shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

無題17.3

 

 サマポケ攻略第3弾

 

f:id:shanxdl:20200723211517p:plain 神山 識 かみやま しき

 

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島に伝わる「鬼」の伝承を探して、いつもお腹を空かせて倒れている少女。14歳。RB追加ヒロインで、このキャラはサブヒロインの昇格ではなく完全なオリジナルキャラなので、共通ルートでの導入が雑で、また共通ルートでは他のキャラと全く被らない。

初対面から「おにぎり」という言葉を忌み嫌い、「おむすび」という言葉を用いる、角を模した髪飾りをつけている、和服を着ていて知識が古い、鬼ごっこにこだわる、などからもしかしてこいつが鬼なのではという疑念を抱いてしまう。ファンタジー要素がある作品で、こういう意味深なキャラを出されると、常にそれが本当かミスリードかの二択を迫られるのが卑怯なところだと思う。

このルートでは、識と一緒に「鬼」の伝承について調べていくことになる。最初は識は自分の名前以外覚えていないが、島にある「鳴瀬神社」にいったことがきっかけで「神山」という姓を思い出す。また、家がなく、野宿をしていたことが判明し、主人公は自分の家に住まわせることにする。このとき主人公が夏風邪を引いて倒れてしまうのだが、それを看病する識がかわいくてよかった。

識と主人公はある日自分の家の蔵で、150年前の古文書を見つける。それを読んだ識は自分の事を思い出し、島の山の頂上へ向かう。途中で空門のお役目を行っている蒼に会い、神山家がこの島で途絶えた一族であることを聞く。

識は150年前、「鳴瀬の巫女」の予知を信じ、島を襲う津波から人々を守るため、自らが鬼に扮して島民を山へ追い立てようと考えたが、仲の良かった島民に怖がられてしまう恐怖から躊躇してしまい、そのことで神隠しにあってしまった。そして今になって再び姿を現したが、記憶を失っていた、というわけだった。「鬼」の伝承を探していたのは、自らが鬼となって役目を果たし、人々が助かったならば、島に「鬼」の伝承が残っているはずだったからだ。

識が自らの素性を思い出した次の日、主人公がもう一度古文書を読むと、内容が変わっており、そこには前まで書かれていなかった、弱いが人々に愛されていた海賊、「鬼姫」の記述があった。識の認識により過去が変わる、という仮説を立てた主人公たちは古文書の中の「鬼姫」を皆に怖がられる存在にしようと、現在において識を鍛えることにする。

この、現在が過去に干渉する、というシステムについてはいまいち理解できなかった。識が過去の人間であり、過去に戻ることが運命レベルで義務付けられているので、時間軸で過去が現在の後に来る、という解釈なのだろうか...。

その途中で識は、ハマグリのストラップを2つ作り、1つを主人公に贈る。ハマグリは縁結びのお守りであり、識の好きな「おむすび」は誰かと誰かを「結ぶ」ものであるから、これでどこにいても自分たちは結ばれているのだと識は言う。さらに主人公たちは浜辺で花火を行い、識は現代の花火の進歩に驚き、また線香花火についての蘊蓄を語る。この辺の描写は実に夏休みらしくてすごくよかった。

夏鳥の儀の日、灯篭を流しながら何か思うところのあった識だったが、主人公が次の日目を覚ますと、識と主人公以外が島から消えてしまっていた。識がずっとこの時代にいたいと思ってしまったことで過去が変わってしまい、鬼姫が人々を山に誘導しなかったため、今島に住んでいる人たちの先祖が皆津波で死んでしまったためだった。

識は捨て子で、神山神社(今の鳴瀬神社)の神主さんに育てられたが、今神社の名前が変わっているのは、識が鬼姫として悪名高くなったせいで神主の地位を剥奪されたからだった。

識は灯篭流しを見て、松明をつけた無人の船を浮かべることで、1人でも大船団に見せることを思いついていた。そのおかげで計画を実行できそうだと考えた識は、島民の命を救うため、過去に戻る決心を固める。

しかし、主人公と別れる決心がつかなかった2人は再び神隠しにあってしまう。そこは時の流れの狭間であり、七影蝶が舞い、白い花が咲き乱れる場所だった。その場所は、外に出たいと思わない限り、永遠にいられるが徐々に記憶を失っていく。

識は主人公に鬼ごっこを提案する。最初は主人公が鬼で、識は主人公との思い出を語りながら、花畑を走り回る。やがて識は覚悟を決めて立ち止まり、主人公と手を結んで、鬼を交代する。主人公は識に頑張れ、と願い、識は過去に向かう。

