誰も待ってないエロゲ紹介シリーズ第二弾~~~~。
今回はdmm(fanza)で割引セールされていた、2008年11月23日発売のゲーム「とっぱら〜ざしきわらしのはなし〜」です。
制作会社はキャラメルBOXの新チームであるキャラメルBOXいちご味。このブランドは「処女はお姉さまに恋してる」、通称おとボクシリーズが有名です。
おとボクはアニメ版を見たことがあるのですが、主人公役の堀江由衣さんの演技がよかったです。余談ですが私は一時期美少女ゲーのアニメ版にはまっており、その時見たものはアニメ版でキャストが一新されているものが多かったので、本当の意味で声優が全員別人なことが当時は気になりませんでしたが、今から考えると生き別れの姉妹を出してくれた方がうれしいですね。
このゲームをプレイし終えた感想としては、普通の一昔前のエロゲといったところでしょうか。もう10年以上前のゲームなので、ネタバレを気にせずガンガン行きたいと思います。
簡単にあらすじを説明しておくと、「見鬼」と呼ばれる妖怪が見える特異体質で田舎の裕福な家に住んでいた主人公は、家に憑いていた座敷童と喧嘩し、座敷童を追い出してしまいます。座敷童がいなくなった家では次々と不幸が起こり、両親が事故で亡くなり、財産は親戚に奪われ、人間不信になりすべての責任を妖怪に押し付けた主人公が、新たな妖怪たちとのふれあいを通じて立ち直っていくという物語。
主人公が受け体質で、何を言われても、そうか...。とかしか言わないことが気になりました。やっぱり受けループより攻めサイクルなんだよなぁ(?)
以下常体。
・攻略
攻略可能ヒロイン(エンド数)は9。エンド数は多いがその分一つのルートは短めでHシーンは1~3回。
主人公は学校と家を行き来する生活を送っているので、放課後に寄り道したいヒロインのアイコンを選択し続けることでそのルートに入る。
・キャラと個別シナリオ
多いので左から1~7と番号をつけることとする。
1.御影 163-85-58-85
主人公の家に憑いた影女で、こいつが現れたことで物語が始まる。メインヒロイン。
影女とは男やもめの家に憑き、家事をしてくれる妖怪らしいが、私はこのゲームをやるまで存在を知らなかった。
実は主人公と喧嘩して追い出した座敷童の転生した姿で、主人公と仲直りしてまた一緒に暮らしたいと思い、主人公の元に戻ってきた。
こいつのルートでは主人公の両親が死んだのを自分の責任に感じた御影が、禁術を使って両親を生き返らせようとするが失敗し、自身も消滅しかかったところを座敷童の不思議パワーでなんか解決して終わり。
特に語ることはないが、CVが今は亡き佐本二厘なのでレアキャラだと思う。
押しかけ女房っていいよねという話。あとこういう安直な数字の並びはやめないか。
2.瀬織 165-81-57-86
主人公の暮らす町の橋に憑いた橋姫。橋姫というのは橋を渡るカップルを別れさせる妖怪らしい。本当の名前は瀬織津姫といい、なんか有名な神様らしいのだが、シナリオに関わってこないうえ、日本書紀は詳しくないのでわからなかった。
こいつのルートではカップルを別れさせることも飽きたけど、何千年も続けてきたことを変えるのは勇気がいるといっていた瀬織に、じゃあ俺も妖怪が嫌いじゃないように変わるから一緒に変わろうぜ!といって二人は幸せなキスをしてry)
本当に語ることがない。ふーんて感じだ。
3.千鶴美 146-69-54-71
主人公につきまとう謎の幼女。その正体は主人公が昔助けたツチノコ。主人公の生活が荒んでいることを知り、助けに現れるが、人間に変身したことにより力を使い果たして知能が大幅に低下し、さらに自分の目的を忘れている。
こいつのルートでは行く先々でこいつが突っかかってくるのでかなりウザかった。それでもなぜか主人公がこいつを気に入ってきたころに、力がなくなって消えてしまう。しかし座敷童の不思議パワーで復活する。
ふーん(2回目)
4.藤花 166-89-59-89
主人公の暮らす町のさびれた神社に現れた狐。その正体は玉藻の前らしい。なんだかいきなりビッグネームが出てきてしまったが、こいつは過去に行った悪行を反省し、善い狐となるべく努力しているらしい。ケモ耳にしっぽ、のじゃ口調にCV青山ゆかりとおいしいところをすべて持って行った悪女である(かわいい)。
