「アンブロシア」を飲ませる計画を立てる。与一の夕飯の買い出しに来た蓮夜と、春風の能力を用いて「偶然」出会い、都の能力で飲み物のペットボトルを奪い、中に「アンブロシア」を入れる。そして与一と蓮夜に薬入りの飲み物を飲ませることには成功するが、それはイーリスの罠であり、アンブロシアではなく毒薬だったため、2人は死んでしまう。さらに与一の持つ「魔眼」を取り返したイーリスによって、「ヴァルハラ・ソサイエティ」メンバーは一瞬で石になってしまう。主人公は絶望し、「オーバーロード」を用いて別の枝に飛ぶ。

このいわゆる「死に戻り」系の能力に関しては展開がワンパターンになることから自分としては、うまくシナリオを作らないと難しいと考えており、どう転ぶかは最終までみて見極めようと思う。

主人公は始めてイーリスから説明を受けた日に戻り、与一と接触していたソフィがイーリスの変装であったことを知る。イーリスは千年前の災厄でアーティファクトの回収にあたった時、多くのアーティファクトを回収したことでその力に飲まれ、今では自分の力のためにアーティファクトを回収するようになっていた。さらに成瀬先生の身体が完全にイーリスに乗っ取られてしまっていることが明らかになる。主人公たちは成瀬先生とイーリスを接続しているアーティファクト、「世界の眼」を壊すことで一時的にイーリスからの干渉を切り、そのすきに先生にアンブロシアを飲ませる、という作戦を立てる。ここでイーリスとの戦闘になる。イーリスが体に多重に張っていた結界により、攻撃が通らずピンチとなるが、主人公とソフィが呼んでいた与一と蓮夜(と幻体であるゴースト)が共通の敵を倒すため、助けに来てくれる。その戦いで与一は重傷を負い、蓮夜に背負われて退場するが、主人公に「魔眼」、そしてゴーストを生み出す「幻体」のアーティファクトを譲る。主人公はゴーストと契約し、一度死ぬたびに「オーバーロード」を用いて別の枝の直前に戻る、ということを繰り返してイーリスを追い詰める。

共通の敵のため、敵対している友達が助けに来てくれる展開、自分たちを苦しめていた敵が仲間になる展開は王道で熱く、とてもよかった。死にながら攻略方法を見つけると言う主人公の手法については諸説。

イーリスは主人公たちを倒せないと分かり、この枝での勝利をあきらめて、先生の身体の命を削った攻撃を行ってくる。これにより主人公たちはピンチに陥るが、春風の覚醒により、反撃を行う。春風の能力により、個人の能力が最大までデメリットなしで引き出され、イーリスの結界を天の能力で消滅させ、希亜の能力でイーリスの瞬間移動を封じ、都の能力で世界の眼を奪う事により、イーリスを止めることに成功する。

このときの春風の覚醒シーンも結構かっこよくて好きだった。

イーリスを完全に倒したわけではないものの、この枝では干渉を防ぐことができた主人公たちは、ひとまずの平和を得る。そこで今までほとんどなかった恋愛シーンが来る。

イーリス戦の翌日、負傷した主人公のところに春風がお見舞いにやってくる。春風は主人公のために料理を作ろうとするが、カレーをまずく作るという天才的なやらかしをしてしまい、さらになぜかその流れで告白してしまう。それにより、主人公が出しっぱなしにしていたゴーストから辛辣なダメ出しをくらう。まずい飯を何とかなるかもと思って出した魂胆がよくない、その後に長い自分語りをしたのがうざい、自分と言う第三者のいる場所で告白するのはよくない、そもそもまずい飯を出した後というシチュエーションがよくない、など。ここでゴーストさんのあまりの正論に吹き出してしまった。

ある意味ヒロインの魅力の一つともいえるマズメシ属性、そしてエロゲでありがちなヒロインの自分語りをバッサリ斬って捨てるゴースト△。味方になってからは主人公の考えに引っ張られるのか、ゴーストが常識人になるのが面白かった。

春風はもう一度チャンスが欲しいとし、主人公とデートをするため、プリクラを撮りに行くことにする。しかし、そこで小学生のころ春風の気を引くため、春風をイジメていた元同級生と出会い、プリクラをクシャクシャにされてしまう。その出来事は春風が引っ込み思案となり、男性に恐怖症を抱く原因となった出来事で、トラウマとなっていたが、春風ははっきりとそいつを拒絶する。その後、公園で主人公から春風に告白し、お互い白馬の王子様とお姫様になることを約束する。

