shanの落書き帳

ポケモンときどき〇〇

好きなマンガ

 

おはこんばんちは~(古の挨拶)

どうも、shanです。

今回は私の好きなマンガ及びそのジャンルについて語ろうと思います。

 

一般人にマンガといえば、と聞いて返ってくるジャンルはどのようなものでしょうか。

おそらく、主人公が仲間たちと旅をして敵を倒す話や弱小チームが大会で優勝する話といったなんらかの派手な動きがあるものが多く選ばれるのではないでしょうか。(いわゆるジャンプ系)

そういった話はシンプルで分かりやすく、また味方サイドの成長や死、敵サイドの背景などを絡めることで奥深さを出し、万人に受けやすいものになるのではないかと思います。私はこのジャンルの中だと「鋼の錬金術師」と「金色のガッシュ!!」が他の追随を許さない名作中の名作だと思っています。が、その話は本題ではないので今回は置いておきます。

 

今回私が紹介したいのは、バトルもせず、激しいスポーツもしない、ただ主人公が日々を過ごすような、そんなマンガです。唯一変わっているところは物語の世界に、現実ではありえないようなSF的な要素を何か含んでいるところです。これを私は勝手に「非日常系日常」系作品と呼んでいます。主人公が毎日を暮らしていく中で、ファンタジー世界のあるあるネタや、日常の過ごし方、その世界ならではの文化などの描写が好きです。裏設定などが細かく作りこまれているとなおよしですね。

 

小説家になろう」というサイトをご存知でしょうか。なろうで人気になる作品には流行が存在するのですが、少し前に流行った、勇者が魔王を倒した後に辺境の町でのんびりするような、そんな作品と考えていただければわかりやすいかもしれません。

このジャンルの中では「魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする」という作品が割と好きです。

ただ、なろうは流行の移り変わりがとんでもなく速いのでおそらく今は別のジャンルが流行っていることでしょう。

 

閑話休題。(古のry)

 

ここまで書くと私が設定厨であるような気がしてきましたが、確かにそれもあると思います。ただ、そんな私でも膨大な設定によって作りこまれた「境界線上のホライゾン」だけはハマることができませんでした。私があまり歴史が好きではないというところもあるかもしれませんが...。

設定が作りこまれているマンガでいうと「ダンジョン飯」が上位にきます。いわゆるRPGのダンジョンに潜りつつ、途中で出てくるモンスターを食べながら探索するという話なのですが、モンスターを理屈をつけて説明するだけでなく、その食べ方を考えるところは設定厨の行き着く先なのではないかと思います。(最近はシリアス展開になってきてコレジャナイ感があったりしますが)モンスターを食べるということでピクミン2のルーイメモを思い出したのは私だけではないはず。個人的には一番最初のスライムの説明で感銘を受けました。

 

モンスターを科学的に考察するマンガならほかに「科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌」が挙げられます。モン娘のいる異世界に飛ばされた主人公がモン娘の体の成り立ち、仕組みを現代科学を用いて解析しますが、目的がハーレムを作るというエロコメに分類される話なので苦手な人は苦手かもしれません。ただハーピィが空を飛ぶ仕組みやアラクネがヒトからどのように進化したかなど、純粋に設定を見るだけでも面白いです。

 

ここからはいよいよ私の好きな「非日常系日常」系作品について話そうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ARIA」です。(知ってた)

「ARIA」は火星に人が住めるようになった近未来、火星にあるヴェネツィアを模した都市、ネオ・ヴェネツィアで観光客向けのゴンドラを漕ぐガイドである水先案内人(ウンディーネ)を目指す少女、水無灯里が同じくウンディーネを目指す友人や、ウンディーネである先輩たちと一緒に日々を過ごしていくといった一話完結のオムニバス形式で刻まれる物語です。

ヴェネツィアを模していながら火星にあるという設定をうまく活かし、現実の文化を下敷きにしながら独自の文化が形成されていたり、作者が猫好きなので猫にまつわる少しオカルチックな話があったりと、日常を過ごしながらも非日常感が存分に味わえます。