ルートシナリオも出来が良く、善行を行っていたところ、神社の管理者とかいうやつの目に留まり、神社を改築することになるのだが、歴史が正しく伝わっていなかったせいで藤花の宿る御神体?である殺生石が砕かれてしまう。さらに元の御神体である磐長姫の封印が解け、バトル展開になるが最後には相打ちで両方が消滅する。しかし座敷童の不思議パワーにより、主人公が持って帰った殺生石の欠片から復活し、主人公の家で暮らすようになるという話。
青山ゆかり×のじゃ口調は神だった。かわいい。けど数字が安直なところが気に入らない。
5.イソラ 150-72-55-72
主人公の暮らす町に流れる川の上流に住む河童。幼いころはよく主人公たちと遊んでいた幼馴染ポジ。
ルートシナリオは予想を外れて結構出来が良く、川の上流で産業廃棄物の集積場を作る工事が始まったことで川が汚れ、イソラが引っ越しを余儀なくされてしまい、目標の無かった主人公が環境について勉強して将来河童の棲める川を残していこうと決意する話。人間の都合によって追い出される妖怪とそれを仕方のないこととしてとらえている妖怪、人に忘れられると消えてしまう妖怪の儚さが表現されていてとてもよかった。
妖怪ものにありがちな、人が認識して初めて妖怪が生まれるという価値観がすごく好きなので、自分に刺さったシナリオだった。
せっかく川まで会いに行っているのに、イソラが遊ぼうといってももう高校生なんで...といって拒絶する主人公に腹が立った。別ルートでは川で遊ぶシーンがあるのにな。
6.幸子 152-73-54-72
主人公の家に憑いた疫病神。~さ。とか~さね。とかいったババ臭いしゃべり方をする上、傍若無人な性格であまり好きになれなかった。しかし風呂に入ると厄が祓われてきれいになるという謎の設定があり、その時はとてもかわいかった。
こいつのルートでは疫病神を祓おうと、霊験あらたかな招き猫を持って帰ってきた主人公が招き猫を幸子に触れさせると幸子が死にそうになり、一転して慌てた主人公が招き猫を壊したところ、逆に主人公が招き猫の呪いを受けて死にそうになり、幸子が主人公を助けようと代わりに呪いを受けて消滅するが、座敷童の不思議パワーにより福の神として転生するという話。これ文字に起こすと、は?っていう気分になるな...。実は幸子は座敷童が影女に転生したときに残した負の感情から生まれた座敷童の半身だったというオチ。
主人公を看病しているときの幸子はとてもかわいかったので、普段のウザさと一転してライターの描いたキャラ付けにはまってしまったといえる。
7.佐久夜 167-94-60-88
主人公の暮らす町で商店を経営する白澤。しかし実は白澤ではなく件であったことが後に判明する。件は雄と雌で生態が異なり、雄は予言をして死ぬが、雌は予言をしてその解決方法を言うと死ぬとされているらしい。
こいつのルートでは主人公が死ぬ未来を見てしまった佐久夜が、その解決方法を主人公に伝えて消滅するが、座敷童の不思議パワーで生き返るという話。
特に語ることはないが、まきいづみは神。
8.穂波 160-82-54-81
ここからは画像無し。
主人公のクラスメートで唯一人間のヒロイン。影女は、憑いている人間に人間の女ができると消えてしまうので、このルートでは御影はひっそりと消えてしまい、主人公もそのことを忘れてしまう。しかもサブヒロインなので本当にしれっと終わってしまい、悲しい気持ちになった。実は脱ぐと巨乳だったし、アグミオンを使っているので贅沢なサブヒロインだと思った。その分シーンは三回もある。
9.ミドリ
冒頭で主人公と昔住んでいた座敷童。
他のルートをすべて終わらせると、御影ルートからミドリエンドに入れるのだが、ミドリの不思議パワーで助けた別の世界線の奴らが力を送ってくれて、禁術で消滅しかかっていた御影がミドリになるというよくわからない終わり方だった。さらに御影と幸子はミドリにもどって一つになってしまうので、そこをサラッと流していいものだろうかと思った。
・総評
ヒロイン数を多くするとその分一人ひとりが薄くなって良くも悪くも淡泊になるので、自分としてはヒロインを絞ってほしかった。
妖怪が出てくる田舎が舞台のゲームをしたかったので本作はちょうどよかったが、ほかの作品も試してみたい。夏目友人帳が大好きな私としては妖怪と人間は根本的に違うものだという価値観をもったまま、関わっていくそういうややこしい展開がみたいのである。
それではまたどこかで。