ヒロインのトラウマを2人で乗り越えることによって結ばれる、という流れは王道でいいのだが、イーリスを倒して山が終わったところにまたシリアスを持ってこられると、少々疲れてしまうし、印象が薄くなってしまう部分はあると思った。

その後は3回セックスして終わり。初めてのHでパイズリがあるのだが、アニメーションを採用しているおかげですごくよかった。その次の日、朝起きて人格を交代し、授乳手コキプレイ、その次の日目隠しSMプレイとこのキャラだけストーリーに全振りしすぎてイチャイチャが駆け足すぎるし、なんならプレイがいきなり全部特殊過ぎる。けどおっぱいが大きいってのはいいな!

 

エピローグではソフィーティアとイーリスが同一の存在で、千年前の災厄で集めたアーティファクトを返還せず、力に飲まれてしまったのがイーリスで、アーティファクトを返還し、二度と同じことが起こらないよう「セフィロト」を設立したのがソフィーティアである、つまり2人は別の枝の同一存在であることが明らかになる。

また、主人公の能力は「オーバーロード」ではなく、神社で地震が起きた時に「世界の眼」の欠片を傷口から取り込んでしまったことが「ユーザー」になった原因であり、「オーバーロード」の本当のユーザーとして主人公と別の枝の同一存在である「ナイン」がいることが明らかになる。主人公は「ナイン」との間にゲートを開き、そこから無意識的に情報を得ていたのだ。ソフィは「ナイン」に対してイーリスを倒してほしいと頼み、そのためにカギとなる9人のユーザーとして「主人公、都、天、春風、希亜、沙月、与一、蓮夜、ナイン」を挙げる。

イーリスというラスボスの討伐に向けて最後の準備が整った感のある終わり方だった。与一もまだイーリスとつながっており、改心もしていないことが示唆される。最終章に期待。

 

春風のCVは渚しろなさん。SHIROBAKOのエリカのときから好きな声優さんで、ある意味一人二役ともいえるキャラの演じ分けも上手にできていたと思うが、ちゅぱ音がほぼしなかったことは残念だった。ステラのときはもう少しできていたような気もするが...。とにかくそこは練習していただきたい。

 

敬語系先輩で主人公の呼び方は「新海さん」から「翔さん」、自分の事は呼び捨てにしてほしいとし、ムッツリスケベでMでコミュ障、巨乳でオタクと、オタクの好きそうなヒロイン(ぼくもすき)。特に自分は一人称が「私(わたくし)」のキャラが好きなのでとてもよかった。別人格の時は語尾に「ですわ」までつけるお嬢様キャラなのも好きだし、別人格の時は「翔様」と呼んでくれるのも好きだし、登場ヒロインの中で一番包容力があるところもよかった。ただ、前述した通りイチャイチャが駆け足になってしまったことが非常に残念。付き合ってからはほぼセックス×3を連続でやって終わったようなものだし、もっと普通のデートシーンを見たかった。

主人公と付き合ってすぐ、今まで夢だった、として主人公と自宅の風呂場で混浴をするCGがあるのだが、付き合い始めてすぐなのでお互い背中を向けている上に、体を流し合うイベントなども発生せず、入り直しのイベントも発生しないので、そこは是非ちゃんと入り直したCGを見せてほしかった。
このキャラは思ったより表情が豊かで、ギャグ顔の差分が多かったのもかわいくてよかった。

 

f:id:shanxdl:20210401225305p:plain  この顔とか好き。

 

 

 

 

 

f:id:shanxdl:20210401225620p:plain ゴースト

 

今まで名前だけしか紹介していなかったので、一応姿を紹介しておく。

正体などは今までに語ってきた通りで、主人公と契約してからは性格が丸くなるのがお面白かった。

CV小鳥居夕花さんの悪役の演技を聞けるのはエロゲでは珍しいのでは?と思った。

 

・最後に

 

今シリーズは一貫して米倉千尋さんを主題歌の歌手とし起用しているが、今作のOP、EDはとくにかっこよくてよかった。

ようやくラスボスと最終目標が見えたので、最終章でどういう風に終わるのかを期待したいと思う。