また基本的には一話完結ですが、その中で主人公が成長していき、主人公が一人前のウンディーネになったところで物語は終了となります。日常系作品の売りの一つに終わりがなく、いつまでも続けられるということがあると思うのですが、本作には明確な終わりが存在し、物語中で3年が経過し、灯里が一人前になったところで物語は終わります。私はいつも大人になって終了とか結婚して終了とかそういう区切りの終わり方を見るたびに、主人公が死ぬまでを区切りとしてダイジェストではなく同じだけの時間をかけて描いてほしいなぁと思うのですが、それをやると物語がだれてしまうというのもよくわかるため、いつも歯がゆい思いをしています。

この「ARIA」はセリフの言い回しがとてもきれいで実際に私の座右の銘としているものもあるくらいです。セリフを通して物語のもつ透明感が透けてくるような気がします。前にどこかの掲示板で見ましたが、一見するとクサいといわれるセリフでも非日常の中の登場人物が言っていると考えるだけで、現実感が取り払われ、感動に変わるという意見があり、この「ARIA」に関してはまさにその通りだと思います。

「ARIA」は全12巻(出版社が変わっているのでその前のAQUAを含めると14巻)、完全版なら全7巻ですでに完結しています。

またアニメもあり、全3期52話(+OVA1話と劇場版1話)で原作のほぼすべてのエピソードを回収し、数少ないアニオリ回も素晴らしいものに仕上がっています。

語彙力の無さにより「ARIA」のすばらしさを伝えることができないため、特に日々疲れている方は是非みることをオススメします。(ダイレクトマーケティング)(私はBlu-ray BOX3期分、マンガは完全版と通常版をすべて買いました)

 

 

と、今まで私の中で「ARIA」は不動の一位だったのですが、最近その地位を脅かすマンガが現れました。

それが、「ハクメイとミコチ」です。

ハクメイとミコチ」は身長およそ9 cmの小人であるハクメイとミコチ(二人とも女)が日常を過ごす様子をこれも一話完結のオムニバス形式で描いた作品です。作中にはハクメイとミコチよりも大きい存在として動物や昆虫(みんなしゃべる)が出てきますが、ヒト型の生き物は全員小人サイズです。2人は森の大きな木に住んでいて、街に買い出しに行ったり、山や川に遊びに行ったりします。幼児向けの絵本に出てくる小人のようにただ遊んで暮らしているわけではなく、ハクメイは大工を、ミコチは食べものを加工して商店に卸して生計を立てています。主人公が小人であることを活かした、住居から日用品に至るまでの身の回りの物の思いがけない使い方、動物がしゃべるという人間臭い設定が素晴らしいです。またこの作品は食べ物の描写も素晴らしく、ミコチの作る料理は食べてみたいと思わせるものばかりです。私のお気に入りキャラはハクメイの大工仲間であるイタチの鰯谷親方、通称イワシです。イタチなのに人間のオッサン臭く、それでいて優しいところがあるキャラで、ハクメイとの掛け合いを見ているだけでまさにキャラが動いているような感覚がします。

また作品の良さを語り切れなかったのですが、この「ハクメイとミコチ」は現在(2019年1月)7巻まで発売されており、アニメも1期13話が放送されました。アニメは原作の持つ雰囲気を微塵も損なうことなく、最後のEDに至るまで全身でハクミコの世界に浸れるのでとてもオススメです。今ならAmazon Primeで配信しています。

 

この「ハクメイとミコチ」は「ハルタ」という雑誌で連載しているのですが、「ハルタ」にはハクミコの他に上で紹介した「ダンジョン飯」、また「乙嫁語り」、「北北西に曇と往け」、「欅姉妹の四季」などの私が注目しているマンガが多く載っている神雑誌です。(年10回といわずもう少し多く連載して...)

 

今回は私の好きなマンガについて紹介しましたがいかがでしたか。

こんな書き殴りの文章では作品の魅力についての説明にはなっていませんが、少しでも興味を持っていただければ幸いです。みなさんも好きな作品を買って作家先生を応援しましょう。

 

それでは。