今回は二人まとめてなど。
パルフェ攻略三人目のヒロインは
涼波 かすり
主人公の一つ年上。和菓子屋の次女だが、ファミーユを通りかかったときに仁と恵麻が配っていた試食の洋菓子の味に感動し、恵麻に弟子入りを志願してファミーユで働くことになる。
キッチンが足りないときは恵麻の補助、フロアが足りないときはウエイトレスとどちらもこなすオールラウンダーだが、悪く言えば器用貧乏。
2019横浜の中井大介のような存在。
年上お姉さんキャラに恥じない耳年増っぷりを発揮し、由飛や明日香と猥談をしたり、主人公をからかったりするが、男性経験はなし。
かすりルートでは、自分がケーキ職人としても、ウエイトレスとしても中途半端なことを自覚し、役立たずなのではないかと思い悩むところからスタートする。
器用貧乏キャラの宿命として扱いが地味というのがあると思うのだが、彼女も例にもれず他のキャラに押されて個性が埋もれがち。
まあケーキの腕に関しては、恵麻が天才系で目分量、感覚、教えるのに擬音を多用する、といったことから環境に恵まれず、また肝心な部分は一切任せてもらえない(恵麻が自分でやってしまう)というところも大きい。
他のルートではそれでも信奉する恵麻の手伝いができる事だけで満足できていたようだが、(一応和菓子屋の経験を活かしてデコレーションは恵麻よりうまいという助けはある)、かすりルートに入ると同じく天才肌の和菓子職人である姉が様子を見に来たことで、もっと役に立ちたい、自分のケーキを作りたいと思うようになる。
そこで主人公と考え、練習したケーキで恵麻と姉を認めさせるというのがクリスマスで、それをきっかけにお互いを意識しだしてつきあうようになるのが個別ルートのスタートである。
ファミーユがオープンしてから最初の一か月は恵麻が戻っていないので彼女だけでキッチンをやりくりするのだが、常連のお客さんには味が落ちたといわれ、売り上げが目に見えて下がっていく描写があるのは、かわいそうだった...。そんなときでも音を上げず、自分は恵麻が帰ってくるまでのつなぎだからと言い聞かせてケーキを焼く描写はよかった。
しかし、ここでも里伽子の影がのしかかってくる。里伽子に振られたのがトラウマで自分から告白できない主人公はかすりとセックスしてもなお、その関係に名前を付けるのを避けるのだ。
里伽子ォ、お前ってやつは...。
Normalエンドではキャラ絵で説明があった許嫁設定を活かして友達以上恋人未満の生活を続けて終わり。
Trueエンドにはいる条件はNormalエンドよりかすりとのイベントを多く起こすこと、つまり好感度の問題だけなのが残念なところなのだが、Trueに入ると主人公が行動しないせいで、かすりがまだ主人公が里伽子を好きなのではないかと疑心暗鬼に陥る。主人公は里伽子を一番の友達として、かすりとの関係の相談に乗ってもらうために会っている。また主人公は、かすりが張った見栄のせいで、いもしないかすりの過去の男に嫉妬していたりする。そのせいでセックス中もそのことを考えてしまい、最後までできなくなってしまう。
このままではだめだと考えたかすりは、ファミーユを辞めてキュリオへと移籍する。
この時点で少し?が浮かぶが、キュリオで修業を積んだかすりはバレンタインの公開勝負イベントで恵麻とケーキ勝負をし、主人公のためだけに作ったケーキで勝負には負けるが、主人公には美味しいといわせる。そこでお互いに告白しあって、かすりがファミーユに戻って終わり。
エピローグではファミーユ本店を復活させた主人公が本店に戻るのに対し、ブリックモール店の店長を任されてお互い忙しい日々を送っていくといった内容。
苦労人ポジションと突っ込みポジションが似合いすぎるせいで、主人公の恋人としてみた時に最後まで違和感がぬぐえなかった印象。
シナリオも全体を通して地味。それこそふーーーんって感じだ...。
8時間残業ってやばいよな...。
人が足りないって怖い...。
さくさくいきます。
パルフェ攻略ヒロイン四人目は
雪乃 明日香
主人公の家庭教師のアルバイトの教え子で女子高に通う高校二年生。
主人公の、ファミーユをもう一度やり直したいという思いに応えて、最初にファミーユに再就職を決めて背中を押してくれた影のMVP。
純情に見えて小悪魔系、作中一番の巨乳というのもグッド。
明日香ルートは、学園祭イベントに主人公が向かうことで入る。
ファミーユが復活を決めた9月より前、ファミーユ本店が燃えてしまった後、明日香はファミーユメンバーにもう一度笑顔を取り戻してほしいと考え、学園祭での自らのクラスの出し物に、喫茶店ファミーユを開くことに決めた。
本物のファミーユが復活してしまったのでその計画は無駄になってしまったが、無駄になったことを誰よりも喜んだのが彼女だったというからもうこの時点で泣ける話である。
しかし、学園祭当日に家庭科部の調理担当班がケーキ作りに失敗し、出すものがないというトラブルに陥る。パニックになった彼女の前に主人公が現れ、店のケーキを卸して助けてあげたことで好感度が限界突破し、明日香ルートへ入るという流れ。
なお明日香ルートはTrueしか存在せず、サブキャラっぽい印象を受けてしまう。
筆者としては結構好きなキャラなだけに残念である。
明日香ルートではクリスマス後に、無理を言って作ってもらった家庭教師の時間で主人公にキスのやり方を教えて、と告白することになる。
このときの机に突っ伏して主人公を上目遣いで見つめるCGがすごくすこ。
主人公は高校生、ましてや家庭教師の教え子と恋人関係になることにすごく葛藤するが、明日香が押しまくってついに陥落する。
しかし、三学期の期末テストで暗記系科目の点数が著しく下がっていたことをきっかけに、主人公はもっと明日香と一緒にいるために明日香を解雇し、受験勉強に専念させることを決める。
そして一年後、頑張りすぎて東大にまで合格してしまった明日香は、東大を蹴って主人公の通う一ツ橋大学の学生となり、主人公も大学に復学して、同じ大学生生活を過ごす、という内容。
結末は、まあそうだろうなという内容なので置いておくとして、明日香が一旦バイトを辞める最後の日を、それまでの楽しかった思い出や、仲間からの励まし、バイトを辞める決心を行うまでの葛藤と共に進める演出はとても感動した。
明日香にとってはこちらが本当の卒業式だったのかもしれない。
やっぱり卒業系の話は感動してしまうなあ。
それだけに余計サブキャラっぽいのが残念。