日常パートででてきた鬼ごっこが好きという設定を、最後の重要なシーンに活かしてくるのはさすがだと思った。特にもう会えないと知りながら、鬼を交代するのがいい。

過去に戻った識は「鬼姫」としての仕事をやり切り、自分も逃げようとするが、逃げ遅れた女の子を見つけ、女の子を助ける代わりに海に沈む。一方主人公は神隠しの世界から識の無事を祈っていたが、やがてもう一度どうしても識に会いたくなり、ハマグリのお守りを通して、過去へと向かう。主人公はおぼれていた識を助けて岩場に引っ張り上げるが、すでに手遅れだった。識は主人公に頑張ったことをほめてほしいと言い、主人公がほめると、息を引き取る。この時の、「君の前ではもう十分泣いたから、あとは全部笑っていたい。」というセリフは感動した。

主人公は再び現在へと戻ると、島の伝承に「鬼姫」のことが残っていた。夏鳥の儀は、身を挺して人々を津波から救ってくれた「鬼姫」のことを追悼するためになっていた。

エピローグでは、主人公は神隠しの世界で再び識と出会い、識を助けた時に触れているので今度は主人公が鬼で、識を追いかけてほしいと言われて終わり。

 

食べ物の「おむすび」から発展させた「結ぶ」という言葉の意味や、鬼ごっこにもたせた意味を核心に結び付けたシナリオが良かったと思う。過去に干渉する話は今でもよくわかっていないものの、雰囲気としては最高レベルだったのではないだろうか。RB完全新規ヒロインというだけあって、他の2人とは1段階上だと思った。

鬼姫」をやっているときの、シルエットに目だけが紅く光っている識のイラストがかっこよくて好き。

 

CVはファイルーズあいさん。私はダンベル未視聴なのでよく知らなかったが、演技は上手だったと思う。

あとどうでもいいが、公式のサンプルボイスが、いまだに準備中だった...。

 

 

f:id:shanxdl:20200723220410p:plain 鳴瀬 しろは なるせ しろは

 

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いつも1人で島のはずれで海を眺めている不登校の少女。鳴瀬神社の神主の家系であり、自身は島の老人たちからは姫巫女と呼ばれている。識ルートで、鳴瀬の巫女には未来を視る力があり、特に不吉なことばかりを言い当てるので、人々から代々恐れられてきたという情報が得られる。老人たちが敬っているのもそのためで、島の子どもたちも親から代々言い伝えられてきたため、しろはとは距離を置いて過ごしている。

しろはルートでは主人公が1人でいるしろはのところに押しかけるようになるが、ある日、しろはから悪いことが起こるとの予知を受ける。それは大したことがなかったが、しろはは自分には近寄らない方がいいという。

主人公はしろはを少年団の輪に入れようとする。ある日天善の卓球台が壊れ、新しく買うためにしろはが屋台で料理を売るシーンがある。そのときの収入で主人公としろはは島の外でクレープを食べるのだが、そのときのCGが何とも言えずよく、またしろはが島の外に出られないわけではなくて安心した。打ち解けてからのしろはが可愛すぎるんだよな...。しろはは主人公の家出を心配し、帰った方がいいと言うが、主人公はまだ帰りたくなかった。しろはは自分が主人公に泳ぎを教えてもらう代わりに、自分が泳げるようになったら、島を出て家に帰ってほしいという約束をする。

しろははプールで25 m泳げるようになり、主人公に泳げるところを見せて帰るように言うが、主人公はまだ帰らなかった。しろはは主人公と自分が、今年の夏の夜、おぼれて死ぬ予知を見たことを伝える。しろはが泳ぐ練習をしていたのはこのためだった。また、その日は夏鳥の儀の日であることがわかり、しろはは主人公だけでも予知から逃れて島を出るように言うが、主人公は2人で乗り越えようと提案する。

主人公は夏鳥の儀でしろはが行う先導の役目を取りやめてもらおうと、しろはの祖父のところに行く。詳しくは語られないが、しろはの両親は10年前に亡くなっており、肉親は祖父だけだった。祖父はしろはに対して島民が感じている恐怖を、夏鳥の儀を無事にやり遂げることで払拭しようと考えており、主人公と祖父は海で決闘をすることになる。その途中で主人公は泳ぎに対するトラウマをさらっと克服する。

決闘には主人公が勝利し、夏鳥の儀に主人公も付き添いとして参加することになる。この役目は肉親でないとだめなので、主人公としろはは「蝶番の儀」と呼ばれる儀式を行い、仮初めの夫婦になることになる。

儀式の前、主人公は夕方、海で釣りをしている良一に会う。主人公はそこで良一の過去、良一がしろはに対して抱いている想いを聞き、しろはのことを頼まれる。

そのときのCGがこれ。

 

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自分はKey作品とはギャグセンスが合わないといつも感じているのだが、このシーンには声を出して笑ってしまった。男キャラ2人が本当に味を出していてすごくいい。

 

で、

蝶番の儀の本番、主人公は神社に向かう途中で七影蝶をみかけ、後を追っていくと神隠しの世界に迷い込んで、そこにうみちゃんを見つける。しかし彼女はすぐに去ってしまい、主人公もすぐ元の世界に帰る。

蝶番の儀は何事もなく終わり、(巫女姿のしろはがかわいかった)夏鳥の儀になる。儀式は何事もなく終わるが、儀式終了後天気が荒れだし、儀式に使った沖に流した船に女の子が乗っていることがしろはの予知でわかる。しろは、主人公、良一、天善はしろはを信じ、大人たちの静止を振り切って嵐の中、船に向かう。女の子は助けられるが、しろはが海に落ち、後を追って主人公も海に飛び込む。

このときの友達だから、と一瞬も迷わずしろはの事を信じる主人公たちがテンプレだがかっこよくて好き。

主人公はどうにかしろはを助けるが、不思議な「時の編み人」の声を聴く。この名前から感じる印象、また会話の内容からもループが発生している感じが伝わってくる。

主人公は夏休みが終わり、島を去ることになる。うみちゃんは別れの挨拶もなしにいつのまにか主人公の前から姿を消していた。主人公は忘れていた夏休みの過ごし方を思い出すことができた。それは夏を好きになり、夏を楽しむことだった。主人公は最後にしろはに告白し、しろはも主人公が好きになったと返す。そして船が出航するが最後にエンジントラブルで船が引き返す。最後に若干ギャグで終わるところと言い、この話はまだまだ伏線を回収しきれていない、消化不良のルートだったと思う。その他の部分に関してはこの後の「ALKA」、「POCKET」ルートに期待というところ。

エピローグでは島から手紙が届き、その中には船が引き返した時に撮った、しろはと主人公が照れながら、島の仲間と一緒に写っている写真が入っている。こういう本編最後をエピローグで補完するのは好き。

 

CVは小原好美さん。最近はかぐや様とかまちカドまぞくとかで有名になったが、実はリメイク版の魔法陣グルグルを見てファンになったのは秘密。最初に比べるとどんどん演技がうまくなっているし、コミカルな役からかわいい役までこなせるのはすごいと思う。

しろはは根がマジメで優しいので、打ち解けてからはすごくかわいくて好き(2回目)。

 

 

ここでReSTART2回目に入る。うみちゃんの言動がさらに幼くなっていて、幼稚園児くらいに見える。チャーハンはうまく作れず、こげて炭になるので、、主食がカップうどんになる。また主人公の呼び方が「おにーちゃん」になり、一緒にお風呂に入るなど幼児性が上がっている。

CG回収のために、うみちゃんが「鷹原さん」呼びの時に鴎ルートに入ると、うみちゃんが「子どもの時は...」と発言するシーンがあるが、憶測を間違えていると恥ずかしいのでこの辺りにとどめておく。

 

 

そして最後の攻略ヒロイン。

 

f:id:shanxdl:20200723230601p:plain 久島 鴎 くしま かもめ

 

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いつもスーツケースを引っ張っている少女。昔島に来たことがあり、宝の地図を持って島をさまよっている。

スーツケースの中身は教えてくれず、またいつもスーツケースを持っているので、もしかしてソウルジェムみたいに本体はスーツケースなのか?と考えてしまったが、そんなことはなかった(主人公も同じ考えをしていたので恥ずかしかった)。ファンタジー要素のある作品だとry)。

鴎ルートでは彼女に付き合って宝探しを手伝うことになる。割と引っ張るのかと思ったら、共通ルートの時点で、4つの鍵についてはあっさりと見つかる。一方でなぜか4つ目の鍵のありかについての選択肢を間違えると、BAD ENDになってしまう。

4つの鍵を使って開けた宝箱にはさらに地図が入っており、それは海賊船のありかを示す、宝の地図だった。彼女は10年前に、仲間とそれを10年後に見つける約束をしており、主人公は海賊船探しを手伝う。しかし主人公は4つ目の鍵を見つけるときに腕を捻挫してしまっており、鴎が主人公の怪我が治るまでお世話をしに来てくれる。このときメイド服を着てくれるのだが、正直あまり似合っていない。

1週間ほどで主人公の腕は治り、地図の場所を少年団に聞いてみると、そこは昔の採石場だった。主人公と鴎はその場所を目指して、キャンプ道具を背負い、昔は石を運んでいたトロッコ廃線に沿って歩いていく。

線路沿いにスーツケースを引きながら歩く2人のCGはめちゃくちゃよかった。古くは芥川龍之介のトロッコから、スタンド・バイ・ミーまで、夏に線路を歩くのは名作と決まっている。

主人公は鴎と歩いている途中に白昼夢を見る。それは主人公と鴎が仲間たちと一緒に島を探検する思い出で、主人公は今歩いている場所に前も来たことがあるような気持ちになる。また回想の中で鴎が足を悪くしていることを思いだした主人公は、現実で鴎に足の事を尋ねる。鴎は最初誤魔化したが、とうとう自分が「先天性代謝異常症」で、足が悪く、スーツケースは杖の代わりだったことを明らかにする。物語序盤で鴎がスーツケースに乗って、主人公に押すように頼んだのは、足が痛かったからだったのだ。

鴎は入院しがちで、一時退院して唯一この島にサマーキャンプにきたときのたった1つの思い出を宝物として、ここまで来たのだという。主人公は鴎と冒険を最後までやり遂げるため、前に進み、ついに地図の入り江に船を見つける。それは海賊船には見えず、20年前くらいに作られた帆船のように見えた。

その時鴎が何かを思い出して、探検中に洞窟で落としてしまったスーツケースを見つけてほしい、そこに本当の私がいる、というメッセージを残して消えてしまう。

主人公は、鴎の正体に疑問をもち、また船が10年間も放置されていたようには見えないこと、4つの鍵についても10年間放置されているような場所にはなかったこと、などを考える。

主人公は後日、少年団に協力してもらって、洞窟でスーツケースを見つける。中を開けると鴎の私物と共に「ひげ猫団の冒険」という1冊の本が出てくる。主人公は昔この本を読んだことがあり、主人公が鴎と行った冒険は本の中の出来事とそっくりであり、主人公の既視感はそこから来ていた。またカモメとは本のヒロインの名前だった。鴎は本から出てきた人物なのかと疑問を持った主人公は、鴎のかつての言葉を頼りに、鳥白島のすぐ近くに浮かぶ小島へと向かう。主人公はそこで鴎の母親に会う。

母親は、自分がその本の作者であり、島にしかけた鍵や船は自分と鴎が2年前に島の人たちの許可をとって行ったことであることを話す。また鴎は今も病気の権威の先生がいるフィンランドの病院で眠っていることを主人公に告げる。主人公は自分が出会った鴎の事を隠して、母親から船の船長室の鍵をもらう。そこを開けると中にはたくさんのヒロインのカモメ宛てのファンレターがあった。鴎の言う皆とは、本の読者のことだったのだ。また主人公は、自分も小さいころファンレターを書いていたことを思いだす。また鴎は皆にファンレターの返事を書いており、そこには10年後、冒険に招待することが書かれていた。

鴎はもう目を覚まさなくなっており、母親は鴎の頼みで、あのスーツケースとともにこの島に最後にやってきたのだと言った。主人公が会った鴎は、現実の鴎が見ている夢が七影蝶の力でスーツケースを媒介に具現化したものだった。

主人公は鴎の想いを引き継ぎ、海賊船を完成させようと、少年団に頼む。作業中、ふと船で寝ているときに鴎が現れて、外国より遠いところにいくのだとお別れを言い、主人公にキスをする。

主人公は船を完成させ、カモメ宛てのファンレターに冒険への招待状を返す。数日後、100人を超える読者が集まり、鴎が主人公の前に現れて号令をかける、というシーンで終わり。

エピローグでは海賊船の中に鴎から主人公へ向けた手紙が入っており、主人公は鴎を探しに旅に出るというもの。

 

話の展開はすごくよかったし、鴎の正体について二転三転しつつ、最後に少し予想を外してくる感じもすごくよかったのだが、最後に結局鴎は死んでいるのかいないのか、主人公にしか見えないのか、ほかの人にも見えるのか、というのが明示されていないのは雰囲気で流しているように感じて個人的には好きではなかった。

もし、もう死んでしまって意識だけになっている鴎を主人公が探し求めていたとしたら、それは主人公にとってはうれしいかもしれないが、外から見ると悲しく見えると思う。

難病を患っているキャラが意識だけ飛ばして主人公たちと何かをする、という展開はよくあるものの、王道パターンで結構好き。また主人公が鴎に会っていたことを母親に話すシーンは感動した。

あと意外とおっぱいが大きい(CGあり)。

 

CVは嶺内ともみさん。スロウスタートで十倉栄依子を演じていたらしいが、あまり記憶に残っていない。今回の演技については、特にいう事は無し。

 

 

 

 

今回で各ヒロインの個別ルートはすべて終了。あとはグランドルートである「ALKA」ルートへと進んでいくのでできるだけ早く進めたいと思う。